遊戯王には最大15枚からなるエクストラデッキが存在します。
融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム・リンクモンスターで構成されるのですが、最近の環境ではほぼ必須と言ってもいいほどの使用頻度です。
しかしエクストラデッキを使うかどうかはプレイヤーに一任されるので、デッキ内容やコンセプトによっては敢えてエクストラデッキを使わないデッキも存在します。
今回はそんなデッキの一部を紹介していきたいと思います。
目次
今回の選考基準は?
エクストラデッキが無くても回るデッキということは、エクストラデッキが必要ないまたはエクストラデッキを使わないことがメリットになるカードを採用できるデッキでもあるということです。
実は特殊勝利型デッキの内いくつかもエクストラデッキを使用しない構築になりやすいのですが、今回の選考基準としてはあくまでビートダウン型のデッキの中から選んで紹介していきたいと思います。
また選考基準としてはもう1つあります。
紹介するのはエクストラデッキからの特殊召喚を狙わないデッキであり、必ずしもエクストラデッキの枚数が0というわけでは無いということです。
一部のカードはエクストラデッキのカードをコストに使う効果を持っていたり、エクストラデッキのモンスターを直接墓地へ送って行うコンボもありますので、そういったカードやコンボを採用しているデッキも選考対象内になります。
召喚方法が増えれば増えるほどエクストラデッキに頼り切りなテーマデッキの種類が増えてきていますので、そんな中珍しいエクストラデッキを使わないデッキはそれ相応のメリットとデメリットを抱えていることを覚えておきましょう。
エクストラデッキ無し(依存しない)で強いデッキ一覧
「帝」デッキ
カード名の共通単語として「帝」が付くモンスターを主軸にしたデッキになります。
またこのデッキはエクストラデッキメタ効果を持つカードもあるのが特徴でもあります。
自分のエクストラデッキにカードが存在せず自分フィールドにのみアドバンス召喚したモンスターがいるとき相手のエクストラデッキからの特殊召喚を封じる「真帝王領域」、自分のエクストラデッキにカードが存在せず自分フィールドにアドバンス召喚したモンスターが存在しているときに発動できるアドバンス召喚したモンスター以外のフィールドのモンスターの効果を無効にする「帝王の溶撃」などがあります。
このように自分がエクストラデッキを使わないからこそ発動できるロック効果等が強力なので、エクストラデッキ0枚というデッキ構成になりやすいデッキとも言えます。
「インフェルノイド」デッキ
ほぼ全ての「インフェルノイド」モンスターが通常召喚出来ず特殊な召喚条件を持つのが特徴的なテーマデッキです。
召喚条件を満たすためであったり、高レベルの「インフェルノイド」モンスターは墓地から自身を蘇生する条件を満たすため、デッキの回転力を上げるためにも墓地肥やし手段が必須とも言えます。
デッキ枚数を60枚にして「隣の芝刈り」等を使うことで墓地を増やし、戦術の幅を広げると良いでしょう。
このデッキではエクストラデッキを使うことも出来ますが、特殊召喚時に自身以外のモンスターを全破壊する「インフェルノイド・ネヘモス」や特殊召喚時に「煉獄」魔法・罠カード以外の魔法・罠カードを全て破壊する「インフェルノイド・リリス」等の切り札級が存在するため、エクストラデッキに依存せずに展開や回転を行えるのが利点です。
当サイトで紹介している「インフェルノイド」デッキレシピの紹介はコチラ↓
「堕天使」デッキ
テーマモンスターのほぼ全てが高いステータスとレベルを持っており、主に墓地を肥やしてから蘇生するという展開方法を使って盤面を揃えるデッキです。
「堕天使」デッキにはいくつか種類がありますが、その中でも「堕天使ルシフェル」主軸のデッキであれば高火力モンスターの大量展開が狙えるため、総攻撃てデュエルを決めにいけます。
最近の強化で「堕天使」リンクモンスターを採用することで「堕天使ルシフェル」に繋げやすくなりましたが、それ以外にエクストラデッキのモンスターを使わないデッキでもあるので依存していないと言えるでしょう。
「地縛神」デッキ
アニメ遊戯王5Dsで重要な役割を果たした大型モンスター群で直接攻撃ができ、攻撃対象にされない効果とフィールド魔法がないと自壊する点と「地縛神」モンスターはフィールドに1体しか存在できないデメリットを持ちます。
有名な戦術としては「死皇帝の陵墓」で「地縛神」の直接攻撃で殴っていくと言う至ってシンプルなデッキとなります。
自分フィールドに「地縛神」だけなら攻撃されずに一方的に攻め込むことが出来るため基本他のモンスターはあまり展開しないのでエクストラデッキからの特殊召喚をする機会があんまりなく、エクストラデッキを使わなくても十分戦うことが出来ます。
「儀式青眼」デッキ
「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」を主軸に置いたデッキです。
高攻撃力、倍の貫通ダメージを与える効果、耐性効果などどれを取っても文句なしの切り札なので、儀式召喚をするためのデッキ構成になりやすいです。
そうなると儀式召喚サポートカードの採用枚数が増えるので、必然的にエクストラデッキのカードに頼ることはほぼ無くなります。
当サイトで紹介しております「儀式青眼」テーマデッキの紹介はコチラ↓
「kozmo」デッキ
自身を除外して後続を特殊召喚する効果を持つビートダウンテーマで大型モンスター展開し、耐性と豊富な除去でフィールドを制圧していきます。
コチラはエクストラがあることに越したことはありませんがメインがデッキの中のモンスターで完結することが出来るのでエクストラが無くても十分戦うことが出来るテーマです。
「方界」デッキ
遊戯王の映画である「遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」でストーリーで重要な敵である藍神が使うテーマ群で属するモンスターのほとんどがバーンや連続攻撃等の攻撃的な効果を持つ特殊召喚モンスターで構成されている上、「方界」カウンターを駆使し戦って行きます。
コチラのテーマも融合モンスターである「暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ」を使ったワンキル軸もありますが、「暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ」を使わないビートバーン軸もあります。
前者の場合ですと「暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ」を使うもののそれ以外にエクストラデッキのモンスターを使わなくても全然問題がなく、後者ですとエクストラデッキがあって困ることは無いものの無くても全く問題なくデッキを回すことが出来ます。
コントロール要素も強くデッキの難易度的には上級者向けです。
「炎王」デッキ
効果で破壊されると不死の如く次のスタンバイフェイズに特殊召喚できるテーマで自身のモンスターを破壊しつつ破壊された時効果でアドバンテージや相手の場のカードを破壊していき制圧していくテーマとなっております。
「炎王神獣 ガルドニクス」を2体使えば「炎王神獣 ガルドニクス」(A)の効果で全てのモンスターが破壊され「炎王神獣 ガルドニクス」(B)も破壊
次のスタンバイフェイズで破壊された「炎王神獣 ガルドニクス」(B)を蘇生し全てのモンスターが破壊されるので「炎王神獣 ガルドニクス」(A)が効果で墓地に
を繰り返す「ブラックホール」ループを行うことができエクストラのモンスターを使わずにフィールドを制圧することが出来ます。
「クリフォート」デッキ
地属性・機械族のペンデュラムテーマで全てのモンスターがレベル5以上の上級モンスタでーで一部を除いて妥協召喚効果を持っております。
戦術は主に3つで妥協召喚・アドバンス召喚・ペンデュラム召喚を駆使して行きます。
サーチ力が高く安定して動けることから9期の闇を作り上げたテーマの1つで、妥協召喚したデメリットも「スキルドレイン」で打ち消し高い攻撃力を維持できることから「スキドレクリフォート」が流行り強力なテーマでした。
エクストラデッキを使う構築もあるにしてはありますがやはりメタ性能が高い「スキドレクリフォート」が個人的には強力なのかと思います。
一応リンクモンスターである「クリフォート・ゲニウス」がおりますが「スキルドレイン」を採用しているタイプはエクストラデッキのモンスターは相性が悪くエクストラデッキを使わなくても非常に強力なテーマでございます。
「デミス・ルイン」デッキ
名前の通り儀式モンスターである「デミス」モンスターの破壊効果と「ルイン」モンスターの連続攻撃を行うテーマデッキでございます。
サイバネティック・ホライゾンで新規「デミス・ルイン」が増えたこととサポートカードが増えたことによってテーマとして組むことができるようになりました。
新しく出た儀式魔法である「エンドレス・オブ・ザ・ワールド」の関係上「魔神儀」を採用する為、初心者は最初デッキの回し方に戸惑うかも知れませんが勝ち方が「デミス」モンスターで全体破壊して殴り、「ルイン」モンスターでモンスターに連続攻撃して勝つと言うシンプルなテーマの為動かし方を覚えれば儀式テーマの中では比較的初心者や復帰組の方でも使いやすいテーマだと思われます。
「ふわんだりぃず」デッキ
効果による追加召喚を活用するのが特徴の鳥獣族テーマです。
お互いのターンで連鎖的に召喚を行うことで最上級鳥獣族モンスターをアドバンス召喚することができ、自分のターンにはアドバンテージを稼いだり相手フィールドのカードを除去し、相手ターン中には行動妨害を図れるのが大きな強みです。
また「ふわんだりぃず」下級モンスターはフィールドから離れた場合に除外され、鳥獣族モンスターの召喚をトリガーに除外されている自身を手札に戻せる共通効果を持っているため、手札をほとんど消費することなく最上級モンスターのアドバンス召喚に繋げられる点も強力です。
「ふわんだりぃず」下級モンスターは効果を発動するターン自分は特殊召喚できないという誓約を持つ都合上、エクストラデッキに依存することなくテーマ本来の動きが出来ます。
「ふわんだりぃず」デッキの紹介についてはコチラ↓
無課金「ふわんだりぃず」デッキレシピの回し方・改造案を紹介!無課金でもランク戦で戦えるガチテーマ!【遊戯王マスターデュエル】
「エルドリッチ」デッキ
エースモンスターである「黄金卿エルドリッチ」を中心とし、そのサポートカードである「エルドリクシル」カードや「黄金郷」カードを活用するアンデット族テーマです。
「エルドリッチ」カードには融合モンスターである「黄金狂エルドリッチ」も存在しますが、汎用的な罠カードやロック効果を持つ罠カードを多数採用したメタビート軸の「エルドリッチ」デッキであればエクストラデッキに頼ることなく戦えます。
採用したロック効果を持つ罠カードが相手のデッキに刺されば、一方的なデュエルをすることも可能でしょう。
当サイトで紹介している「エルドリッチ」テーマデッキの紹介はコチラ↓
【エルドリッチデッキレシピ2022】回し方・対策・相性の良いカードを紹介!2022年1月リミットレギュレーション対応版!
「占術姫」デッキ
リバースモンスターと儀式モンスターを扱うのが特徴のテーマです。
「占術姫」儀式モンスターはいずれもリバースモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する効果とフリーチェーンでモンスターの表示形式を変更する効果を持つため、強力な効果を持ったリバースモンスターを繰り返し活用することも可能となっています。
リバースモンスターである「ガード・ドッグ」「機怪神エクスクローラー」「禁忌の壺」などは制圧力として機能させられるため、「占術姫」儀式モンスター等で好きなタイミングでリバース効果を使うことでその性能を最大限発揮させられます。
基本的には「占術姫」儀式モンスター+リバースモンスターという盤面が理想形となるので、エクストラデッキに頼る必要がありません。
「真竜」デッキ
「真竜」カードをメインとした幻竜族テーマデッキであり、デッキ構築次第では動き方が大きく異なるのも特徴です。
ここで紹介するのは、永続魔法や永続罠カードをリリースしてアドバンス召喚するのが特徴のアドバンス召喚軸です。
永続魔法・永続罠カードを活用したり、アドバンス召喚したモンスターの効果を使うことでアドバンテージの獲得がしやすいのが長所です。
アドバンス召喚軸ではアドバンス召喚した「真竜」モンスターをフィールドに残すことでその後のアドバンテージに繋がるため、エクストラデッキは全く使わずとも動くことが出来ます。
当サイトでは「真竜」テーマデッキの紹介も行っております↓
「アルカナフォース」デッキ
光属性・天使族で統一され、コイントスの結果によって得られる効果が変わるというのが最大の特徴のテーマデッキです。
モンスターによってはデメリット効果を得るものも有るので、「光の結界」等の専用サポートカードを使うことでコイントスの結果を操作することで戦術の安定性を上げられます。
「アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD」での相手ターンスキップや、攻守4000でコイントスの結果がどちらでもメリット効果となる「アルカナフォースEX」等を駆使することで勝利を目指していけます。
必須となるエクストラデッキのモンスターは存在しないため、エクストラデッキに全く頼らないデッキ構築も可能です。
当サイトでは「アルカナフォース」デッキの紹介も行っております↓
「ワルキューレ」デッキ
モンスターを展開し除去効果や弱体化・強化効果を使うことで総攻撃を仕掛けていくのが特徴の天使族テーマデッキです。
特筆すべきは「時の女神の悪戯」を使うことで2連続バトルフェイズが出来ることであり、2度の総攻撃によって一気に相手のライフを削り切る勝ち筋は他のテーマデッキには無い特長と言えます。
モンスターを大量展開することから汎用リンクモンスターの採用も検討できますが、「ワルキューレ」テーマ自体の動きはエクストラデッキに頼らずとも可能となっています。
「ワルキューレ」テーマデッキの紹介を当サイトでも行っております↓
「アメイズメント」デッキ
「アトラクション」罠カードをサポートする効果を持つ「アメイズメント」カードをメインとして戦うのが特徴のテーマデッキです。
「アトラクション」罠カードは発動後装備カードとなり、装備カードのコントローラーが自分と相手のどちらかによって効果が変わるという特性があります。
相手や自分のモンスターに合わせて適した「アトラクション」罠カードを装備させることでデュエルの主導権を掴むことができ、臨機応変なプレイングが求められる一方で上手くいけば稼いだアドバンテージで着実と勝利へ近づくことが可能となっています。
テーマの動き自体にエクストラデッキは必要ないですし、「アトラクション」罠カードを活用する都合上モンスターの採用割合が少なくなりやすく、自分フィールドにモンスターを展開するのが得意というわけでもないためエクストラデッキに頼らないデッキと言えます。
まとめ
エクストラデッキを使うのが最近の主流となっていますが、エクストラデッキがある方が強いというわけでは決してありません。
紹介したようなエクストラデッキに依存しないデッキであれば「強欲で金満な壺」を制約付きの「強欲な壺」として使えますし、メリットは意外と多いです。
ただし15枚のエクストラデッキがデッキの対応力を上げている面もありますので、そういった点ではやや劣るのがデメリットになるかと思います。
エクストラデッキに依存しない代わりにサイドデッキに優秀な対策カードを入れておくことを推奨します。
たしかにそれはあるよな、エクストラデッキを使わないデッキは安く適当に組める、、しかしビートダウンを前提にしたデッキなら楽だがマッドドック犬飼いみたいな特殊低レベルコンボデッキだと簡単じゃない、しかも一定の決まったコンボしかないし、相手のデッキを把握しとくデメリットがある