2020年4月から新マスタールールの改訂と共に第11期が始まります。
リンク召喚の実装から始まった第10期ですが、それももうあと数ヶ月ということで今回は第10期の大会環境を振り返っていきたいと思います。
遊戯王10期歴代環境はどんな感じだったか振り返り!
2017年3月、新マスタールール実装
2017年3月、新マスタールールと新召喚方法であるリンク召喚が実装し第10期が始まりました。
新マスタールールによってエクストラデッキからモンスターを複数体展開するためにはリンクモンスターの存在が必要不可欠となり、そのリンクモンスターも登場して間もなく種類も少なかったためエクストラデッキを活用するほとんどのデッキが弱体化を余儀なくされました。
そういった経緯もあり、第10期が始まってしばらくの間の大会環境ではエクストラデッキを使わないもしくはリンクモンスターに頼らずエクストラモンスターゾーンに1体出すだけで十分に性能を発揮できる「真竜」や恐竜等のデッキが環境上位になりました。
リンクモンスターの種類が増えたり基本パックが続々発売していくことで新テーマである「剛鬼」や「トリックスター」が活躍の場を広げ始め、2017年9月には海外先行テーマであった「SPYRAL」が高い展開力とアドバンテージ獲得能力から環境上位に名を残し始めました。
リンク召喚やリンクモンスターにユーザーが馴染んだ頃、2017年11月に既存テーマをリンク召喚によって強化するパックであるリンクヴレインズパックが発売しました。
このパックに収録された「水晶機巧-ハリファイバー」や「ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム」は弱体化を受けていたシンクロやペンデュラムを強化したほか、リンクデッキに更に展開力を与えることになりました。
これらは発売から2年以上が経つ昨今でも大会環境で活躍しているほどの非常に高い性能を有しています。
リンク召喚が浸透してからは、展開力・アドバンテージ獲得能力・相手への妨害性能等が高いテーマデッキが環境上位に名を連ねるようになりました。
10期環境、2018年〜2019年
2018年2月に登場した「閃刀姫」テーマはアドバンテージ獲得能力が非常に高いですし、2018年7月に登場した「サンダー・ドラゴン」テーマはサーチ効果によるデッキ回しを主流としていたデッキに対して強力な妨害をかけることが容易であり環境上位となりました。
その後も2018年12月にはストラクチャーデッキ-ソウルバーナー-の発売により「サラマングレイト」テーマが飛躍的に強化されたり、2019年3月には「エンディミオン」が強力なペンデュラムテーマになったり、2019年6月にはストラクチャーデッキ-リボルバー-が発売したことで収録された新規ドラゴン族モンスターを使ったドラゴンリンクデッキが活躍したりしました。
規制改定の影響もあり、大会環境上位になったデッキが弱体化したりしながらも環境は変化し続けています。
そして現在、2020年1月では「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」を主軸とした通称「ドラグーン」デッキが大会環境で猛威を振るっています。
遊戯王10期歴代環境テーマを厳選して紹介!!
「真竜」
アドバンス召喚を主軸としたテーマであり、魔法・罠カードもアドバンス召喚のためのリリースに出来るという特異性を持っています。
リンク召喚が主流になる前では大会環境上位で猛威を振るっていたテーマでもあり、エースであり切り札の「真竜剣皇マスターP」は高いステータスに加えて強力な耐性とフリーチェーンの除去効果が強力であり、その強さから現在でも禁止カードになっているほどです。
同時期に大会環境上位で活躍していた恐竜族デッキとの複合構築もよく見られ、エクストラデッキにほとんど頼らないという意味でも大会環境で大活躍していました。
「真竜」デッキレシピについてはコチラでも紹介しておりますので、よろしければ参考にしていただけると幸いです!
「閃刀姫」
自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる「閃刀」魔法カードを駆使し、リンクモンスターを使いながらアドバンテージを稼げるテーマです。
「閃刀」魔法カードのサーチや再利用をしながらも自分は確実にアドバンテージを稼ぐことで相手に差をつけ確実に相手のライフを削り勝利するというある種安定性が高いテーマデッキでもあります。
イラストアドだけでなく性能も高い上に登場してから大会環境で活躍している期間が長いこともあり、環境で活躍しながらも多くのユーザーに注目されています。
コチラでは新規カードが加わってより強化されら「閃刀姫」デッキレシピを紹介しております!
「サラマングレイト」
回転力と展開力が高いテーマであり、転生リンク召喚という他には無い特徴も持っています。
リンク召喚を使った展開はもちろんのこと、魔法・罠カードを使い回すことも可能だったりと状況に応じたカードを手札やフィールドに揃えることが得意な器用なテーマデッキでもあります。
展開の初動が早く消費枚数も少なくて良いため、相手のデッキがよほど尖った構築でもない限り性能を発揮できるという対応力の高さも長所です。
ストラクチャーデッキ-ソウルバーナー-で大幅強化され、一時期は大会参加者の過半数が「サラマングレイト」デッキを使っているほどの使用率でした。
コチラでは3箱で作れる「サラマングレイト」デッキレシピを紹介しております!
「サラマングレイト」デッキについて気になった方はまず3箱レシピから試して見ると良いでしょう。
「オルフェゴール」
闇属性を中心とし、墓地から除外することで発動する効果を利用して展開などを行っていくのが特徴のテーマです。
墓地肥やしさえできれば展開を含めた様々な戦術が利用できますし、元より闇属性はカードの種類も豊富でありと墓地肥やしに関連数効果を持つカードも多かったりとサポートカードが多いという利点もあり大会環境で活躍しました。
闇属性モンスターしか特殊召喚できなくなるという制約を持っていることから「幻影騎士団」や「未界域」との複合デッキもありデッキ構築の幅は広いです。
規制改定で度々弱体化されたこともあってか、昨今では一周回って純構築に近いデッキが大会環境で優秀な結果を残し始めています。
「エンディミオン」
ストラクチャーデッキRで強化された魔力カウンターを駆使したペンデュラムテーマで、魔力カウンターを貯めていくことで真価を発揮するデッキタイプです。
「魔導獣」と相性が良い上に様々なタイプの複合デッキだ大会で結果を出しており、その性能の高さと制圧力を物語っております。
規制にほとんど引っかかっていない上に魔法使い族自体が種類が多く、今後も強化が見込める為、今後も色々な複合デッキが登場することが予想されます。
「エンディミオン」デッキに興味のある方は3箱で作ることの出来る「エンディミオン」テーマを紹介しておりますので、参考にしていただけると嬉しいです!
「ドラゴンリンク」
その名前の通り、ドラゴン族を主軸としたドラゴン族のリンクデッキで個人的に10期環境で印象深いテーマの1つです。
ドラゴン族以外にも「魂喰いオヴィラプター」などを絡め、モンスターを展開していき、リンクやシンクロ召喚に繋げていき、フィールドを制圧して行きます。
「ストラクチャーデッキ リボルバー」でドラゴン族の種類が増え、大幅にドラゴン族が強化され、展開力が上がった事と、安定度が増したことで発売後すぐに大会環境は「ドラゴンリンク」デッキで締める結果となりました。
その後エクストラデッキから「えん魔竜 レッドデーモン・アビス」を特殊召喚出来る「守護竜アガーペイン」が禁止になりましたが、それでもしばらくは環境に残り続けます。
現在では環境から手を引きましたが、「ヴァレット」テーマ自体が強力なことには変わりないので、デッキとしてはまだまだ強力な部類かと個人的には感じる次第です。
ドラゴンリンクについてはコチラでも紹介しておりますので、「ドラゴンリンク」って?と言う方は是非コチラを一読していただけると幸いです!
遊戯王10期歴代環境テーマについてのまとめ!!
遊戯王の10期環境については各々思うことはあるかと思います。
10期環境は個人的に1強環境では無かったものの、やはり強いテーマは飛び抜けて強いことには変わりない感じがしました。
今回紹介したテーマ以外にも「剛鬼」や「オルターガイスト」などが10期環境では活躍しましたが、今回紹介したテーマ群は10期環境において、比較的息の長いテーマばかりです。
10期も残すこと数ヶ月になりますが、11期は新アニメが始まったり、ラッシュデュエルの実装、新マスタールールの改変でどんなテーマが活躍するのか非常に見ものであり、楽しみであります。
こちらでは10期のパックとテーマの振り返りを行っております!
https://kata0003.net/yu-gi-oh-10ki-9286