遊戯王OCGにはリミットレギュレーションというものがあり、デッキに採用できる枚数を制限したり禁止カードとしてデッキに採用してはいけないカードが決められています。
最近ではリミットレギュレーションは三ヶ月ごとに改定されているのですが、中には登場からそう経たずして禁止カードに規制されてしまうカードもあります。
そこで今回は、登場してから禁止カードに規制されるまでが速かったカードとその理由について紹介していきます。
目次
【遊戯王OCG】最速禁止ランキング!なぜカード化した!!?
第1位「Emヒグルミ」
登場してから167日で禁止カードに規制されたペンデュラムモンスターです。
破壊された場合に自身と同名カード以外の「Em」モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚できる効果が非常に強力です。
この特殊召喚効果に1ターンに1度の制限が無かったことが大きな問題であり、ペンデュラムゾーンにセットしたこのカードを能動的に破壊して効果を使い、その後エクストラデッキからこのカードをペンデュラム召喚し再び能動的に破壊することでまた特殊召喚効果を使えます。
特殊召喚成功時に自分フィールドのカードを破壊してサーチ効果を使える「EMペンデュラム・マジシャン」、もう片方のペンデュラムゾーンのカードを破壊してサーチ効果を使えるペンデュラム効果を持つ「竜剣士ラスターP」と併せることで大きなアドバンテージを獲得できました。
当時の大会環境を一色に染めるほどの活躍をした「EMEm」デッキのキーカードであったため、登場してから半年も経たずに禁止カードとなりました。
同率1位「EMモンキーボード」
「Emヒグルミ」と同じく登場してから167日で禁止カードに規制されたペンデュラムモンスターです。
ペンデュラム効果でレベル4以下の「EM」モンスター1体をサーチできる点が非常に優秀で、お互いにサーチし合える関係にある「EMドクロバット・ジョーカー」とは特に相性が良いです。
手札に「EMモンキーボード」または「EMドクロバット・ジョーカー」のどちらか1体さえいればペンデュラムスケールを揃えつつもレベル4モンスター1体を用意できたため、当時の大会環境を席巻していた「EMEm」デッキだけでなく、ペンデュラム召喚出張ギミックとして様々なデッキへの採用がされていました。
「Emヒグルミ」の禁止カード化により「EMEm」デッキは力を大きく落としましたが、その後「EM」の回転力等をメインにした「EM竜剣士」デッキが大会環境で猛威を振るったためキーカードであった「EMモンキーボード」も禁止カードになりました。
第3位「炎征竜-バーナー」 「風征竜-ライトニング」
どちらも登場してから169日で禁止カードに規制された下級「征竜」モンスターです。
手っ取り早く最上級「征竜」モンスターを出すのに重宝するだけでなく自身と共に手札コストにしたモンスターも最上級「征竜」モンスターの自己特殊召喚効果のコストに使えるため、簡単に最上級「征竜」モンスターを展開することが可能になります。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃が出来ないというデメリットこそあるものの、展開した最上級「征竜」モンスターはランク7エクシーズの素材に使ったりするため大して問題にはなりません。
その高い対応力とアドバンテージ獲得能力を持つことから「征竜」デッキは「魔導書」デッキと大会環境を二分するほどの活躍をし、それ故にデッキを回すためのキーカードであった下級「征竜」モンスターの内の2種である「炎征竜-バーナー」と「風征竜-ライトニング」が早い段階で禁止カードとなりました。
下級「征竜」モンスターが禁止カードとなった後も「征竜」デッキが長きにわたって大会環境で好成績を残しましたが、最上級「征竜」モンスターが全て禁止カードになった(後に「嵐征竜-テンペスト」のみが制限復帰)ため、2021年6月現在では下級「征竜」モンスターは全て制限解除されています。
第5位「リンクロス」
登場から172日で禁止カードに規制されたリンクモンスターです。
リンク素材にしたモンスターのリンクマーカーの数までトークンを生成できる効果を持っています。生成したトークンはこのターンリンク素材に出来ませんが、リリースやリンク召喚以外の召喚方法の素材等としては問題なく利用可能です。
チューナーをリクルートできる「水晶機巧-ハリファイバー」との相性が抜群に良く、チューナーを蘇生できるレベル3シンクロチューナー「武力の軍奏」や墓地へ送られた場合にトークンを生成できる「幻獣機オライオン」と併せることでモンスターの大量展開を図ることが出来ました。
その高過ぎるアドバンテージ獲得能力が問題視されたため、登場から半年も経たずに禁止カードとなりました。
第6位「十二獣ドランシア」 「十二獣の開局」
どちらも登場してから174日で禁止カードに規制された「十二獣」カードです。
「十二獣ドランシア」はフリーチェーンの除去効果を持っていますし、「十二獣の開局」は実質的にノーコストで「十二獣」モンスター1体をリクルートできる通常魔法として扱えることが非常に優秀なカード達です。
モンスター1体でエクシーズ召喚という、これまでの常識を覆した「十二獣」デッキは登場してすぐに大会環境を席巻しました。
それだけでなく当時無制限カードであった「十二獣モルモラット」を使ったコンボが便利な展開パターンとして話題になり、「十二獣モルモラット」「十二獣の開局」「炎舞-「天キ」」vと初動札の多さから安定性も高いとして「十二獣」デッキ以外にも出張採用されることが頻繁にありました。
その高い出張性能によって大会環境が「十二獣」デッキもしくは「十二獣」ギミックを採用したデッキばかりになってしまったため、展開パターンの中核を担っていた「十二獣モルモラット」は制限カードになり、「十二獣ドランシア」と「十二獣の開局」は禁止カードとなりました。
昨今の大会環境で再び「十二獣」デッキが活躍していることからもその性能の高さを窺えます。(「十二獣ドランシア」は2021年7月のリミットレギュレーションで再び禁止カード化)
まとめ!!
遊戯王最速禁止ランキング!を発表してきましたが、遊戯王の禁止カードはゲーム自体を崩壊させたり、場合によってはユーザー離れを引き起こすこともあります。
その中でも、今回紹介したカードは登場から僅か、数日で禁止カードになったカード達なだけあり、登場し、大会で猛威を振るった際には「なんでこんなカード作った!?」と思い、叫んでしまった人も多かったでしょう。
思わず、苦笑してしまうくらい早くに禁止カードに指定されたカード達の紹介でしたが、今後この様なカードが生まれないことを願うばかりですね!(苦笑)
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