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遊戯王にはあまりにも強力な効果を持つカードが多数存在します。強力すぎるが故、ゲームバランスを崩壊させかねないカードは恒例行事であるリミットレギュレーションで禁止カードに指定されます。
しかし、最近では過去に禁止カードになったカードがテキストを変更して復帰する「エラッタ」され、再び使用可能になるケースも多いです。
遊戯王のエラッタされたカード達を紹介していきます。
▼今回紹介するカードを探す▼
遊戯王のエラッタカード一覧(モンスターカード)
「混沌帝龍ー終焉の使者ー」
エラッタ後テキスト
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカードの効果を発動するターン、自分は他の効果を発動できない。
(1):1ターンに1度、1000LPを払って発動できる。
お互いの手札・フィールドのカードを全て墓地へ送る。
その後、この効果で相手の墓地へ送ったカードの数×300ダメージを相手に与える。
エラッタ前テキスト
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
1000ライフポイントを払う事で、
お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。
この効果で墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに300ポイントダメージを与える。
通常召喚できず、墓地の光属性と闇属性を1体ずつゲームから除外して特殊召喚できるモンスターで、エラッタ前の効果は「1000ライフポイントを払うことで、お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送り、墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに300ポイントダメージを与える」ものです。
特殊召喚の条件は比較的緩く、お互いの手札とフィールドのカードを全て墓地に送り、バーンダメージを与えることができるため、デュエル終盤で使用すればゲームエンドまで持っていくことができました。
現役時代はモンスター効果を無効化するカードが「スキルドレイン」しか存在せず「王宮の弾圧」などで特殊召喚を封じない限り、対抗策がない1枚でした。
強力すぎる効果を持つため、2004年9月1日に禁止カードに指定されました。その後エラッタされるまで一切緩和されることなく、11年間禁止カードの座にありましたが、2015年1月1日にエラッタされ制限復帰を果たします。
エラッタ後は以下の変更で大幅に弱体化しました。
- このカードの効果を発動するターン、自分は他の効果を発動できない。
- 相手の墓地へ送ったカードの数×300ダメージを相手に与える。
エラッタ後の弱体化の影響もあり、2015年10月リミットレギュレーションで制限解除される結果となりました。
「混沌の黒魔術師」
エラッタ後テキスト
効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンのエンドフェイズに、
自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動する。
その相手モンスターを除外する。
(3):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
エラッタ前テキスト
効果モンスター(禁止カード)
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かず
ゲームから除外される。
このカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。
エラッタ前の効果は以下です。
- このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カードをサルベージできる効果
- このカードが戦闘で破壊したモンスターは墓地へは行かず、ゲームから除外される効果
- このカードがフィールドから離れた場合、ゲームから除外される効果
召喚・特殊召喚時に魔法カードを回収できる効果はシンプルに強力であり、登場後即座に「苦渋の選択」で2〜3枚を同時に送り、「死者蘇生」でこのカードを蘇生。その後効果を使用し「死者蘇生」のサルベージを繰り返すコンボが流行しました。
またフィールドから離れた場合にこのカードが除外されることを利用し、「次元融合」や「D・D・R」で特殊召喚を行い、再び魔法カードをサルベージするといったことも可能です。
このカードの利便性から、1ターンで3体揃うことも珍しくはなく、登場からたった3ヶ月で制限カードに指定されます。
その後、カードプールの増加により、このカードを悪用した「混黒ワンキル」「ドグマブレード」と呼ばれるデッキが登場し、ゲームバランスを崩壊させることに。
結果、2008年9月1日に制限カードから禁止カードに指定されました。その後2015年4月1日にエラッタされ、制限カードに復帰します。
エラッタ後の復帰では魔法カードを回収できるタイミングが、エンドフェイズに変更されたため、スピードが落ち、ループコンボが使用できなくなりました。その後環境に影響を及ぼすこともなかったこともあり、2015年10月1日に制限解除されました。
「キラースネーク」
エラッタ後テキスト
効果モンスター
星1/水属性/爬虫類族/攻 300/守 250
「キラー・スネーク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、
自分スタンバイフェイズに発動できる。
このカードを手札に戻す。
次の相手エンドフェイズに自分の墓地の「キラー・スネーク」1体を選んで除外する。
エラッタ前テキスト
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在している場合、
このカードを手札に戻す事ができる。
エラッタ前の効果では、スタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在している場合、このカードを手札に戻すことができる効果を持っていました。
手札コストやリリース要因、手札破壊対策など、使いやすいリサイクルモンスターです。「苦渋の選択」と「キャノン・ソルジャー」のコンボである「キャノンバーン」デッキに採用されていたこともあり、2000年11月1日に制限カードに指定されます。
2002年1月1日に制限解除されたものの、2005年9月1日に再び禁止カードに後戻りする結果に。その後、2015年1月1日にエラッタし、制限復帰します。
エラッタ後は以下効果に変更されたことで大幅に弱体化しました。
- 「キラー・スネーク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
- 次の相手エンドフェイズに自分の墓地の「キラー・スネーク」1体を選んで除外する
結果大会環境で使用されることもなく、2015年4月1日に制限解除されました。
「クリッター」
エラッタ後テキスト
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守 600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。
デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える。
このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの効果を発動できない。
エラッタ前テキスト
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。
デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える。
エラッタ前は「エクゾディア」パーツのサーチや、攻撃力1500以下のモンスターであれば、なんでもサーチできることから、2001年1月15日に制限強化され、2004年9月1日に禁止カードに指定されます。
その後、2005年3月1日に制限復帰するも、シンクロ召喚の素材に使用されたり「魔界発現世行きデスガイド」の登場でこのカードが使いやすくなったりと、活躍が目立つようになります。
結果2013年3月1日に再び禁止カードに。その後2016年4月1日にエラッタされ、制限復帰し、2016年10月1日に制限解除されました。
エラッタ後は「このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの効果を発動できない。」効果が追加されたことで、弱体化しました。
そのターン中に手札に加えたモンスターのサーチしたカード及び、その同名カードの効果を発動することができないため、強みであった速効性がなくなった上に、最近のテーマではサーチ効果を持つものも増えていることもあり、採用されることが少なくなった1枚です。
しかし、便利なサーチモンスターであることには変わりはなく、現在ではリンク召喚の登場で、このカードを墓地に送りやすくなっていることもあり、デッキによっては十分採用の価値のある1枚と言えるでしょう。
「黒き森のウィッチ」
エラッタ後テキスト
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1100/守1200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。
デッキから守備力1500以下のモンスター1体を手札に加える。
このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの効果を発動できない。
エラッタ前テキスト
このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。
デッキから守備力1500以下のモンスター1体を手札に加える。
「クリッター」と対をなるカードで守備力1500以下のモンスターをサーチする効果を持ちます。闇属性・魔法使い族である点や、守備力の低い高打点のアタッカーをサーチできる点は「クリッター」にはない強みです。
「クリッター」同様に利便性が評価され、2001年1月15日に準制限カードに指定。2002年5月1日で制限カードになり、2004年9月1日と禁止カードになりました。
禁止カード化から13年の時を経てエラッタされ、2017年4月1日に制限復帰を果たします。同年7月1日に準制限カードとなり、10月1日に制限復帰しました。
エラッタ後は「クリッター」同様に「このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの効果を発動できない。」効果が追加され、弱体化する形に。
現在では守備力の低いアタッカーも増えていることや、リンク召喚の登場でこのカードをフィールドから墓地に送りやすくなったことで、弱体化はしたものの、便利であることには変わらない1枚です。
「処刑人マキュラ」
エラッタ後テキスト
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。
このターンに1度だけ、自分は罠カードを手札から発動できる。
エラッタ前テキスト
このカードが墓地へ送られたターン、
このカードの持ち主は手札から罠カードを発動する事ができる。
エラッタ前はこのカードが墓地へ送られたターンに手札から罠カードを発動できる効果をもっており、「強欲な瓶」「八汰烏の骸」「無謀な欲張り」を手札からフル回転させドローし続け、先攻1ターン目で「エクゾディア」パーツを揃えたり、エラッタ前の「現世と冥界の逆転」を発動させてデッキ切れを狙ったり、コンボに使用されることが多く、ゲームバランスをも崩壊させた1枚です。
このカードの効果が発動すれば、ゲームエンドと言われるほど凶悪であり、処刑人の名に相応しいカードでした。当然凶悪なこのカードが無視されることはなく、2002年5月1日に制限カードに指定されます。
その後2023年4月10日に準制限カードに緩和されるも、凶悪なコンボを抑制するために2005年3月1日に禁止カードとなりました。
禁止カードに指定されたから15年1ヶ月と非常に長い年月をかけて、2020年7月1日に制限復帰し、同年10月1日に制限解除されました。
エラッタ後は「このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない」制約が加わり、ループコンボは不可能となって大幅に弱体化しましたが、ステータスに優れ、罠カードを主体とするテーマでは採用の余地がある151-0071枚です。
「Ⅾ-HEROディスクガイ」
エラッタ後テキスト
効果モンスター
星1/闇属性/戦士族/攻 300/守 300
このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
このカードは墓地へ送られたターンには墓地からの特殊召喚はできない。
(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
エラッタ前テキスト
このカードが墓地からの特殊召喚に成功した時、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
エラッタ前は墓地からこのカードの特殊召喚に成功した時に自分のデッキから、2枚ドローする効果を持っていました。エラッタ前は効果を何度も使用することが出来たため、ドローエンジンとして使用されておりました。
何度も蘇生させることで大量ドローを狙うコンボに使用されており、その中でも「ドグマブレード」と呼ばれるデッキのキーパーツとして使用されていたことから、2008年9月1日に禁止カードに指定されます。
その後、2018年3月23日発売の『パーフェクトルールブック2018』でエラッタされたテキストで付属カードとして再録され、その約1週間後の2018年7月1日で準制限カードに緩和、2018年10月1日に制限解除されました。
エラッタ後は以下効果が追加されました。
- このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
- このカードは墓地へ送られたターンには墓地からの特殊召喚はできない。
デュエル中1度しかドロー効果を使用できないため、エラッタ前のような大量ドローコンボを狙うことはできません。また、墓地に送られたターンには墓地から特殊召喚できないため、即効性もなくなりました。
エラッタで弱体化したものの、レベル、種族、属性に恵まれており、「HERO」サポートを受けられることから、今でもピン刺しで使われている1枚です。
「レッドアイズ・ダークネス・メタルドラゴン」
エラッタ後テキスト
効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、
(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外の
ドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。
エラッタ前テキスト
(1):このカードは自分フィールドの
表側表示のドラゴン族モンスター1体を除外し、
手札から特殊召喚できる。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外の
ドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
エラッタ前のテキストでは、同名カードの1ターンに1度の1の効果に制限が無く、2の効果はカード名指定のない1ターンに1度の制限でした。
1の効果で複数体特殊召喚したり、フィールドからこのカードを離れさせて再び特殊召喚し、2の効果を使用したりすることで、ドラゴン族上級モンスターを大量展開するコンボが狙えました。
このカードが登場した2007年時点では、大会環境で活躍するほどのドラゴン族テーマが存在せず、中堅レベル程度のパワーでしたが、登場から4年後に「聖刻」や「カオスドラゴン」が登場したことで、このカードの評価が大きく上がります。
特に「聖刻」デッキの核となるエクシーズモンスターである「聖刻龍王-アトゥムス」でこのカードをデッキから特殊召喚できるのはシンプルに強力でした。
お互いの効果でこのカード2体を含むドラゴン族を展開し、「超弩級砲塔列車グスタフ・マックス」などのエクシーズ召喚に繋げて1ターンキルを狙う動きも定番に。
強力な展開力と1キルコンボが環境で評価されたこともあり、2012年9月1日に制限カードに指定されます。
制限カードになった後も度々ドラゴン族テーマが登場したり、強化されたりしたこともあり、デッキを回す上では重要な1枚として使用されました。
しかし第10期で「守護竜」テーマが登場し、このカードのリクルート、蘇生が容易になったことで「破滅竜ガンドラX」を使用した1キルが流行しました。そのため2019年4月1日に禁止カードに指定され、ドラゴン族テーマは大打撃を受けることになります。
その後、2020年3月27日に発売したの『パーフェクトルールブック2020』にてテキストをエラッタされた状態でこのカードが再録され、その5日後の2020年4月1日制限復帰を果たします。
エラッタ後は以下効果が追加されました。
- 1の方法による特殊召喚は1ターンに1度しか使用できない
- 2の効果は1ターンに1度しか使用できない
同名カード効果使用は1ターンに1度しか使用できない制限が追加されたことで、このカードを利用した大量展開コンボはエラッタ前に比べて、狙いにくくなりました。
「Emヒグルミ」
エラッタ後テキスト
ペンデュラム・効果モンスター
星4/炎属性/魔法使い族/攻1000/守1000
【Pスケール:青5/赤5】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの表側表示の「Em」モンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、自分は500ダメージを受ける。
【モンスター効果】
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
手札・デッキから「Emヒグルミ」以外の「Em」モンスター1体を特殊召喚する。
エラッタ前テキスト
①:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。手札・デッキから「Emヒグルミ」以外の「Em」モンスター1体を特殊召喚する。
【ペンデュラム効果】
「Emヒグルミ」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの表側表示の「Em」モンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。その後、自分は500ダメージを受ける。
登場当初は破壊されるだけで展開を広げられる強力な効果を持ち、Pゾーン・モンスターゾーン双方でリクルートできる効果を持っていました。
戦闘や効果で破壊されるたびに「Em」モンスターを特殊召喚でき、制約も一切なかったため、実質的にリソースが減らない驚異的なカードでした。相手の除去を逆手に取りながらアドバンテージを稼ぎ続ける展開が横行し、環境で圧倒的な存在感を放つ結果に。
特にペンデュラム召喚と組み合わせることで、破壊から即座に展開を繰り返すループ的な動きが可能となり、妨害手段が限られていた当時は非常に対処しづらいカードでした。
その結果、2016年1月に禁止カードに指定されました。エラッタ後は「1ターンに1度」の制約が加わり、モンスター効果・P効果ともに連続使用は不可能となりました。破壊を契機にしたリクルート力は残っているものの、かつてのような過剰な展開は封じられています。
弱体化により環境での支配力は失われたものの、テーマデッキを補強する役割としては依然優秀で、制限カードとして復帰を果たしています。
「レスキューキャット」
エラッタ後のテキスト
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
エラッタ前のテキスト
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体をフィールド上に特殊召喚する。
この方法で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
リリースするだけでデッキからレベル3以下の獣族モンスターを2体特殊召喚できるシンプルながら凶悪な効果を持ち、エラッタ前は回数制限がなく特殊召喚したモンスターの効果も有効だったため、「X-セイバー エアベルン」などを呼び出してシンクロ召喚へ繋げる「レスキューシンクロ」が環境で猛威を振るいました。
1枚から複数のシンクロ召喚が可能になり、展開力は当時の水準を大きく超えていたことから、2009年に禁止カードへ指定されます。その後エラッタで「1ターンに1度」へ制約が加わり、さらに特殊召喚したモンスターの効果は無効化されるよう修正されました。
この結果、即座にシンクロやリンクへと繋げる用途は限定され、かつての爆発力は失われました。それでも2体を同時展開できる利便性は健在で、展開補助やリンク素材確保としては有用です。獣族サポートが強いデッキにおいては今なお実戦投入可能な復帰を果たしました。
「破滅竜ガンドラX」
エラッタ後のテキスト
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
(1):このカードが手札から召喚・特殊召喚した時に発動できる。
フィールドの他のモンスターを全て破壊し、
破壊したモンスターの内、元々の攻撃力が一番高いモンスターのその数値分のダメージを相手に与える。
このカードの攻撃力は、この効果で相手に与えたダメージと同じ数値になる。
(2):自分エンドフェイズに発動する。
自分のLPを半分にする。
エラッタ前のテキスト
①:このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。このカード以外のフィールドのモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの内、攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。このカードの攻撃力は、この効果で相手に与えたダメージと同じ数値になる。②:自分エンドフェイズに発動する。自分のLPを半分にする。
召喚・特殊召喚成功時に他の全モンスターを破壊し、その中で最も攻撃力が高いモンスターの数値分のバーンダメージを相手に与え、自身の攻撃力もその数値にする破壊と火力を兼ね備えた効果を持ちます。
エラッタ前は変動した攻撃力も参照できたため、強化された相手モンスターを利用して一撃必殺級の火力を叩き出すこともできました。大量展開が当たり前となった環境では、このカード1枚で盤面を一掃しながら勝負を決められることが問題視され、禁止カードとなります。
エラッタ後は参照できる攻撃力が「元々の攻撃力」に限定され、不安定なワンショット性能は抑えられました。それでも盤面リセットと高火力を両立できる性能は依然強力で、ライフ半減というデメリットと引き換えに、一発逆転を狙えるフィニッシャーとして活躍する1枚です。
「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」
エラッタ後のテキスト
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2100/守3000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
フィールドゾーンのカードを全て破壊し、自分は1000LP回復する。
その後、破壊したカードとはカード名が異なるフィールド魔法カード1枚をデッキから手札に加える事ができる。
エラッタ前のテキスト
1ターンに1度、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
また、1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
フィールド上のフィールド魔法カードを全て破壊し、
自分は1000ライフポイント回復する。
その後、デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える事ができる。
かつては「フィールド魔法破壊+サーチ」と「手札からの特殊召喚補助」の二大効果を併せ持ち、フィールド魔法を自由に使い回すコンボで環境を荒らした1枚です。
「竜の渓谷」を何度も利用して墓地肥やしと展開を加速し、さらに特殊召喚効果で盤面を広げることができたため、先攻制圧デッキで悪用され禁止指定されました。
エラッタ後はサーチ効果が「破壊したフィールド魔法とは異なる名前」に限定され、同名カードの使い回しは不可能に。また、効果の発動はそれぞれ1ターンに1度に制限されました。
エラッタでループ性は失われたものの、展開支援とリカバリーを兼ね備えた優秀なシンクロモンスターである点は変わらず、環境を壊すほどの強さは失った一方で、テーマ性を活かした活用ができるようになりました。
「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」に関する記事はコチラ⬇︎
「サモン・ソーサレス」
エラッタ後のテキスト
リンク・効果モンスター
リンク3/闇属性/魔法使い族/攻2400
【リンクマーカー:上/左下/右下】
トークン以外の同じ種族のモンスター2体以上
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがL召喚した場合に発動できる。
手札からモンスター1体を効果を無効にして、このカードのリンク先となる相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
その後、この効果で特殊召喚したモンスターと同じ種族のモンスター1体を
デッキから効果を無効にして守備表示で特殊召喚できる。
この効果でデッキから特殊召喚したターン、
自分はデッキから特殊召喚したそのモンスターと元々の種族が同じモンスターしか特殊召喚できない。
エラッタ前のテキスト
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
手札からモンスター1体を、このカードのリンク先となる相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターと同じ種族のモンスター1体をデッキから選び、
このカードのリンク先となる自分・相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
リンク3の魔法使い族モンスターで、エラッタ前は相手フィールドにモンスターを送り付けつつ、自分はデッキから同種族のモンスターをリクルートできる強力な展開効果を持ちます。
エラッタ前は特殊召喚したモンスターに制約がなく、どのテーマでも容易に展開エンジンとなったため、リンク全盛期には多くのデッキで採用され、2018年10月に禁止カードに指定されました。
エラッタ後は「このカード名の効果は1ターンに1度」に統一され、さらに特殊召喚したモンスターの効果は無効化、かつ同種族しか特殊召喚できない縛りが追加されました。
エラッタにより、汎用展開札としての地位は失われ、種族テーマ専用の展開補助に調整され、万能性は失われましたが、条件を満たすデッキにおいては依然強力です。
「ゴヨウ・ガーディアン」
エラッタ後のテキスト
シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2800/守2000
地属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
エラッタ前のテキスト
シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2800/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
エラッタ前は素材指定がなく、非常に出しやすいレベル6シンクロモンスターであり、アタッカーとして非常に優秀でした。
シンクロが出たばかりの当初レベル6シンクロモンスターは以下の2択でした。
- 戦闘突破するのであれば、「ゴヨウ・ガーディアン」
- バウンス効果で、フィールドを空けるのであれば「氷結界の龍ブリューナク」
シンクロ特化デッキでは容易に展開でき、このカードが複数体並ぶことも珍しくなく環境に影響を与え、2009年3月に制限カードに指定されます。その後、2011年3月には禁止カードに指定されました。
エラッタ前の時代はこのモンスターの攻撃力が2800という数値が1つの基準とされ、「ゴヨウライン」と呼ばれていました。2017年1月にエラッタされ制限カードとして復帰。同年4月には準制限、7月には無制限へと段階的に緩和されました。
エラッタ後はチューナーに地属性を指定しており、どのデッキにも入る汎用レベル6シンクロモンスターからは身を引く形になりました。しかし、レベル6シンクロで攻撃力2800かつ、相手モンスターのコントロール奪取できる性能は今でも強力と言えるでしょう。
「氷結界の龍 ブリューナク」
エラッタ後のテキスト
シンクロ・効果モンスター
星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を任意の枚数墓地へ捨て、捨てた数だけ相手フィールドのカードを対象として発動できる。
そのカードを手札に戻す。
エラッタ前のテキスト
手札を任意の枚数墓地へ捨て、捨てた数だけ相手フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを手札に戻す。
エラッタ前の効果では、ターン1制限もなく、自分のカードもバウンスすることができました。
当時はレベル6シンクロモンスターの代表の1枚であり、先ほど紹介した「ゴヨウ・ガーディアン」と同じくらい、採用率の高いシンクロモンスターでした。
エラッタ前は自分のカードをバウンスできるため、「早すぎた埋葬」を回収し、「レスキューキャット」効果を使い回すコンボが流行り、シンクロギミックの強さを証明する形に。
手札をコストにできるため墓地肥やしと相性が良く「シンクロアンデ」ではアンデット族を墓地へ送りながら相手のカードを除去し、最後は大量展開から「ダークダイブボンバー」(エラッタ前)の効果で1キルを狙う動きが流行しました。
さらに、登場当初はデュエルターミナル限定かつ封入率も低かったため、入手が困難な1枚でした。また、デュエルターミナルが設置されていない地域では入手がより困難であり、高値で取引された1枚です。
2009年1月17日発売のゴールドシリーズでこのカードが再録されたものの封入率は低く、依然高値で取引されていましたが、入手難易度は大幅に下がりました。同年1月1日に制限カードに指定されましたが、「インフェルニティ」「ドラグニティ」「魔轟神」「シンクロダーク」などのシンクロテーマが猛威を振るい、2012年9月1日に禁止カードに指定されます。
その後、2017年1月1日にエラッタされて制限復帰、同年4月1日に準制限カード、同年7月1日に制限解除される結果に。
エラッタ後は以下2つの変更点が追加されました。
- このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
- バウンスできるのは相手のカードだけに。
バウンスを利用した無限ループや自分のカードの再利用はできなくなり大幅に弱体化しましたが、素材指定なしで相手の場を空けられる効果は依然として有用です。
「ダーク・ダイブ・ボンバー」
エラッタ後のテキスト
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/機械族/攻2600/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「ダーク・ダイブ・ボンバー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズ1に自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターのレベル×200ダメージを相手に与える。
エラッタ前のテキスト
自分フィールド上のモンスター1体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与える。
エラッタ前のテキストでは自分フィールドのモンスターを1体リリースすることで、リリースしたモンスターのレベル×200ポイントのダメージを相手ライフに与える効果を持っていました。
登場時はレベル7シンクロモンスターといえば、このカード以外の選択肢がないほどの汎用性の高さと、ゲームエンド力を持っており、ゲームバランスを壊した張本人でもあります。
素材縛りがないので、レベル7シンクロモンスターが出せるテーマ、もしくはこのカードをシンクロ召喚するためだけにチューナーモンスターを入れるほど、フィニッシャーとしての性能が高いカードでした。
モンスターで総攻撃した後に自分のモンスターをリリースしてバーンダメージを与える光景は日常的に見られ、当時の環境に嫌気が差したプレイヤーも少なくありませんでした。
ゲームバランスを崩しかねないこのカードが放置されることはなく、2009年9月に禁止カードへ指定。登場からわずか290日、1年を待たずに禁止となりました。
その後、パーフェクトルールブックへの再録時にエラッタされ、以下の制約が加わりました
- 同名カードの効果は1ターンに1度しか使用できない
- 自分メインフェイズ1にしか効果を発動できない
バーン効果の発動タイミングは1ターンに1度、バトルフェイズに入る前のメインフェイズ1でしか使用出来ないため、使い勝手が大幅に悪くなり、使用率も激減する結果になりました。
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遊戯王のエラッタカード一覧(魔法カード)
「洗脳ーブレインコントロール」
エラッタ後のテキスト
通常魔法
(1):800LPを払い、相手フィールドの通常召喚可能な表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
エラッタ前のテキスト
800ライフポイントを払って発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
エンドフェイズ時までコントロールを得る。
エラッタ前は800ライフを払い、相手フィールドの表側表示モンスターのコントロールを得る効果を持っていました。「心変わり」と並ぶ代表的なコントロール奪取カードで、シンクロ召喚が登場する前は奪ったモンスターをリリースに使うのが主な用途でした。
特に「帝コントロール」で多用され、2007年9月に制限カードへ指定。その後2008年にシンクロ召喚が導入されると利用価値が一気に高まり、多くのデッキに採用され、結果として2010年9月に禁止カードとなりました。
6年後にエラッタされて復帰することとなり、コントロール奪取できるモンスターは「通常召喚可能な表側表示のモンスター」に限定されました。発動条件の重さから全くといっていいほど使用されることはなく、2017年4月1日に準制限カード、同年7月1日に無制限へと緩和されます。
しかし、このカードの制限復帰から6年後の2023年1月1日に、このカードの上位互換といえる「心変わり」が制限復帰し、2024年4月1日には無制限カードにまで緩和されました。
「心変わり」の緩和に関しては環境のインフレが大きく関係しているとはいえ、このカードの立場が全くといってよいほどになくなってしまったのは間違いありません。
しかし、2025年1月25日発売の基本パック アライアンス・インサイトで収録された「ブレインコントローラー」によって状況は変わりました。このカードは効果で「洗脳-ブレインコントロール」をサーチできる上、レベル1のサイキック族であるため「ワンフォー・ワン」や「緊急テレポート」で特殊召喚も狙えます。
加えて「ブレインコントローラー」はチューナーであり、自身の効果でレベルを変更できるため、シンクロやエクシーズ召喚の幅を広げられるのもポイントです。効果単体では「心変わり」の方が使い勝手がよいものの、「洗脳ーブレインコントロール」には「ブレインコントローラー」でサーチできる利点があるため、デッキに合わせて使い分けることができます。
「王家の神殿」
エラッタ後のテキスト
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分は罠カード1枚をセットしたターンに発動できる。
(2):自分フィールドの表側表示の「聖獣セルケト」1体とこのカードを墓地へ送って発動できる。
手札・デッキのモンスター1体またはEXデッキの融合モンスター1体を特殊召喚する。
エラッタ前のテキスト
永続魔法
このカードのコントローラーは、罠カードをセットしたターンでも発動できる。
また、自分のフィールド上のこのカードと「聖獣セルケト」を墓地へ送る事で、
手札・デッキ・融合デッキからモンスターカードを1枚選択し、特殊召喚できる。
エラッタ前の効果には1ターンの罠カード使用回数に制限はありませんでした。「処刑人マキュラ」同様に罠カードをパーツとするコンボデッキで悪用されました。
特に「デッキ破壊1キル」系のコンボデッキで使用されており、2006年3月1日に制限カード、2006年9月1日に禁止カードに指定されます。その後、2015年1月1日にエラッタされ制限復帰。
エラッタ後は1と2の効果が1ターンに1度しか使用出来なくなったため、「1ターンに1度、手札から罠カードが使えるようになる便利な永続魔法カード」くらいの評価となり、2015年4月1日に制限解除されました。
しかし、2025年9月27日発売のワールドプレミアパックで「王家の神殿」に関連する新規カードが登場し、このカードを主軸とした専用デッキを構築できるようになりました。
「王家の神殿」(リシドテーマ)デッキに関する紹介はコチラ⬇︎
「未来融合ーフューチャーフュージョン」
エラッタ後のテキスト
永続魔法
(1):このカードの発動後1回目の自分スタンバイフェイズに発動する。
自分のEXデッキの融合モンスター1体をお互いに確認し、
そのモンスターによって決められた融合素材モンスターを自分のデッキから墓地へ送る。
(2):このカードの発動後2回目の自分スタンバイフェイズに発動する。
このカードの(1)の効果で確認したモンスターと同名の融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
エラッタ前のテキスト
自分のエクストラデッキの融合モンスター1体をお互いに確認し、
決められた融合素材モンスターを自分のデッキから墓地へ送る。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に、
確認した融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
エラッタ前の効果では、発動後すぐに自分のエクストラデッキの融合モンスターをお互いに確認し、決められた融合素材をデッキから墓地へ送り、2回目の自分スタンバイフェイズに確認した融合モンスターを融合召喚扱いで特殊召喚するものでした。
元祖デッキ融合カードと言える永続魔法カードであり、このカードの強みは、デッキのモンスターを素材に融合召喚が狙えることだけでなく、大量にモンスターをデッキから墓地に送ることができる点です。例えば「F・G・D」を指定すれば、ドラゴン族を一気に5体墓地に送ることができます。
また「キメラティック・オーバードラゴン」であれば、「サイバー・ドラゴン」と好きな機械族モンスターを好きなだけ墓地に送る脅威の墓地肥やしを実現可能です。
「キメラティック・オーバードラゴン」を指定し、このカードの効果で大量に墓地に送った後「オーバーロード・フュージョン」で墓地の「サイバー・ドラゴン」と大量の機械族モンスターを素材に「キメラティック・オーバードラゴン」を融合召喚し、脅威の攻撃力と連続攻撃で1キルを狙う「未来オーバー」は環境で活躍しました。
大量の墓地肥やしと1キルを狙えるスペックを持ったこのカードは、2006年9月1日に制限カードに指定されます。その後、しばらくは制限カードのままでしたが、環境で活躍していた「カオスドラゴン」や「E・HERO」ビートで利用され、2012年9月1日に禁止カードとなりました。
2017年1月1日にエラッタされ制限カードに復帰。同年10月1日に準制限カードへ、2018年1月1日に制限解除されました。エラッタ後は「このカードの発動後1回目の自分スタンバイフェイズに発動する」 効果が追加されたことで、1ターンのラグができる形に調整されました。
現環境では除去カードが多く、このカードを1ターン守り切るのは容易ではありません。仮に効果を通して融合召喚に成功しても、永続魔法である以上ターゲットにされやすい点は変わりません。
遊戯王では1ターンで勝敗が決まる場面も多いため、このカードのエラッタは大幅な弱体化といえるでしょう。
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遊戯王のエラッタカード一覧(罠カード)
「死のデッキ破壊ウイルス」
エラッタ後のテキスト
通常罠
(1):自分フィールドの攻撃力1000以下の闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。
相手フィールドのモンスター及び相手の手札を全て確認し、
その内の攻撃力1500以上のモンスターを全て破壊する。
その後、相手はデッキから攻撃力1500以上のモンスターを3体まで選んで破壊できる。
このカードの発動後、次のターンの終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。
エラッタ前のテキスト
自分フィールド上の攻撃力1000以下の闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。
相手フィールド上のモンスター、相手の手札、相手のターンで数えて3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、攻撃力1500以上のモンスターを破壊する。
エラッタ前は、自分フィールドの攻撃力1000以下の闇属性モンスターをリリースし、相手フィールドのモンスターと手札をすべて確認して攻撃力1500以上のモンスターを破壊する効果を持っていました。さらに、その後3ターンの間は相手がドローしたカードも確認でき、攻撃力1500以上であれば破壊できました。
攻撃力1000以下の闇属性は数も多く、このカードを使用できる機会は多く、場合によっては相手の手札・フィールドの1500以上のモンスターを大量に破壊することも狙えます。また、破壊後は相手ターンを数えて相手のドローした1500以上のモンスターを破壊できるため、ドローの妨害も可能です。
仮に攻撃力1500以上のモンスターでなくとも、相手のドローしたカードを確認することができるため、情報アドバンテージを得ることが可能です。カードプールが増えたことでこのカードの汎用性は上がり、2004年9月1日に制限カードとなりました。
しかし1枚でもこのカードの発動により盤面が大きく変わるため、2009年9月1日に禁止カードに指定されました。その後、2015年1月1日に大幅なエラッタを経て制限復帰し、同年10月1日に準制限カードへ緩和され、2016年4月1日に制限解除。
エラッタ後は「相手はデッキから攻撃力1500以上のモンスターを3体まで選んで破壊できる。このカードの発動後、次のターンの終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる」という相手に大きなアドバンテージを与える効果が追加されたことで、「デス・ウイルス・ドラゴン」を採用したデッキでない限り使われることのないカードと呼ばれるほど弱体化した1枚です。
「破壊輪」
エラッタ後のテキスト
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つ
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを破壊し、
自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。
エラッタ前のテキスト
通常罠
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊し、
お互いにその攻撃力分のダメージを受ける。
エラッタ前はフィールドのモンスターを破壊し、その攻撃力分のダメージをお互いに受ける効果を持っていました。高攻撃力モンスターで攻撃した後に自壊させて大ダメージを与えたり、単純に相手モンスターを破壊したりと、決定打になる場面が多かったカードです。
その強力さから2001年1月に準制限、2005年9月に禁止指定となり、2006年9月に制限復帰するも翌年には再び禁止に。2015年1月にエラッタを経て制限復帰し、その後2018年10月に準制限、2019年1月には制限解除されました。
エラッタ後の効果変更点は以下の2つです。
- 相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つモンスターしか対象に取れない
- ダメージを受けるタイミングは自分が先で相手が後
このカードでとどめを刺すことは出来なくなり、後半では腐る可能性があるものの、汎用性の高い除去カードであることには変わりありません。破壊後に相手にバーンダメージを与える処理の関係で、破壊された時の任意効果の発動タイミングを逃すことができる点は高く評価されています。
「現世と冥界の逆転」
エラッタ後のテキスト
通常罠
このカード名のカードはデュエル中に1枚しか発動できない。
(1):お互いの墓地のカードがそれぞれ15枚以上の場合に1000LPを払って発動できる。
お互いのプレイヤーは、それぞれ自身のデッキと墓地のカードを全て入れ替え、その後デッキをシャッフルする。
エラッタ前のテキスト
自分の墓地にカードが15枚以上ある時、1000ライフを払い発動。
お互いに自分の墓地と自分のデッキのカードを全て入れ替える。
その際、墓地のカードはシャッフルしてデッキゾーンにセットする。
エラッタ前は、自分の墓地にカードが15枚以上ある時に1000ライフを払い、お互いのデッキと墓地をすべて入れ替える効果を持っていました。「処刑人-マキュラ」などと組み合わせれば先攻1ターン目で発動でき、相手は後攻1ターン目の通常ドローができずに敗北するゲーム崩壊コンボが成立する極悪コンボです。
この流れを軸にした「デッキ破壊」「現世と冥界の逆転」デッキが流行し、2002年5月に制限カード、2006年3月には禁止カードに指定されました。その後、2015年1月にエラッタを受けて制限復帰し、同年4月には制限解除されています。
エラッタ後は以下変更点が加えられました。
- このカード名のカードはデュエル中に1枚しか発動できない
- お互いの墓地のカードがそれぞれ15枚以上の場合に発動できる
お互いの墓地にカードがそれぞれ15枚以上存在することが発動条件のため、エラッタ前のような1キルデッキ破壊コンボは使用出来なくなりました。
エラッタ後しばらくは採用例が少なかったものの、第11期のデュエリストパック-輝石のデュエリスト編-で「現世と冥界の逆転」に関する「イシズ」カード(イシズが劇中で使用したカードのリメイク)が登場し、原作さながらのデッキ構築できるようになりました。
しかし、その「イシズ」モンスターの汎用性が高すぎたため、後にサポートモンスター4枚が禁止・制限指定を受け、再び「現世と冥界の逆転」デッキは組みにくい状況に。2度も構築が阻まれた、不遇な1枚と言えるでしょう。
「王宮の勅命」
エラッタ後のテキスト
永続罠(禁止カード)
このカードのコントローラーはお互いのスタンバイフェイズ毎に700LPを払う。
700LP払えない場合このカードを破壊する。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、フィールドの全ての魔法カードの効果は無効化される。
エラッタ前のテキスト
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上の魔法カードの効果を無効にする。
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に700ライフポイントを払う。
または、700ライフポイント払わずにこのカードを破壊する。
エラッタ後も結局禁止カードに指定されてしまうほどのロックカードを代表する1枚であり、エラッタ前はライフコストが自分スタンバイフェイズのみであり、自分のタイミングでこのカードを破壊することができました。
エラッタ前のこのカードが現役で活躍していた時代は「強欲な壺」「天使の施し」といったドローカードやハンデス三種の神器である「押収」「いたずら好きな双子悪魔」「強引な番兵」が当たり前に使用されるカオスな環境だったため、このカードでそれらを封じることができるのは強力でした。
どんなデッキにも入る汎用性と強力なロックカードであり、2000年11月1日に準制限カードに。2001年1月15日に制限カードに指定されます。
制限カードになったものの、発動してしまえば、魔法カードの発動をロック出来てしまう性能は環境において強力だったため、2004年3月に禁止カードに。その後、12年10ヶ月の時を経て、エラッタで制限復帰を果たします。
エラッタ後は以下の変更が加わりました。
- 維持コストとして、お互いのスタンバイフェイズに700ライフポイント支払う
- 700ライフを払わず、このカードを自分で破壊することはできない
- 700ライフ払えない時のみ、このカードを破壊する
維持コストとして支払うライフポイントが実質倍になり、自分でこのカードを破壊することが出来なくなったものの、ロック性能は健在。エラッタされたのにも関わらず、2022年4月1日に再び禁止カードに指定されてしまいました。
エラッタされたのにも関わらず、再度禁止カードに逆戻りする結果となり、話題になってしまったことは言うまでもありません。
「王宮の勅命」についての詳しい紹介はコチラ
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懐かしさと新しさが交差するエラッタカード達
遊戯王にはゲームバランスを壊しかねないほど強力なカードが多く存在し、それらは年数回のリミットレギュレーションで禁止カードに指定され、使用不可になります。
しかし、最近では一度禁止カードに指定されたものがエラッタされて戻ってくるケースがよくある話です。
エラッタされたことで丁度良い強さになったものもあれば、残念な性能に変わってしまったものなど、今と昔を比べてみるのも面白いかも知れません。
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コチラではエラッタカードの中でも、エラッタ前の効果があまりにも酷すぎるカードを紹介しております⬇︎