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2022年4月1日から適用されるリミットレギュレーションにて「王宮の勅命」が禁止カードに規制されます。
そこで今回は、「王宮の勅命」について改めて考察していきたいと思います。
「王宮の勅命」の歴史や強さについておさらい!
最近のTCGアニメのメタ案
バディファイト→ロストワールドを使わせなければいい(ゲージ破壊)
遊戯王→リンクマジックは魔法カード→王宮の勅命
最近のTCGアニメのメタはリアルだな…#buddyfight #VRAINS#離脱中 pic.twitter.com/UCjwZcZhd8— 億丈目 (@okujoume) November 22, 2018
永続罠(制限カード、2022年4月1日から禁止カード)
このカードのコントローラーはお互いのスタンバイフェイズ毎に700LPを払う。
700LP払えない場合このカードを破壊する。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
フィールドの全ての魔法カードの効果は無効化される。
まず初めに「王宮の勅命」というカードについて、その歴史から簡単におさらいしていきます。
「王宮の勅命」は2000年9月に登場した永続罠カードであり、登場当時(エラッタ前)のテキストは
『このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上の魔法カードの効果を無効にする。このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に700ライフポイントを払う。または700ライフポイントを払わずにこのカードを破壊する』
というものでした。
魔法カードの多くはフィールドで効果を発動するものであり、それを永続的に無効に出来るという点から極めて高いロック性能を誇るカードです。
当時は「強欲な壺」「天使の施し」「いたずら好きな双子悪魔」といったカードも使用できる時代でしたが、それらカードパワーの高い魔法カードを無効化できるという点でもこのカードの性能は高く評価されていました。
また、維持コストを払うのも自分スタンバイフェイズのみであるため非常に軽く、ライフコストを払わないことを選んで自壊させることで魔法カードの無効化を能動的に解除することも可能でした。
このカード自体がフリーチェーンで発動できることもあり、相手の魔法カードの発動にチェーンしてこのカードを発動することでそのカードを含めた相手の魔法カードを封じ、次の自分のターンには維持コストを払わないことでロックを解除して自分は魔法カードを使っていく、という凶悪と言えるほど強力な運用法が主流となっていました。
この
“自分は魔法カードを使うが相手には使わせない”
という運用の強さと、どのデッキでも利用できるという汎用性の高さは
そんな「王宮の勅命」の登場から約3年半が経った2004年3月。
遊戯王OCGに禁止カード制度が導入され、「王宮の勅命」は初代禁止カードとして「八汰烏」や「いたずら好きな双子悪魔」と肩を並べる形で規制されました。
「王宮の勅命」が禁止カードになってから約13年後、2017年1月にエラッタされることで制限復帰します。
効果テキストは
『このカードのコントローラーはお互いのスタンバイフェイズ毎に700ライフポイントを払う。払えない場合このカードを破壊する。(1)このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、フィールドの全ての魔法カードの効果は無効化される』
というものになりました。
ライフを払うのがお互いのスタンバイフェイズとなることで実質的に維持コストが倍となり、維持コストの支払いが強制となったため能動的に自壊させることが出来なくなりました。
効果自体に変化は無いので、実質的な維持コストの増加とわざと自壊させる運用を出来なくした、という調整がされました。
エラッタは確かな弱体化となりましたが、効果自体は変わっていないこともあって魔法カードを封じられるロックカードとしての使いやすさや性能の高さから、大会環境においてもサイドデッキに投入するデッキは珍しくありませんでした。
制限復帰してから約5年、制限カードであり続けた「王宮の勅命」は2022年4月に再び禁止カードに規制されることとなりました。
エラッタによる弱体化を受けて制限復帰したカードが禁止カードに逆戻しされるというのは史上初であり、「王宮の勅命」というカードの影響力がどれほど大きいかを証明しています。
再び禁止カード化された大きな要因としては、魔法カードを主軸にしたテーマがこのカード1枚で機能不全に陥ってしまうこと、「黄金卿エルドリッチ」などの相性の良いカードとの併用により「王宮の勅命」を能動的に除去してロックを解除すればエラッタ前のような
“自分は魔法カードを使うが相手には使わせない”
という運用が出来てしまうこと、更には自分がモンスター効果や特殊召喚などに対して制圧力の高い盤面を作ってから「王宮の勅命」をセットしておくことで相手の動きを完封する(自分はもう魔法カードを十分使ったから「王宮の勅命」があっても気にならない)ほどの強力な盤面構築が出来たこと等が挙げられます。
「王宮の勅命」が今後復帰する可能性は?再エラッタでの復帰はあり?
王宮の勅命禁止について思ったこと#遊戯王 pic.twitter.com/DJpSEGhdSr
— みのり@しばらく動画も配信もしないのん民 (@syokusyu_0916) March 13, 2022
「王宮の勅命」が復帰する可能性ですが、規制前の活躍ぶりや影響力の大きさを考えると復帰するのはかなり厳しいかと思います。
更なるエラッタによって弱体化させれば復帰することも可能なようにも感じますが、「王宮の勅命」の唯一にして最大の強みである魔法カード封じという部分に手を加えると完全に別物になりかねないため弱くし辛いでしょう。
エラッタするのであれば、更なるデメリットの追加や発動に制限をかけることになるのかもしれません。
例えば、維持コストの更なる増加をしたり、追加で自壊効果を増やしたり、あるいは
『このカードは自分メインフェイズ1の開始時に発動できる』
のような発動タイミングに制限をかけて即効性の低下と自分へのロックの影響を強くしたり等もあるかもしれません。
ただ、1度エラッタして制限復帰したカードが再び禁止カードになるという前例を作ってしまった以上、「王宮の勅命」はKONAMI側としても復帰させ辛いカードとなったようにも思います。
今後復帰することは無いのか、あるいは再エラッタによって大幅な弱体化をすることで復帰するのか、いずれにせよ当分の間は禁止カードのままでいることでしょう。
まとめ!
2022年4月のリミットレギュレーションで、エラッタされたのにも関わらず、「王宮の勅命」が禁止カードになりました!
強力なロックカードだったカード故に、エラッタしたもの、強力なカードであったことには変わりはなく、今回のリミットレギュレーションで禁止カードという結果になりました。
再エラッタでの復帰ですが、1回エラッタしたのにも関わらず、禁止カードに舞い戻ってしまったということで、再エラッタでの復帰はKONAMI側にも取ってやりにくい部分でもありますし、再エラッタとなれば、前回以上に慎重に調整してくることは間違えなさそうです。
再エラッタからの禁止カードは過去にない事例なだけに色々な意見があるかと思いますが、個人的にはエラッタして復帰した過去があるカードなので、また1回しっかりと調整して再エラッタで復帰しても良いのではないかと感じます!