知っている方の方が多いと思いますが、チューナーとチューナー以外のモンスターをフィールドから墓地へ送ることでそのレベルの合計と同じレベルで素材条件を満たしたシンクロモンスターをエクストラデッキから出すのがごく普通のシンクロ召喚です。
しかし、中には素材を墓地に用意することでシンクロを行うカードがあります。
今回はそんな墓地シンクロについて紹介していきたいと思います。
墓地シンクロについて軽くおさらい!!
墓地シンクロとは、その名の通り墓地のモンスターを使うことでシンクロ召喚及びシンクロモンスターエクストラデッキから特殊召喚する方法のことです。
墓地から消費しているという形式上、素材にしたモンスターを除外されるのが基本になります。墓地を利用したいシンクロデッキは多いため、その点では墓地リソースの損失もあったりとメリットとデメリットをよく考えてから使った方が良いです。
素材をフィールドではなく墓地から供給するため、墓地が肥えてくるデュエル中盤以降ではより幅広いレベルのシンクロモンスターに繋げられるようになるのは大きな利点と言えます。
詳しくは後述しますが、現状では墓地シンクロができるカードは多くないのでデッキとの相性などを踏まえて採用を検討した方が良いかと思います。
ちなみに今回はあくまで素材を墓地から要求するカードを紹介するので、シンクロ召喚扱いでない特殊召喚も含めさせていただきます。
墓地シンクロ出来るモンスター・魔法・罠カード一覧!!
「BF-大旆のヴァーユ」
モンスターゾーンのこのカードはシンクロ素材に出来ず、墓地に存在する自身とチューナー以外の自分の墓地の「BF」モンスター1体を除外することでその2体のレベルの合計と同じレベルを持つ「BF」シンクロモンスター1体を効果を無効にしてエクストラデッキから特殊召喚できます。
フィールドの自身はシンクロ素材に出来ないというのは永続効果なので、何らかのカードで効果を無効化された場合はシンクロ素材にすることが可能です。
このカードの墓地シンクロはシンクロ召喚扱いでは無いため蘇生制限を満たしておらず、出したシンクロモンスターの効果も無効化されてしまいます。
一見使い勝手が悪いようにも感じますが、「BF-蒼炎のシュラ」とは非常に相性が良いです。
「BF-蒼炎のシュラ」で「BF-大旆のヴァーユ」を効果を無効化してリクルートし、レベル5シンクロモンスターをシンクロ召喚→
墓地の「BF-大旆のヴァーユ」の効果を使い自身と「BF-蒼炎のシュラ」で墓地シンクロし「ABF-五月雨のソハヤ」を特殊召喚という動きができます。
これによってレベル5シンクロモンスターを2体並べられるため、レベル10のアクセルシンクロやランク5エクシーズなどに繋げられます。
新マスタールールによってこのコンボは難易度が上がっていましたが、4月からの新マスタールール改訂で再びやりやすくなります。
「妖刀-不知火」
墓地の自身とチューナー以外のアンデット族モンスターを1体を除外することでその2体のレベルの合計と同じレベルを持つアンデット族シンクロモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚できます。
この効果は墓地へ送られたターンには発動できません。
前述した「BF-大旆のヴァーユ」同様にシンクロ召喚扱いではないため蘇生制限を満たしていませんが、レベルの合計さえ合っていれば「ゾンビキャリア」を素材に要求する「アンデット・スカル・デーモン」などを特殊召喚することも可能です。
当然「不知火」モンスターとの相性は非常に良く、あらかじめ墓地に送っておいた「妖刀-不知火」と「不知火の隠者」を使って墓地シンクロで「刀神-不知火」を出し、除外された「不知火の隠者」の効果で「妖刀-不知火」を特殊召喚→
「刀神-不知火」と「妖刀-不知火」を使って「戦神-不知火」をシンクロ召喚できます。
「戦神-不知火」の効果で「刀神-不知火」を除外することで攻撃力6000までのモンスターを戦闘破壊することも狙えます。
また相手ターン中に「戦神-不知火」が破壊されても、次の自分のターンで「妖刀-不知火」と「戦神-不知火」で墓地シンクロし「炎神-不知火」を出すことで相手フィールドのカードを2枚まで対象を取らずに破壊しつつ攻撃力3500で攻められます。
「ネクロイド・シンクロ」
チューナー1体とチューナー以外のモンスター2体までを墓地から除外し、そのレベルの合計と同じレベルを持つ「スターダスト」シンクロモンスター1体をシンクロ召喚扱いで効果を無効にして特殊召喚できます。
シンクロ召喚扱いであるため蘇生制限を満たせますが、「スターダスト」シンクロモンスターの中にはシンクロ召喚以外では特殊召喚できないものもいるためそういったモンスターはその後の蘇生が出来ないという点には要注意です。
あくまでシンクロ召喚扱いであり正規のシンクロ召喚では無いためレベルの合計さえ合っていれば素材指定は無視することが出来ます。
現状「スターダスト」シンクロモンスターはレベル6・8・10・12がいるので、レベル調整の難易度は低いです。
効果が無効化されてしまうため単純な火力以外で使いたいのであれば、墓地で効果を発動できて尚且つその後の蘇生も可能な「スターダスト・ウォリアー」と相性が良いです。
墓地から消費してシンクロ召喚できるという点を活かし、このカードでレベル6の「スターダスト」シンクロモンスターを出し、レベル2チューナーと併せて「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」等に繋げるのも有りです。
「王魂調和」
相手の直接攻撃を無効にしつつ墓地からシンクロ素材を除外して最大レベル8までのシンクロモンスターをエクストラデッキからシンクロ召喚扱いで特殊召喚できます。
こちらも正規のシンクロ召喚とは異なるため素材の縛りを無視できるうえ、効果も無効化されないため問題なく効果の使用ができますし蘇生制限も満たされます。
最大でレベル8までのシンクロモンスターを出せるため、シンクロデッキなら正規の方法で出すことも可能な「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」は腐りにくくこのカードで出す候補として優秀です。
また「王魂調和」で出すことを前提とするなら、「白闘気白鯨」のように素材指定がある代わりに強力な効果を持つシンクロモンスターを採用することも可能です。
強力な効果は魅力的ですが、発動タイミングが相手の直接攻撃宣言時である以上事前除去に弱い点には気を付けましょう。
墓地シンクロカードについてのまとめ!
シンクロデッキと墓地利用は関りが深く、墓地シンクロもまた墓地利用の一つと言えます。
前述もした墓地リソースの損失という点が気になる人もいるかと思いますが、「不知火」のように墓地も除外も利用することがコンセプトのデッキもありますし、逆に言えば墓地からの消費だけでシンクロモンスターを出せるわけですから十分なリターンになるかと思います。
墓地シンクロができるカードは種類が少ないですが、決まれば形勢逆転も狙えますのでシンクロデッキを構築する際には採用を検討してみてはいかがでしょうか。
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