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遊戯王OCGにはタイミングを逃すという現象があります。
タイミングを逃すとは「本来発動するタイミングで効果発動の機会を逃し、効果発動ができずに終わる現象」です。
何を言っているのか意味不明と感じる方のために、遊戯王における「タイミングを逃す」について、出来るだけ分かりやすく解説していきます。
遊戯王におけるタイミングとは何か?
まず前提としてカードには発動するタイミングが存在します。
代表的なものを上げますと、「聖なるバリア-ミラーフォース」の『相手モンスターの攻撃宣言時』や「クリッター」の『フィールドから墓地へ送られた』等です。
自分のターンか相手のターンかはカードにもよりますが、効果を発動するタイミングが決まっているカードは沢山あります。
当然ですが、これら発動するタイミングを持つ効果は決まったタイミング以外では発動することは出来ません。
タイミングを逃すとは?
効果を発動するタイミングという物について分かったところで、本題のタイミングを逃すとはどういうことか説明します。
発動条件を満たしたのに発動できない効果。これが効果を発動するタイミングを逃すという状況になります。
ではなぜそんな状況になってしまうのでしょうか。
まずはモンスター効果を挙げて詳しく解説していきます。
モンスター効果には、
- 基本的に自分のターンのメインフェイズにプレイヤーが効果の発動を宣言することで発動することができる起動効果
- 条件を満たせば相手ターンにも発動できる誘発効果
- 使用タイミングは決まっているものの相手ターンでも任意で発動できる誘発即時効果
の3種類があります。
モンスター効果でタイミングを逃すという状況になるのは、3つの中でも誘発効果に限定されます。
ですが「誘発効果なら全てがタイミングを逃しかねない」というわけでもありません。
実は誘発効果の中にもいくつか種類があります。
- 効果テキストに『~する』と書いてある強制効果
- 『~した(された)時に~出来る』という時の任意効果
- 『~した(された)場合に~出来る』という場合の任意効果
上記3つです。
どれも効果テキストに書いてありますので、自分のカードの効果がどれに分類されるのかしっかり覚えておきましょう。
発動するタイミングを逃す可能性を持つのは、上記の中でも時の任意効果になります。
タイミングを逃すという状況は、時の任意効果を持つカードが幾つかの条件に当てはまってしまった場合にのみ起こります。
モンスターで時の任意効果を持つのは『墓地へ送られた時~出来る』というテキストや『召喚・反転召喚・特殊召喚成功した時~出来る』というテキストの物が多いです。
タイミングを逃すという状況は以下の3つのパターンが特に多いです。
- チェーン2以降で発動条件を満たした時
- 一連の効果の途中で発動条件を満たした時
- コストやリリース、シンクロ素材として墓地へ送られたモンスターが発動条件を満たした時
チェーンを組むということの詳細については省かせてもらいますが3つのパターンを簡単に説明させていただきます。
1つ目のパターンですが、まず何かしら発動した効果に対して違うカードを発動することでチェーンが組まれます。
チェーン2以降ですので、2番目以降に発動したカードの効果によって時の任意効果の発動条件が満たされた時のことを指します。
この時なぜタイミングを逃してしまうのか一言で言いますと、時の任意効果よりもチェーンの効果処理の方が優先されるからです。
それを踏まえると、チェーンの効果処理が終わった時点では時の任意効果は発動条件を満たしていない、という状況になりタイミングを逃しています。
2つ目のパターンですが、一連の効果と言われてパッと思いつかない人に例を挙げますと「ゴブリンドバーグ」というモンスターがいます。
このカードは召喚成功時に手札からレベル4以下のモンスターを特殊召喚し、自身を守備表示にする効果を持ちます。
つまり特殊召喚する効果と守備表示になる効果が一連の効果ということです。
例のまま行きますと「ゴブリンドバーグ」で手札の『特殊召喚された時~出来る』という効果を持つモンスターを特殊召喚しても、まだ「ゴブリンドバーグ」が守備表示になるという処理の途中なので、タイミングを逃すことになってしまいます。
3つめのパターンですが、例として「墓地へ送られた時~出来る」という時の任意効果を持つモンスターをアドバンス召喚のリリースにした場合を挙げます。
リリースされて墓地へ行った時点で発動条件は満たされますが、この時のリリースとはアドバンス召喚を行うための過程にすぎません。
リリースの直後にはアドバンス召喚という次の行動が入ってきます。
そうなると墓地へ送られた時のタイミングではなくなっているためタイミングを逃したことになります。
これらの時の任意効果はモンスターだけでなく魔法・罠カードにも存在するので、そちらも条件を満たしてしまうとタイミングを逃すことになるので気を付けましょう。
「タイミングを逃す」は「その結果時の任意効果」でよく使います
タイミングを逃すということについて説明しましたが、多少分かりにくかったかもしれません。ですので今回の内容をまとめます。
時の任意効果は優先順位が低いため、他の処理があるとそちらを優先して行う。
その結果時の任意効果の発動タイミングは既に過ぎているため発動できない。
基本的にタイミングを逃すというのはこういった状況だということを覚えておけば、おおよそ問題ないでしょう。
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