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複雑なルールでおなじみの遊戯王OCGですが、カードテキストにもいくつか種類があります。
今回はその中でも
- ルール効果
- 効果外テキスト
について解説していきます。
難しい話ではありますが、遊戯王OCGへの理解を深めるために読んでいただければと思います。
遊戯王のルール効果って何?効果外テキストとは?
まず大前提として、
- ルール効果
- 効果外テキスト
はどちらも公式用語ではありません。
公式での呼び方が無かったため、分かりやすく分類するために付けられた通称です。
ルール効果を一言で表すなら、“その他の効果”です。
遊戯王のカード効果のほとんどは
- 起動効果
- 誘発効果
- 誘発即時効果
- 永続効果
の4種類に分けられます。
しかし、この4つのどれにも当てはまらない効果という物が存在し、それらをまとめてルール効果と呼んでいます。
4種類のいずれかに似ているルール効果のものもありますが、似ているだけで正確には異なるため特徴なども変わってくるのです。
具体例については後述しますが、ルール効果は4種類に分類できないその他の効果であるため統一性も無く様々な物が存在します。
基本的にはチェーンブロックを作らないのがルール効果の特徴の一つで、永続効果同様に『発動』という概念が無いためフリーチェーンのカードであろうとカウンター罠カードであろうとチェーンを組むことは出来ません。
あくまで効果の適用として扱われます。
ルール効果は確かに特殊な物ではありますが、あくまで効果は効果です。
その為、モンスターがフィールドで適用されるルール効果を持っている場合は「スキルドレイン」で無効になります。
極端な話、エクシーズ素材も含めたあらゆる場所の効果を無効にするカードが仮にあった場合、ルール効果も他の4種類と同じように利用できなくなります。
次に効果外テキストですが、これは字の通り“効果ではないテキスト”のことです。
効果と同じようにカードテキスト欄に書いてありますが、効果として扱われないためカードの効果で無効になることは無いというのが最大の特徴です。
最近のカードに限りますが、一応効果外テキストには見分け方があります。
テキスト欄に書いてある文頭に①や②等の数字がつかない物は効果外テキストになります。
ただここで気を付けて欲しいこととして、必ずしも文頭に数字がついていればそれは効果外テキストではないとは限りません。
見たことある人も多いかと思いますが、テキスト欄の①や②の後に『1ターンに1度』と書かれたカードがあります。
これはカード名縛りが無いターン1制限ですが、この『1ターンに1度』という制限自体は効果では無いため効果外テキストの部類です。
『このカードは通常召喚できない』等の召喚制限・ほとんどの特殊召喚モンスターが持つ
- 召喚条件
- 素材や用途の制限
- 維持コスト
- 特殊勝利条件
- 先ほども挙げた効果のターン1制限
などが、効果外テキストとなります。
「ファントム・オブ・カオス」等の効果をコピーするカードを使用したまたは使用された際には、あくまで効果のみがコピーされるのであって上で挙げたような効果外テキストはコピーされないという点には要注意です。
遊戯王のルール効果の具体例を解説!
ここでは先ほど簡単に紹介したルール効果の具体例をいくつか挙げていきながら解説していきます。
ルール効果の具体例は以下4つ。
- 特殊召喚モンスター以外で自身を特殊召喚する効果
- フィールド外に存在するときや裏側表示でも適用される効果
- エクシーズ素材に使用されると適用される効果
- 「このカードはシンクロ素材に出来ない」テキストなどの一部規制の効果
1つずつ解説していきます。
特殊召喚モンスター以外で自身を特殊召喚する効果
効果モンスター
星7/地属性/機械族/攻2500/守1600
(1):このカードはレベルの合計が8以上になるように手札の機械族モンスターを捨てて、
手札・墓地から特殊召喚できる(自身を捨てた場合、墓地から特殊召喚する)。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードを対象として発動した相手モンスターの効果が適用される際に、
相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んで捨てる。
(3):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動する。
その相手のカードを破壊する。
代表的なカードとしては「サイバー・ドラゴン」や「マシンナーズ・フォートレス」が挙げられます。
「サイバー・ドラゴン」のような自己特殊召喚効果は手札で適用できるルール効果であり、条件を満たすことで特殊召喚することもできるという手段を提供してくれるものです。
「マシンナーズ・フォートレス」は自己蘇生も出来ますが、前述もしたようにルール効果も効果であるため「冥界の魔王 ハ・デス」に戦闘破壊された「マシンナーズ・フォートレス」は自己蘇生が出来なくなります。
手札・墓地に限らず「憑依装着」等の条件を満たすことでデッキから自身を特殊召喚出来る物もこれに含まれます。
これらは基本的に自分のメインフェイズに使うことになるので起動効果に似ているとも言えます。
フィールド外に存在するときや裏側表示でも適用される効果
効果モンスター
星4/光属性/獣戦士族/攻1300/守1300
このカードが墓地に存在する限り、
フィールド上の「幻獣」と名のついたモンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
「幻獣クロスウィング」の全体強化効果は墓地に存在する限り適用され続けますし、「サイバードラゴン・ツヴァイ」や「ハーピィ・クイーン」等が持つカード名変更効果も対応する場所にいる限り適用され続けます。
また「沼地の魔神王」のような融合素材の代わりになれるモンスターは裏側表示でセットされた状態から融合素材になった場合でも融合素材代用効果を適用できます。
対応する場所に存在すれば適用され続けるという特徴から、永続効果に似た効果です。
エクシーズ素材に使用されると適用される効果
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1000/守1000
このカードを素材としたエクシーズモンスターは以下の効果を得る。
●このエクシーズ召喚に成功した時、
このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
「ガガガガール」や「H・C エクストラ・ソード」等の自身をエクシーズ素材としたエクシーズモンスターに効果を付与する効果もルール効果になります。
フィールドでも墓地でもなくエクシーズ素材になった場合に適用される効果である点は他のルール効果とも違う特徴です。
運用する上で気を付けた欲しいのが、効果を付与する効果自体にはチェーンブロックが作られないものの付与された効果の使用にはチェーンブロックが作られるということです。
「H・C エクストラ・ソード」で言えば、エクシーズ素材にしたエクシーズモンスターに効果を付与(ルール効果)→エクシーズ召喚時に「H・C エクストラ・ソード」によって付与された誘発効果がエクシーズモンスターの効果として発動という流れになります。
「このカードはシンクロ素材に出来ない」テキストなどの一部規制の効果
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1500/守1000
このカードはS素材にできない。
(1):「ガガガマジシャン」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):1ターンに1度、1~8までの任意のレベルを宣言して発動できる。
このカードのレベルはターン終了時まで宣言したレベルになる。
「ガガガマジシャン」などのシンクロ素材に出来ない効果はルール効果になりますので、「ガガガマジシャン」の効果を無効にしたとしてもシンクロ素材として使うことは不可能です。
またモンスターの中には「このカードはフィールドに1体しか存在出来ない」という効果もルール効果に値するので、効果を無効にしてもこの様な効果を持つモンスターがフィールドに存在出来るのは1体までとなります。
効果外テキストについてのまとめ
効果外テキストに関しては今回紹介した例以外にも実は複雑に存在します。
効果外テキストの主なルールとしては
- チェーンブロックを作らない
- フィールド外でも適用される効果
- 「シンクロ素材に出来ない」「このカードは自分フィールドに1体しか存在出来ない」などの効果
主にこれらが効果外テキストになりますので覚えておくと良いでしょう。
効果外テキストは遊戯王で遊んでいる限り、イヤというほどぶち当たる問題ですので、初心者の方には少し難しいと思いますが、是非理解を深めていただければと思います。
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