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遊戯王ユーザーならコンマイ語という言葉を聞いたことがあるかと思います。
最初に言っておきますがコンマイ、もしくはコンマイ語は蔑称として使われますので不愉快に思う人もいますし多用は控えたほうが良いです。
今回はそもそもコンマイ語とは何なのか、どんなものがあるのかを紹介していきたいと思います。
そもそもコンマイ語って?分からない人のために今一度おさらい!
まずコンマイとは何のことかについてですが、これはゲームメーカーであるコナミのことを揶揄したネットスラングになります。
社名である「KONAMI」が「KONMAI」と度々誤植されていたことが発端で、昨今では誤植そのものではなくコナミを揶揄したいときに使われる単語という認識で間違っていません。
本題のコンマイ語ですが、遊戯王OCGにおいて複雑すぎてユーザーが理解できない効果テキスト等を揶揄してコンマイ語と呼びます。
遊戯王OCGは歴史が長いからなのかは分かりませんが、ルールが難解なことでも有名なカードゲームです。
言葉の受け取り方による勘違いはそう珍しくないですし、文字が少し違うだけで全く別物としての効果処理が行われたりと熟練者でも間違えてしまうことがあるほどです。
またルールやテキストの複雑さが揶揄される訳としては、カードを作ったコナミ側でもそれを把握できていないためです。
質問してもまともに答えが返ってこないこともしばしばあり、製作者であるコナミでも理解できていない言語、つまり「コンマイ語」ということです。
面白いものから意味不明と叫びたくなるようなコンマイ語を一部抜粋!
調整中
この調整中というのは、文字通りこのカードのルールについて詳しく決まっていないということです。
大抵の場合、判定はその場の審判の判定に任されることになるためコナミが放棄したツケがジャッジに回っているという見方も出来ます。
ちなみに「調整中」というのは通称で、本当ならもう少し長い文章で返答されることになります。
文面が長くなろうと意味は調整中ということなのでこう呼ばれています。
遊戯王OCGにおいて「調整中」の問題点はその数にあります。
場合によっては初歩的な内容ですら「調整中」になるほどの数の多さで、コナミ側で発売前のテストプレイをしているかどうかも怪しまれているレベルです。
「調整中」であるが故にこういったカードを使用する際には特に注意が必要で、試合によって違う判定になることもあるのでトラブルを避けたいなら使わないに越したことはないです。
説明放棄
コンマイ語、遊戯王の説明文のことですね。
「調整中です」「非公開」という熱い説明放棄、特定カードの組み合わせで処理が不可能になる場合があるが「やむを得ない」、等かなりカオスですね(笑)— マツブサ@バクーダ&ブラッキー応援🛁🍓 (@maxie03_6) June 7, 2022
読んで字のごとくコナミに質問した際に説明を放棄されることです。
「スター・バースト」使用後に「打ち出の小槌」を使った場合の手札確認が不可能になった際、コナミはこのカードの性質上やむを得ないことだと若干諦めた答えになっている。
他にも、資料がなく「回答を差し上げることは出来ません」、「事務局でも把握できていません」が、などといった答えが来ることもありコナミ側でも理解できていない様子で説明が放棄されています。
選択して・対象として・選んで
今挙げた三つの内、「選んで」と書いてる効果のみが対象を取らない効果になります。
「え?対象に取ってるでしょ。だって選んでるじゃん」と言いたい気持ちは分かりますが、遊戯王では対象を取る取らないはかなり重要なことでもあります。
まず対象を取る効果は「選択して」と書いてあったのですが、「選択して」と「選んで」じゃどこが違うのか分からないということで9期以降は対象を取る効果は「対象として」という表記になりました。
とはいえ9期以前のカードを使うこともありますし、これに関してはコナミも「そういうものだと覚えておけ」とでも言わんばかりの対応。
レベルを持たない
何っ⁉︎レベルを持たないならレベル0ではないのか⁉︎ pic.twitter.com/fYCAxNhoXz
— タクロー (@Liar157) September 18, 2019
遊戯王OCGにおいてモンスターカードにはレベルというものが存在します。
しかし現状エクシーズモンスターとリンクモンスターの2種類はレベルを持たないとルールに書かれています。
エクシーズモンスターの登場してすぐは、「レベルを持たないということはどういうことなのか?」その認識がプレイヤーの中でも考察が飛び交いました。
そんな中アニメ遊戯王ARC-Vにてその被害者(勝鬨勇雄)が登場しました。「何?レベルを持たないならレベル0ではないのか!?」というセリフは一部界隈ではよくネタとして使われるほど有名です。
彼が身をもってランクという概念を説明したことで、レベルを持たないということがどういうことか再認識したユーザーもいました。
タイミングを逃す
特定の条件を満たした際など決められたタイミングで発動できる効果のことを誘発効果と言います。
誘発効果の中には、一見すると発動条件が満たされており問題なく発動できるように思えても、効果処理やチェーン処理の都合によって発動できないことがあり、このことをタイミングを逃すと言います。
このタイミングを逃すというのは遊戯王のルールのややこしい部分としても有名であり、予め知っていないと効果テキストを見ても判断が付きづらいこともあってコンマイ語と呼ばれることがあります。
誘発効果の中でもタイミングを逃す可能性がある効果は『~~時、○○できる』と書かれたものであり、『時の任意効果』と呼ばれたりもします。
詳しく解説すると長くなるのですが、タイミングを逃すタイミングというのがいくつかあり、区別がつきにくいケースや状況によって変わるケースもあったりと、知っていても間違えてしまいそうなほどのややこしさから毛嫌いするユーザーもいるほどです。
遊戯王の「タイミングを逃す」については別途コチラで詳しく解説しております⬇︎
『カードの発動』と『効果の発動』の違い
どちらも同じように見えるかと思いますが、遊戯王においてこの2つは全くの別物扱いとなっています。
魔法カードを手札からフィールドに出したりセットしていた魔法・罠カードを表にした時が『カードの発動』
モンスターや永続魔法・フィールド魔法・永続罠などの既にフィールドに出ているカードの効果を使うのが『効果の発動』となります。
『カードの発動』と『効果の発動』が別物だとどんな影響があるかというと、無効にできるかどうか等が変わってきます。
具体例を挙げると、『魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する』効果を持つ「魔宮の賄賂」では『カードの発動』を無効にできるものの『効果の発動』は無効にできず、『魔法・罠カードの効果が発動した時、その発動を無効にし破壊する』効果を持つ「クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン」は『カードの発動』と『効果の発動』のどちらであっても無効にすることができます。
テキストだけだと細かな違いに見えますが、影響力や制圧力などカードの性能を判断する上では大きな違いとなるため、効果テキストを見ただけでは違いが分かり辛いというコンマイ語です。
チェーンブロックを作る、作らない
上記と同じ意味でチェーンに乗る、乗らないという言い方もあります。
カードの発動や効果の発動に対して別のカードや効果を発動することをチェーンを積むとも言うのですが、チェーンによって積まれていく効果のことをチェーンブロックとも呼ばれます。
遊戯王ではカードの発動や効果の発動は一部を除いてチェーンを積むことが可能、つまりチェーンブロックを作ります。
しかし、中には発動せずに効果を発揮する物があり、これらはチェーンブロックを作りません。
発動せずに効果を発揮というと意味が分からないように思うでしょうが、代表的なものとしてはフィールドに存在する限り効果が適用される永続効果が挙げられます。
チェーンブロックを作る、作らないということが特に影響するのが特殊召喚を無効にするカードであり、この違いによって無効にできる範囲が大きく異なります。
モンスターの特殊召喚にもチェーンブロックを作る、作らないものがあり、チェーンブロックを作るのは効果による特殊召喚、チェーンブロックを作らないのはルールなどでの特殊召喚が分類されます。
例えば「昇天の黒角笛」は『相手モンスターの特殊召喚を無効にし破壊する』効果のカウンター罠カードですが、このカードが無効にできる特殊召喚はシンクロ・エクシーズ・リンク召喚などのチェーンブロックを作らないものだけですので、「死者蘇生」での蘇生や儀式・融合召喚などのチェーンブロックを作る特殊召喚は無効にできません。
効果テキストを見ただけではチェーンブロックを作る特殊召喚も無効にできるように思えてしまう点がややこしい部分であり、コンマイ語たる所以とも言えます。
コストか効果か
コストはカードの発動や効果の発動などをする際に同時に支払うものであり、効果は効果処理によって発生することを指しています。
遊戯王ではコストか効果のどちらなのかによって扱いに大きな違いが生まれてきます。
例えば「海皇の重装兵」の持つ2の効果は『このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合』という発動条件であり、要するにコストとなることで効果を発動できるものであり、効果で墓地へ送られた場合には発動できません。
それに対し「ジェムナイト・ラズリー」の効果は『このカードが効果で墓地へ送られた場合』という発動条件であり、これはコストして墓地へ送られた場合には発動できず、効果で墓地へ送られた場合にのみ発動出来ます。
このように発動条件に関わってくることから組み合わせるべきカードも変わってきたりと、コストと効果の違いは大きな要素となります。
第7期以降のカードテキストでは『~して発動する』『~することで○○する』といった『~』の部分がコストとして扱われるようになったため判別しやすくなりましたが、それ以前のカードや効果テキストの内容次第では誤解してしまうようなものも複数あるため、コンマイ語の一種と言えます。
まとめ
今回紹介したのはコンマイ語の中でもごく一部です。
難解でコナミ側も把握できていないというと遊ぶことなんてできないと思うでしょうが、実体験で言わせてもらうとやっているうちに分かるようになります。
とはいえコナミ側も全く努力していないわけでは無いので、最初にも言いましたがコンマイ語はある種の蔑称なので時と場合を考えて使いましょう。