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2021年10月1日に適用された新リミットレギュレーションで、「魔鍾洞」が禁止カードに指定されました。
強力なロック効果を持ち、2024年7月現在も禁止カードの1枚です。
「魔鍾洞」が使用不能になったことで弱体化したテーマや、復帰できる可能性を紹介していきます。
「魔鍾洞」がどんなカードなのかを軽くおさらい!
フィールド魔法(禁止カード)
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、
相手はモンスターの効果を発動できず、攻撃宣言もできない。
(2):自分フィールドのモンスターの数が相手フィールドのモンスターより多い場合、
自分はモンスターの効果を発動できず、攻撃宣言もできない。
(3):自分・相手のエンドフェイズに、お互いのフィールドのモンスターの数が同じ場合に発動する。
このカードを破壊する。
「魔鍾洞」はロック効果を持つフィールド魔法カードです。
効果は3つありますが、要するに相手より多くのモンスターがフィールドにいるプレイヤーは攻撃宣言とモンスター効果の発動が封じられ、エンドフェイズにお互いのフィールドのモンスターの数が同じ場合は自壊するというものです。
フィールドにいるモンスターの数が多い方のプレイヤーにだけロックがかかるという特性であり、ロックの内容も攻撃宣言とモンスター効果の発動を封じるという極めて強力なものとなっています。
このロック効果のより強力なポイントは、モンスターではなくプレイヤーにロックをかけているということです。『効果を受けない』というような耐性を持っているモンスターであっても影響を受けてしまいます。
総合すると「魔鍾洞」はモンスター効果に頼るビートダウンデッキが主流な昨今ではその強さはより顕著であり、1枚で状況を一変させられるほどに影響力が大きいロックカードでもあります。
「魔鍾洞」を使う上での基礎であり最も重要なのは相手にのみロックをかけることです。
自分にロックがかからないよう、単体で制圧力やカードパワーが高いモンスターのみ残すようにしたり、少数精鋭で戦ったりするするテーマデッキなどなら、無理なく活用することができます。
「魔鍾洞」で相手のみにロックがかかる状態を維持すれば、一方的に自分に有利な状態、そうでなくても膠着状態を作ることができます。
維持することが出来ずとも「魔鍾洞」の発動時点で相手フィールドの方がモンスターが多い場合、相手が「魔鍾洞」の自壊を狙うのであれば少なくとも1ターンの間は相手の攻勢を止められます(お互いのフィールドのモンスターの数が同じであればロックはかかりませんが、攻撃や除去で相手モンスターを減らすと自分にのみロックがかかる状態になってしまうため)。
またフリーチェーンでデッキのフィールド魔法カードを発動できる「メタバース」と併せることで、相手の動きに合わせて発動しロックをかけることが狙えます。
「魔鍾洞」がついに禁止カード化!その影響で弱体化するテーマを紹介!
「閃刀姫」テーマ
「閃刀」魔法カードを駆使してアドバンテージを稼ぎながら戦っていくことを得意とするテーマです。
「閃刀」魔法カードは『自分メインモンスターゾーンにモンスターが存在しない』ことを発動条件としているため、必然的に少数精鋭で戦うのが特徴です。
自分フィールドにモンスターが1体しかいない状況が多いため、「魔鍾洞」を併せることで、相手の大量展開やそれによる総攻撃を防ぐことができます。
また相手のデッキ次第では「魔鍾洞」の自壊を狙うために既にある盤面を崩さなくてはいけなくなることもあるため、切り返しもしやすくなります。
「魔鍾洞」禁止カード化により弱体化影響は確実あるテーマの1つです。
「閃刀姫」デッキレシピの紹介はコチラ⬇︎
「ヌメロン」テーマ
「ヌメロン・ダイレクト」の効果で展開した「ゲート・オブ・ヌメロン」エクシーズモンスターで総攻撃することで大ダメージを与える動きが特徴のテーマです。
一見大量展開する「ヌメロン」と「魔鍾洞」の相性は悪いようにも思えますが実はそうではありません。
「ヌメロン・ダイレクト」の効果で展開した「ゲート・オブ・ヌメロン」エクシーズモンスターはエンドフェイズには除外されてしまうため、総攻撃で相手のライフを削り切れなかった場合、メインフェイズ2に何もしなければエンドフェイズには自分フィールドのモンスターを0にすることも可能です。
相手のライフを削り切れなかった際に切り返しを防いだり、相手の制圧カードにより「ヌメロン」の動きが妨害された際などに「魔鍾洞」の強力なロックは特に役立ちます。
上記のことから「魔鍾洞」は重宝されていたため、使用不能になったことで弱体化となります。
「ヌメロン」デッキレシピの紹介はコチラ⬇︎
「妖仙獣」テーマ
追加召喚による展開とエンドフェイズに手札に戻るという動きが特徴のテーマです。
出した「妖仙獣」モンスターはエンドフェイズには手札に戻るため自分フィールドのモンスターを0にしやすいです。相手フィールドにモンスターが存在する状態で「魔鍾洞」を発動しておけば相手にだけロックをかけておくことができます。
相手フィールドのモンスターと数が同じになるように「妖仙獣 鎌弐太刀」を出せば毎ターンダイレクトアタックでライフを削ます。
以上のように「魔鍾洞」との相性はかなり良かったものの、「魔鍾洞」の禁止カード化により、弱体化する形に。
「魔鍾洞」は今後復帰はある?まとめ!
「魔鍾洞」は影響力が非常に大きいロックカードであり、フィールド魔法というアクセスのしやすさもあって、大会環境で活躍していました。
そのため、今回の規制改定で禁止カードになったのだと思われます。そのことを踏まえると当分の間復帰は難しいように感じます。
ロックカードは規制による調整が難しい部類ですので、これまでの前例を考えると復帰しては禁止カードになるを何度か繰り返すということもあり得なくはないでしょう。
個人的には、モンスター効果の活用により大量展開することが難しくなくなった昨今の遊戯王の環境に真っ向から反発しているカードという点は面白いのですが、如何せん1枚のカードが持つにしては影響力が大き過ぎるのがネックなのかなとも思います。