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2022年7月から適用される新リミットレギュレーションにて、「餅カエル」が禁止カードになることが発表され、以降2024年6月現在もその強さから禁止カードに指定されています。
「餅カエル」は水属性2体でエクシーズ召喚できるランク2モンスターでしたが、「バハムート・シャーク」の効果で特殊召喚できることで、注目を浴びました。
「餅カエル」の性能や今後復帰できるかどうかについて考察していきたいと思います。
「餅カエル」禁止カード化!「餅カエル」のヤバさを軽くおさらい!
エクシーズ・効果モンスター(禁止カード)
ランク2/水属性/水族/攻2200/守 0
水族レベル2モンスター×2
(1):お互いのスタンバイフェイズにこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「ガエル」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、
自分の手札・フィールドの水族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
その後、破壊したカードを自分フィールドにセットできる。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
- お互いのスタンバイフェイズに「ガエル」モンスターをリクルートする効果
- 手札・フィールドの水族モンスターをコストに相手のカードの発動を無効にしてそのカードを自分フィールドにセットする効果
- 自身が墓地へ送られた場合に水族モンスター1体をサルベージする効果
を持つランク2エクシーズモンスターです。
いずれの効果も優秀ですが、中でも2の効果は高い制圧力を発揮するだけでなくセットすることで相手の墓地利用も防げるという点が非常に強力です。
登場当時から強力な効果ばかり持ったカードとして注目され、2の効果にエクシーズ素材を必要としないということから「バハムート・シャーク」でエクストラデッキから特殊召喚することで、盤面の制圧力を簡単に上げる運用が流行するのに大して時間はかかりませんでした。
水属性レベル4モンスターを並べられるデッキであれば「バハムート・シャーク」と「餅カエル」をセットで出張採用することが大会環境でも頻繁に見られる様に。
これらの活躍を受けた結果「餅カエル」は登場してから約半年後に制限カードに規制されました。
その後少しして第10期になるとリンク召喚の実装と共にルールが変更され、リンクモンスター以外のエクストラデッキのモンスターは展開するのに工夫を要することになります。
上記の「バハムート・シャーク」と「餅カエル」のセット運用をするためにはリンク先を確保しなくてはならなくなり、無視できないレベルの手間が増えたこともあってか「餅カエル」は第10期になってから約2年後に規制緩和されることとなり、制限解除にまで至りました。
それからしばらくして第11期になると、ルール変更に伴い以前までの「バハムート・シャーク」と「餅カエル」のセット運用のしやすさが戻ることを警戒してか、「餅カエル」は再び制限カードに規制されました。
再びの制限カードとなってから更に年月が経ち、レベル・ランク・リンクが2のモンスターを駆使する「スプライト」テーマが登場し、ランク2であり制圧力の高い「餅カエル」は強力な相棒として活躍することに。
「鬼ガエル」と「粋カエル」を使ったコンボにより「餅カエル」を正規の方法でエクシーズ召喚し、「餅カエル」と「スプライト」モンスターを並べることで高い制圧力で相手の行動を妨害できます。
また「スプライト・エルフ」で「餅カエル」を蘇生することで、何度も制圧効果を発揮させるという非常に強力な使い方も注目を集めました。
「ガエル」と「スプライト」の混合構築、通称「ガエルスプライト」デッキはその高い性能から大会環境で独走状態で活躍することとなり、これを受けた結果「餅カエル」が禁止カードとなったというわけです。
「餅カエル」が今後戻ってこられる可能性は?
「餅カエル」が今度復帰できるかどうかですが、エラッタ(効果テキストの変更)無しでは難しいかと思います。
制限カードに規制されたことからも分かるように、「餅カエル」と「バハムート・シャーク」の組み合わせが既に許容範囲内のギリギリでした。
それが今回の「ガエルスプライト」での活躍によって禁止カード化はやむを得ないものとなり、「餅カエル」の恐ろしいほどの強さは誰もが知る所となりました。
「ガエル」デッキで使う分には「餅カエル」は非常に頼りになるカードであり禁止カード化するほどではないのですが、「バハムート・シャーク」との組み合わせや「ガエルスプライト」で使われていたことを踏まえると復帰するのは容易ではないでしょう。
仮に「餅カエル」をエラッタするにしても、「ガエルスプライト」で使われていた「鬼ガエル」と「粋カエル」による展開から「餅カエル」に繋ぐという動きは「ガエル」本来のものでもあるため、「ガエル」デッキ専用にして用途を絞るといったエラッタも難しいかと思われます。
このことを踏まえると、「餅カエル」自体の性能を弱体化をするか、あるいは「鬼ガエル」などの方に制約を付けるなどのエラッタでない限り難しいと言えるでしょう。
「餅カエル」が禁止になった感想は?まとめ!
「ガエルスプライト」デッキの強さと活躍ぶりを知っている身としては、「餅カエル」の禁止カード化は予想通りではあるのですが、純「ガエル」デッキのことを考える残念な気持ちも大きいです。
個人的にはネタ感の強いイラストやカード名に対してかなりガチな性能というギャップも気に入っていたのですが、エラッタで調整されるにしても当分は復帰しないであろうことも踏まえると寂しくなります。
「ガエルスプライト」デッキが大会環境トップだったことも有り、「餅カエル」の禁止カード化を含めた規制改定の影響で大会環境がどのように動くのかについても注目していきたい所です。