「八汰烏」が遊戯王TCGで制限復帰!日本での制限復帰はヤバい?現環境で復帰できる可能性は?

 

 

先日海外版の遊戯王(TCG)にて新たなリミットレギュレーションが適用され、その内容は日本でも話題となりました。

 

 

その規制改定というのがいくつかの禁止カードが制限復帰するというものであり、中には遊戯王史上初の禁止カードの内の1枚である「八汰烏」も含まれていました。

 

 

そこで今回は「八汰烏」について改めておさらいし、日本版の遊戯王(OCG)で制限復帰する可能性などを考えていきたいと思います。

 

 

「八汰烏」について軽くおさらい!!

八汰烏

 

 

まず初めに「八汰烏」はどんなカードで、なぜ禁止カードとなったのかについて振り返っていきます。

 

 

「八汰烏」はレベル2・風属性・悪魔族のスピリットモンスターであり、自身が相手に戦闘ダメージを与えた場合に次の相手のドローフェイズをスキップする効果を持ちます。

 

 

相手のドローロックを出来るというのが最大の特徴であり、継続的にこの効果を使えればドローできない相手は切り返しが不可能な状況へと追い込まれることになります。

 

 

攻撃力は200と低いので、除去効果などで相手フィールドのモンスターを一掃した後に直接攻撃することで効果を発動するというのが基本的な使い方となります。

 

 

このカードはスピリットモンスターであるため特殊召喚することは出来ず、召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに手札に戻ります。

 

 

一見するとデメリットにしかならない特性ですが、相手ターン中にフィールドに残らないことによって相手の除去や攻撃の標的にならずに済むという利点にもなります。

 

 

継続的に相手のドローフェイズをスキップ出来るということは、このカードの効果を通した時点で相手に逆転の手段が無い場合、自分は毎ターン「八汰烏」を通常召喚して直接攻撃を繰り返すだけで勝敗が決することになり得るということでもあります。

 

 

この継続的なドローロックこそが、シンプルな効果と低い攻守でありながらも「八汰烏」が凶悪と言われる理由です。

 

 

「八汰烏」がなぜ禁止カードになったのかですが、上記で挙げたように継続的にドローロックが出来るという点がゲーム性を損うと言っても過言ではないほど強力だったためです。

 

 

大会環境においては、「八汰烏」によるドローロックでの勝利を目的とした「八汰ロック」と呼ばれるデッキが猛威を振るいました。

 

混沌帝龍 -終焉の使者-

 

主な勝利方法としては、エラッタ前の「混沌帝龍 -終焉の使者-」の持つお互いの手札・フィールドのカードを全て墓地へ送る効果で同じくエラッタ前の「クリッター」もしくは「黒き森のウィッチ」を巻き込み、サーチした「八汰烏」を通常召喚して直接攻撃するというのが主流でした。

 

 

これにより相手は手札・フィールドのカードが0枚の状態でドローフェイズまでスキップされるため、何の抵抗もできずにライフが0になるまで「八汰烏」を含めたモンスターに延々と攻撃され続けるだけになります。

 

 

当時はエラッタ前の「混沌帝龍 -終焉の使者-」だけでなく「いたずら好きな双子悪魔」も使用可能であったりとハンデス(手札破壊)することの難易度が低かったこともあり、手札が0枚の相手に「八汰烏」の効果を通せればそれだけで勝利が確定することもそう珍しくありませんでした。

 

「八汰ロック」デッキの勝ち方はカードゲームにおける戦術的駆け引きを真っ向から否定しているという声も少なくなかったこともあり、「八汰烏」禁止カード制度が導入されたその時に禁止カード化となりました。

 

 

日本の現環境で「八汰烏」が復帰する可能性は?ヤバい?

 

 

OCGでの制限復帰できるか考えるにあたって、TCG「八汰烏」が制限復帰できた理由について考えていきます。

 

まず第一に規制された当時との環境の違いが挙げられます。

 

 

上記で挙げた「八汰ロック」デッキで主に使われていた「混沌帝龍 -終焉の使者-」「クリッター」「黒き森のウィッチ」は現在では既にエラッタされ、「八汰烏」が使用可能になっても当時のような運用は不可能となっています。

 

 

また「八汰ロック」デッキの活躍などもあってか現在の遊戯王はハンデスに厳しく、前準備が必要なものや簡単ではない条件が付いている物がほとんどですので、「八汰ロック」デッキが確実な勝利を手にするためにしていた相手の手札を0枚にするということが難しくなっています。

 

天魔神 ノーレラス

 

一応現在の環境でもデッキトップ操作カードで「八汰烏」をデッキトップに置いてから「天魔神 ノーレラス」の効果を使えば「八汰ロック」デッキでのコンボを再現することは可能ですが、かかる手間や下記の理由も踏まえるとあくまで実現出来たら強いコンボくらいかと思われます。

 

 

加えて「八汰烏」が規制された当時とはカードプールが大きく異なっています。

 

 

妨害効果で「八汰烏」の効果を無効にしたり、「八汰烏」によるドローロックをされたとしても墓地・除外されているカードだけでもある程度なら動けるテーマデッキも複数あったりと、当時よりも「八汰烏」の効果を通し辛くなりましたし通せたからといって勝利が目前というほど有利にはなり辛いです。

 

 

次にTCGOCGでは大会でのルールが異なることも理由として考えられます。

 

 

 

OCGと違い、TCGではサレンダー(降参)が公式に認められている大会が多くあります。

 

 

 

「八汰ロック」デッキでは、「八汰烏」の攻撃力が低い故にドローロックで相手を完封できても実際に相手のライフを0にするまでにはターンがかかるケースが多々ありました。

 

 

TCGでならこのような敗北が確定したと判断した際にサレンダーすることが出来るため、ストレスを溜めることなくデュエルを切り上げることができます。

 

 

これらを踏まえてOCG「八汰烏」が制限復帰できるかどうかですが、個人的には可能性は十分にあるように思います。

 

 

 

前述したように「八汰烏」が規制された当時とは環境が大きく異なるため、「八汰烏」の用途や使いやすさはかなり変わっています。

 

 

カードプールが増えたということは、「八汰烏」への対抗手段も増えた一方で「八汰烏」の効果を通すためのサポート手段も増えたということでもあります。

 

 

フィールドのカードを一掃できる効果を持つカードも増えましたし、一掃でなくてもいいのであれば除去効果を持つカードは膨大な数となりました。

 

 

 

属性や種族を参照して「八汰烏」をサーチできるカードや通常召喚権を温存したまま展開が可能なテーマなど、「八汰烏」を活用できるデッキは現在でも確かにあると言えます。

 

 

それなら危険度もあまり変わっていないように感じるかもしれませんが、「八汰烏」の影響力を図る上でハンデスがしやすいかし辛いかはかなり重要なポイントになります。

 

 

ハンドアドバンテージを稼ぎやすくなった昨今では手札を全て使い切らずとも強力な盤面を作ることが可能なので、相手の手札がある状況で「八汰烏」でドローロックをしても次のターンには残り手札や墓地のカード等を活用して切り返されるということも十分あり得るでしょう。

 

 

あくまで現在の環境で「八汰烏」を使うとしたらの仮定ではありますが、「八汰烏」は規制された当時のような通せばかなり有利になれるカードではなく、ダメ押しで使うことで相手に切り返し辛くさせるカードという役割に変わるように思います。

 

 

通常召喚権を割かなくてはいけない上に相手フィールドのモンスターを除去したり等といったサポートをする必要がある「八汰烏」で相手のドローロックを狙うよりも、デッキの安定力を上げたりより強力な制圧盤面を構築するためのカードを採用したいというテーマデッキも多いでしょう。

 

 

まとめ!!

 

「八咫烏」が海外で制限復帰しましたが、皆様の感想はいかがでしょうか?

 

恐らく

 

「凶悪ロック再び」

「海外で何故復帰した!?」

 

という声が聞こえる一方で

 

「別に戻ってきても脅威ではないのでは?」

 

と思う人もいるでしょう。

 

個人的には、現在のカードプール的にも当時の「八咫ロック」は行えなくなりましたし、何より、ドローロックの条件を満たすことが現環境では難しいように思えます。

 

ここに関しては人それぞれ思うところかと思いますが、日本で「八咫烏」が復帰するとなれば、古参プレイヤーや過去に遊戯王をやっていた人達の間で、大きな話題になることは間違いなさそうです!

 

 

 

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