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マスターデュエルの高ランク帯での活躍もあって、「No.86 H-C ロンゴミアント」について注目が集まることが度々あります。
そこで今回は「No.86 H-C ロンゴミアント」についてのおさらいやその対策などについて紹介していきたいと思います。
「No.86 H-C ロンゴミアント」ってどんなカード?採用されるデッキってどんなデッキ?
まずは「No.86 H-C ロンゴミアント」について簡単におさらいしていきます。
「No.86 H-C ロンゴミアント」とは、戦士族レベル4モンスター2体以上でエクシーズ召喚できるランク4エクシーズモンスターであり、相手エンドフェイズに自身のエクシーズ素材を取り除く強制効果と素材の数によって追加される5種類の効果を持つのが特徴です。
この素材の数によって追加される効果が強力で、エクシーズ素材を5つ以上持ったこのカードは
“戦闘では破壊されずカード効果も受けず、相手の召喚・特殊召喚を封じて尚且つ起動効果で相手フィールドのカードを全て破壊できる攻守3000のモンスター”
となります。
高いステータスと極めて強固な耐性だけでなく、相手の召喚・特殊召喚を封じるという恐ろしいほど強力なロック効果を持っています。
「サンダー・ボルト」等の
汎用的な除去効果はもちろん、特殊召喚がロックされている故に「壊獣」モンスターのリリースとして除去することも出来ないという、正に無敵のモンスターと言いたくなる性能
です。
とはいえフルに効果を使うためには「No.86 H-C ロンゴミアント」のエクシーズ素材を5つ以上にしなくてはいけないため、通常であればレベル4戦士族モンスターを自分フィールドに5体以上並べるというのは難易度がかなり高いです。
その難易度を大きく下げてくれるのが「No.75 惑乱のゴシップ・シャドー」であり、自身とそのエクシーズ素材を自分フィールドの「No.」エクシーズモンスターの下に重ねてエクシーズ素材にするという効果を持ちます。
これにより「No.86 H-C ロンゴミアント」にエクシーズ素材も3つ足すことが可能になるため、レベル4戦士族モンスター2体でエクシーズ召喚した「No.86 H-C ロンゴミアント」に「No.75 惑乱のゴシップ・シャドー」の効果を使うことでエクシーズ素材を5つ持った「No.86 H-C ロンゴミアント」が完成するというわけです。
この時、エクシーズ素材を3つ以上持った「No.86 H-C ロンゴミアント」は効果を受けなくなる故に「No.75 惑乱のゴシップ・シャドー」のエクシーズ素材となる効果も受けなくなる点には注意が必要です。
「No.86 H-C ロンゴミアント」を採用するデッキについてですが、「No.86 H-C ロンゴミアント」を出しやすいというだけであればレベル4戦士族モンスターの展開に長けた「テラナイト」や「ヒロイック」等が挙げられます。
しかし、上記の「No.75 惑乱のゴシップ・シャドー」との組み合わせを安定してできるデッキとなると、レベル3モンスターの展開とレベル4戦士族モンスターの展開の両方が出来るデッキに限られます。
具体的には「六武衆」デッキや「幻影騎士団」デッキとなります。
「No.86 H-C ロンゴミアント」の対策・倒し方を紹介!
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/戦士族/攻1500/守1500
戦士族レベル4モンスター×2体以上(最大5体まで)
(1):相手エンドフェイズに発動する。
このカードのX素材を1つ取り除く。
(2):このカードのX素材の数によって、このカードは以下の効果を得る。
●1つ以上:このカードは戦闘では破壊されない。
●2つ以上:このカードの攻撃力・守備力は1500アップする。
●3つ以上:このカードは他のカードの効果を受けない。
●4つ以上:相手はモンスターを召喚・特殊召喚できない。
●5つ以上:1ターンに1度、発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
遊戯王ではどれほど強力な効果や強固な耐性を持つモンスターであろうと“出させない”という対策を取ることが可能ではあります。
とはいえ、上記で挙げた「六武衆」デッキや「幻影騎士団」デッキでは先攻1ターン目でフルで効果を使える「No.86 H-C ロンゴミアント」を出すことも可能ですので、ここではエクシーズ素材を5つ以上持つ「No.86 H-C ロンゴミアント」が既に出されている状態での対処法について紹介します。
対処法と言っても、エクシーズ素材を4つ以上持った「No.86 H-C ロンゴミアント」をどうにかできる方法はかなり限られる上に、確実性が高いものとなると更に少なくなります。
「エクシーズ・オーバーディレイ」
速攻魔法
このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(1):相手フィールドのX素材を持っているXモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのX素材を全て取り除き、対象のモンスターを持ち主のEXデッキに戻す。
取り除いたX素材の中にモンスターカードがあった場合、
さらにそのモンスターを墓地から可能な限り相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは1つ下がる。
このカードのエクシーズ素材を取り除く処理はモンスターが受ける効果では無いため、「No.86 H-C ロンゴミアント」のエクシーズ素材を取り除いて耐性を失くした後でエクストラデッキに戻すという処理になります。
また効果外テキストによりこのカードの発動に別の効果をチェーン発動することは出来ないため、「神の宣告」等で妨害されない点も非常に強力です。
エクシーズ素材を4つ以上持った「No.86 H-C ロンゴミアント」ですら確実に除去できることから、下記の物と比較しても現状最も有力な対策カードと言えます。
ただ、相手がエクシーズモンスターを使わないデッキだった場合には完全に腐ってしまうというのがネックではあります。
「イタチの大暴発」
通常罠
(1):相手フィールドの表側表示モンスターの攻撃力を合計した数値が自分のLPよりも高い場合に発動できる。
相手フィールドの表側表示モンスターの攻撃力を合計した数値が自分のLP以下になるように、
相手は自身のフィールドの攻撃力が0以外の表側表示モンスターを選んで持ち主のデッキに戻さなければならない。
自分のライフが3000未満であれば、エクシーズ素材を4つ以上持った「No.86 H-C ロンゴミアント」であろうとこのカードでバウンス出来ます。
能動的に自分のライフを3000未満にするためには、「神の宣告」などのライフコストを要するカードと併せるのが無難かと思います。
一応、「光の護封壁」を使えばすぐに自分のライフを3000未満にすることが可能です。
「痛み分け」
通常魔法
自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースして発動する。
相手はモンスター1体をリリースしなければならない。
「No.86 H-C ロンゴミアント」に召喚・特殊召喚を封じられていようとモンスターのセットは出来るため、モンスター1体をセットしてこのカードのリリースコストにすることは可能です。
相手フィールドにいるモンスターが「No.86 H-C ロンゴミアント」1体だけであれば確実に除去することが出来ますが、そうでない場合は「No.86 H-C ロンゴミアント」以外のモンスターを選ばれるだけに終わる可能性が高いため確実性が高いとは言いにくいでしょう。
「深淵の宣告者」
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1500LPを払い、種族と属性を1つずつ宣言して発動できる。
宣言した種族・属性のモンスターが相手フィールドに存在する場合、
相手はそのモンスター1体を墓地へ送らなければならない。
このターン、相手はそのモンスター及びその同名モンスターのモンスター効果を発動できない。
相手フィールドにいる闇属性・戦士族モンスターが「No.86 H-C ロンゴミアント」のみであれば、このカードで除去することが可能です。
「六武衆」デッキが相手ならともかく、闇属性・戦士族で統一されている「幻影騎士団」の場合は「No.86 H-C ロンゴミアント」以外のモンスターを選ばれるだけになる可能性も十分にあります。
「No.86 H-C ロンゴミアント」への止めどころは?
通常罠
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
セットされていたこのカードを発動した場合、
さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。
止めどころについてですが、上記のように「No.75 惑乱のゴシップ・シャドー」で「No.86 H-C ロンゴミアント」のエクシーズ素材を増やす運用の場合、「No.75 惑乱のゴシップ・シャドー」の効果を「エフェクト・ヴェーラー」や「無限泡影」で無効化すれば止まります。
また、「No.75 惑乱のゴシップ・シャドー」と「No.86 H-C ロンゴミアント」が並んだ時点で「原始生命態ニビル」を使えばフィールドを一掃してコンボを阻止できます。
「No.75 惑乱のゴシップ・シャドー」と「No.86 H-C ロンゴミアント」を並べるにはどうしても大量展開をしなければいけないため、「増殖するG」を早めに使っておけば相手の展開を抑制または上記の対策カードを引き込みやすいです。
こちらが先攻1ターン目であることが前提ですが、「虚無空間」や「スキルドレイン」等を早めに発動出来たなら「No.86 H-C ロンゴミアント」を出すことやそれ以前の展開を妨害することも可能です。
まとめ!
「No.86 H-C ロンゴミアント」の対策について紹介してきましたが、「No.86 H-C ロンゴミアント」の素材を5つ持った状態で場に出すのは決して楽な条件ではありません。
しかし、このカードが出しやすいテーマデッキというのはいくつかあり、場に出た時の対策はかなり限られてきます。
「No.86 H-C ロンゴミアント」を出させないように事前に妨害する手もありますが、相手もこのカードを出すための対策をしっかり練っていることもありますので、見極めは中々難しいところです。
対策が難しいカードではありますが、今回紹介した弱点や対策はあるカードなので、是非ランク選を戦う際や、このカードを使ったデッキを組む際は参考にしてみてください。