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つい先日2019年1月1日から適用されるリミットレギュレーションが発表されました。
その中には新禁止カードとして「M.Xセイバー インヴォーカー」も入っていたのですが、今回はこの「M.Xセイバー インヴォーカー」の禁止カード化について考えていきます。
「M.Xセイバー インヴォーカー」が禁止についての考察
エクシーズ・効果モンスター ランク3/地属性/戦士族/攻1600/守 500 レベル3モンスター×2 (1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。 デッキから、戦士族または獣戦士族の地属性・レベル4モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。
まずは「M.Xセイバー インヴォーカー」がどのような性能だったのか軽くおさらいします。
ランク3で召喚条件はレベル3モンスター2体、地属性・戦士族のエクシーズモンスターです。
1ターンに1度、エクシーズ素材を1つ取り除くことでデッキからレベル4で地属性の戦士族または獣戦士族モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する効果を持ちます。
召喚条件は汎用ランク3ですが、効果を考えると採用するのは戦士族モンスターが多めに入っているデッキに限られます。
効果を使うことで、指定されてはいるものの該当モンスターは数多く存在するので、選択肢はかなり多いというのが大きな利点です。
「M.Xセイバー インヴォーカー」についておさらいしたところで考察していきます。
まず理由ですが、このカードの効果に着目して「アマゾネスの射手」をデッキから特殊召喚して先攻1キルコンボをすることも出来ました。
しかし前回のリミットレギュレーションで「アマゾネスの射手」が既に禁止カードになっていますのでこれは大きく関係していないでしょう。
とはいえ他のカードに代用して安定した先攻1キルコンボが出来たというわけでもなく、恐らくは環境の固定化を危惧したためかと思われます。
後述もしますが「M.Xセイバー インヴォーカー」の効果は「剛鬼」モンスターと非常に相性が良く、手札消費を抑えられる上にモンスターの展開が容易です。
それに加え過去戦士族統一テーマというのは沢山ありますし、ランク3エクシーズモンスターであるこのカードを経由しての大量展開もしくは先攻1キルコンボのような必勝パターンに入ることを阻止することが目的なのではないでしょうか。
確かに使い勝手が良く好相性のテーマデッキも多かった「M.Xセイバー インヴォーカー」は複数枚積むこともほとんどなかったので、確実に規制するためにと一発で禁止カードにしたのだと思います。
「M.Xセイバー インヴォーカー」が禁止カードになって弱体化したデッキは?
効果の都合上採用していたデッキが戦士族多めのデッキですので、弱体化するのもそういったデッキになってきます。
中でも環境に入っていたデッキがどのように運用していたかも紹介します。
「剛鬼」デッキ
ずいぶん長い間環境入りしているデッキでもあり、フィールドから墓地へ送られた時のサーチ効果を使った展開力の高さが売りです。
手札からの特殊召喚効果を持つ「ジャンク・フォア―ド」を使って「M.Xセイバー インヴォーカー」のエクシーズ召喚に繋ぎ、「M.Xセイバー インヴォーカー」の効果で「剛鬼」モンスターを特殊召喚した後はその2体で「聖騎士の追想イゾルデ」をリンク召喚して更なる展開ルートを組み上げていきます。
「剛鬼」モンスターを展開する起点にもなる「剛鬼スープレックス」が手札に来ていない場合の対処法としても使える他、「M.Xセイバー インヴォーカー」のエクシーズ素材にした「剛鬼」モンスターは「剛鬼再戦」で蘇生してサーチ効果を余すところなく使ったりと無駄がありませんでした。
「六武衆」デッキ
展開を強力に補助する「六武の門」等をサーチできる「六武衆の軍大将」が新たに登場し、安定力が格段に増したデッキです。
「六武衆の軍大将」の手札コストをカバーするには「聖騎士の追想イゾルデ」を使ったルートや「M.Xセイバー インヴォーカー」を使ったルートが存在し、手札に応じてどちらかを選んだり出来ました。それが今回のリミットレギュレーションで「聖騎士の追想イゾルデ」と相性の良い「神剣-フェニックスブレード」が禁止カードになり、それじゃあ「M.Xセイバー インヴォーカー」のルートを使うかと思いきやこちらも禁止カードになってしまいました。
これだけで「六武衆」の展開力が激減したとは言えませんが、手札コストや素材の供給などで以前よりも多少の消費は覚悟することになりそうです。
「M.Xセイバー インヴォーカー」は今後復帰できそう?
前述しましたが戦士族統一テーマはすでにかなり多く存在し、これから先更に増えることも充分に考えられます。
過去テーマの強化や新テーマの実装によっては復帰したとしても先攻1キルコンボのパーツに使われたりするのもあり得る話なので、現状復帰は難しいかと思います。
「M.Xセイバー インヴォーカー」を禁止カードにしたのが環境の固定化のみであるなら、今とは大きく環境が変わっているであろう1年後やそれ以降に戻ってくる可能性はあります。