世界各国に展開している遊戯王ですが、日本版と海外版では違う点が存在します。
テキストが国に対応した言語に訳されているのは当然なのですが、実はカードイラストにも違うものがあります。今回はそんなイラストが変更されたカードについて紹介していきます。
日本と海外のカードイラストに違いがある理由は?
まずは主な理由をいくつか挙げていきます。
・人型(特に女性)モンスターの露出面積の軽減と体型の変更
・現実に存在する武器(特に銃器)のデザインの変更
・いずれかの宗教に関わる物のデザイン変更
・猟奇的ないし暴力的な描写の修正
・カードイラスト内の言語の修正
以上のことが理由でイラストが変更される場合がかなり多いです。
思い浮かべてみると分かるかと思いますがこれらの項目のいずれかに当てはまるカードは案外多く、非常に多種類のカードのイラストが変更されています。
中には珍しいイラスト変更をされた物もあるので、それらを具体的に紹介していきたいと思います。
日本と海外でイラストが異なるカード一覧
「ハーピィ・レディ」
肌の露出に関してイラスト変更されたカードの中で代表的なカードです。
元のイラストが過激すぎると言うのもありますが、一番最初の「ハーピィ・レディ」に始まり「ハーピィ」モンスターは「ハーピィズペット 竜」以外は漏れなく変更されています。
露出を減らすためにダイビングスーツのような全身タイツのような物を着ていたり、胸のサイズが小さくなっていたりします。
「EMユニ」「EMコン」
「ハーピィ・レディ」と同じ理由から露出の軽減がされています。
胸元とへその部分が変更されています。
「神樹のパラディオン」
比較的新しいカードでもイラスト変更はしっかり行われていることが分かるカードです。
こちらは腰から太腿にかけてが変更されています。
このカードは違いますが、他にもスカート丈が長くなっていたりと臀部のラインなどに関しては厳しい目で見られています。
これらからもなんとなく分かるように、どうやら海外版では人型モンスター(基本的に女性)の胸元・へそ・太腿の三点はイラスト変更がされやすいようです。
「リボルバー・ドラゴン」
実在する武器に関してのイラスト変更がされた代表的なカードです。
銃規制の影響でリボルバーのデザインは変更がされるのですが、最早別物と言ってもいいデザインになっています。
海外版の方は実弾ではなく荷電粒子砲に近い物らしいのですが、リボルバーでは無いだけでどちらも十分物騒です。
「ショートヴァレル・ドラゴン」
「リボルバー・ドラゴン」のイラスト変更で察せられる通り、「ヴァレット」「ヴァレル」関連のカードイラストも変更されています。
「ショートヴァレル・ドラゴン」は違いが分かりやすく、リボルバーの弾倉部分(レンコンのような筒)がただの円筒形の物体になっています。
いったい何がモチーフなのか分からない状態ではあります。
「リボルブート・セクター」に関しては弾倉部分の色が変わっているだけであり、変更はこれだけで良いのかという気がしなくもないカードもあります。
「死者蘇生」
宗教上の問題でデザインが変更された代表的なカードです。
デザインが十字架だからということで規制され、変更後のイラストは後に「死者転生」として使われるのだから分からないものです。
「六芒星の呪縛」
六芒星のマークは宗教を連想させるため変更が行われています。
遊戯王で六芒星は魔術や魔法陣などによく使われるマークでもあるため、同じ理由でデザインが変更されているカードは多くあります。
「ブラック・マジシャン」関連のカードはかなりの数が当てはまり、六芒星のマークが入った装飾品等がマークの無い物にすり替わっています。
「血の代償」
猟奇的なイラストということでデザイン変更がされたカードです。
血を連想してしまうイラストから連想しにくいものに変わっています。
他にも「断頭台の惨劇」などのギロチンも基本的にNGになっているのでイラスト変更が行われるようです。
恐らく似た分類だと思いますが、「エレキャンセル」の感電しているイラストも変更されています。
「Kozmo-ダーク・ローズ」
やや珍しいものとして、日本から海外ではなく海外先行カードが日本で登場した際にイラスト修正が行われたカードです。
見比べてみると分かりますが、海外版よりも日本版の方がスカートが短くなっており太腿の露出が多くなっています。よく見れば胸の辺りも海外版よりも日本版の方がはっきりと描写されています。
この変更を見ると『日本版が露出を多くしたい』のか『海外版が露出に厳しい』のか分からなくなってくるので不思議ではあります。
まとめ
今回紹介したのはあくまで一例に過ぎず、イラストが変更されているカードはもっとたくさんあります。
様々な理由でイラストが変更されている訳ですが、人によっては海外版の方がイラストが好みということもあるので一度チェックしてみてはいかがでしょうか。