「トロイメア・マーメイド」が禁止カードに!その理由を考察し、弱体化するテーマデッキや今後を考えます!

201971日から適用される新リミットレギュレーションで「トロイメア・マーメイド」が禁止カードになり、2023年7月現在も禁止カードから復帰の見込みが立っておりません。

「トロイメア・マーメイド」はリンク召喚時に手札1枚をコストに「トロイメア」モンスターをリクルートできる優秀な効果を持っており、様々なコンボで多用された汎用リンク1モンスターです。

今回は無制限からいきなり禁止カードになったことやl、環境トップデッキで使われていたこともあって注目を集めている「トロイメア・マーメイド」の禁止カード化について考えてみます。

「トロイメア・マーメイド」が禁止カードになった理由を考察!

トロイメア・マーメイド

リンク・効果モンスター(禁止カード)
リンク1/水属性/悪魔族/攻1000
【リンクマーカー:下】
「トロイメア・マーメイド」以外の「トロイメア」モンスター1体
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「トロイメア」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、さらに自分はデッキから1枚ドローできる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
フィールドの相互リンク状態ではないモンスターの攻撃力・守備力は1000ダウンする。

そもそもなぜ「トロイメア・マーメイド」は禁止カードになったのか、大会に出たことがある人は目の当たりにした経験があるかもしれませんが、理由を簡潔に言うと優秀すぎたためになります。

このカードを起点としたコンボでアドバンテージの獲得や制圧力の高い盤面の構築をすることが出来るため、このカード自体がエクストラデッキのモンスターであることも含めてそのコンボへの入りやすさも優秀でした。

コンボを見たことがない人からすれば

『そうは言っても「トロイメア・マーメイド」「リンク召喚時に手札1枚をコストに「トロイメア」モンスターをリクルートできるだけでしょ?」

と思うでしょうし、その疑問はもっともだと思います。

そこでこのコンボが最もしやすく相性が良い「オルフェゴール」デッキでの使用を前提として例を紹介したい所ですが、このコンボは非常に長いので途中経過を割愛して紹介します。

パターン1

条件 手札コスト1枚と「トロイメア・マーメイド」のリンク召喚が可能(召喚権を使っても問題ないため、カード名が異なるモンスター2体で出せるリンク2「トロイメア」モンスターを経由したほうが確実です)
結果 エクストラモンスターゾーンに「幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ」、フィールドに「オルフェゴール・ガラテア」「オルフェゴール・バベル」「幻影霧剣」「RUM-幻影騎士団ラウンチ」墓地に「オルフェゴール・スケルツォン」「宵星の機神ディンギルス」
出来ること 相手ターンに「宵星の機神ディンギルス」の蘇生し「RUM-幻影騎士団ラウンチ」「真竜皇V.F.D.」をエクシーズ召喚が可能。

「幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ」の破壊効果も狙えるので、「幻影霧剣」も含めると4回も相手を妨害することが可能です。

パターン2

条件 手札コスト1枚と「トロイメア・マーメイド」のリンク召喚が可能
結果 エクストラモンスターゾーンに「幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ」、フィールドに「宵星の機神ディンギルス」「オルフェゴール・クリマクス」「幻影霧剣」「幻影霧剣」
出来ること 「幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ」「宵星の機神ディンギルス」の効果により相手フィールドのカード2枚を除去した上、先攻1ターン目以外であれば2体で攻撃できるためダメージを大きく稼げます。

またメインフェイズ22体を使って「オルフェゴール・ガラテア」のリンク召喚をすることで「オルフェゴール・クリマクス」の発動条件を満たしつつ、2枚の「幻影霧剣」で妨害または防御も出来ます。

パターン1はデッキにRUM-幻影騎士団ラウンチ」を採用する必要があったりある程度の事故率が懸念されるため、大会環境ではパターン2またはそれに近いコンボが行われることが多かったです。

見て分かる通り制圧力の高い盤面の構築が容易なので非常に優秀なコンボと言えます。

それ故にピン挿しで機能してしまう「トロイメア・マーメイド」は禁止カードになったのではないでしょうか。

「トロイメア・マーメイド」が禁止カードになったことで弱体化したテーマは?

「オルフェゴール」デッキ

宵星の機神ディンギルス

前述もした通り「トロイメア・マーメイド」から「オルフェゴール・トロイメア」をリクルートする流れから始まるコンボは強力であったのでそれが使用できなくなるのは弱体化に繋がります。

コンボが強力であったがために代替カードを用意することも出来ず、別途違うカードを採用したり違うコンボを考える必要があるでしょう。純構築寄りのコンボであればまだ動かすことは出来るのかもしれません。

このデッキは大会環境トップデッキでもあったため、この弱体化の影響は予想以上に大きなものになる可能性があります。

「星神器デミウルギア」もしくは「星遺物の胎導」採用型のランク9デッキ

「トロイメア・マーメイド」から「夢幻転星イドリース」をリクルートし、「星遺物の胎導」で更にリクルートをすることで強力な効果を持つ切り札級の「星神器デミウルギア」やランク9エクシーズモンスターのエクシーズ召喚に繋げられました。

レベルが9と高い「夢幻転星イドリース」をリクルートするための貴重な手段でもあったために、「トロイメア・マーメイド」禁止カード化の影響は大きいです。

「トロイメア・マーメイド」は今後復帰できそう!?

今回の「トロイメア・マーメイド」の禁止カード化は環境で大活躍していた「オルフェゴール」デッキの抑制という意味が強いように思います。

仮にそうだとすれば環境を動かすことが目的の規制強化ということなので、環境の動く速度などからも考えると先攻ワンキルパーツほどではないにしろ当分復帰は無さそうです。

今後の「オルフェゴール」デッキの活躍がどうなるのかについても注目していきたいです。

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