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2025年7月も終わりに近づいています。今月の遊戯王OCG大会環境を振り返っていきたいと思います。7月の大会で特に活躍したテーマデッキを取り上げ、各テーマの強みや特徴をあわせて紹介していきます。
これから大会に参加してみたい方や、環境デッキの動向を押さえておきたい方はぜひ参考にしてみてください。
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2025年7月に大会環境で活躍したテーマデッキ一覧
「K9VS」デッキ
ランク5エクシーズを得意とする「K9」テーマと特定の属性のモンスターを手札から公開することで真価を発揮する「VS」テーマの混合構築デッキです。
「VS」にはレベル5モンスターが存在し、メインデッキの「K9」モンスターは地属性と闇属性に統一されているため、両テーマは相互にサポートし合うことができます。これにより、ランク5エクシーズを展開してアドバンテージを稼ぐだけでなく、手札次第では相手の先攻1ターン目からでも動き出せる点が大きな強みとなっています。さらに、7月の大会環境では、さまざまな耐性を持つ相手モンスターを突破できる切り返し手段として炎属性モンスターの「怒炎壊獣ドゴラン」を採用する構築が目立ちました。
また、自分への影響は比較的軽く、それでいて「ドラゴンテイル」や「ヤミー」といったデッキに対して強力に機能する闇属性モンスター「ディメンション・アトラクター」を投入するケースも多く見られました。2025年7月から適用された新リミットレギュレーションでは「No.67 パラダイスマッシャー」が禁止カードになりましたが、元々「K9VS」デッキは「No.67 パラダイスマッシャー」無しでも強力だったため影響はほとんどありませんでした。
7月の大会環境では使用率・戦績ともに文句無しの環境トップとして大活躍し、「K9」と「VS」の組み合せの他にも「K9」は「サイバー・ドラゴン」「オルフェゴール」「クリストロン」「ドラゴンテイル」などとの混合構築も好成績を残しました。
「閃刀ヤミー」デッキ
レベル・リンクが1のモンスターやレベル2シンクロモンスターを駆使するのが特徴の「ヤミー」に「閃刀」カードを出張採用した構築です。
「ヤミー」は、リンク1モンスターとレベル1モンスターを並べることでテーマ本来の展開につなげられる特徴を持っています。そのため、「閃刀機-ホーネットビット」や「閃刀姫-カガリ」といったカードを採用することで、デッキの安定性を高めたり、コンボの通りやすさを強化したりすることができます。
7月の大会環境では、「K9VS」デッキには使用率や戦績の点で及ばなかったものの、それに次ぐ勢力として活躍し、環境2位と呼べるほどの存在感を示しました。
「ムーンライト」デッキ
闇属性・獣戦士族モンスターを主軸とした融合テーマデッキです。高い安定力と展開力を活かして強力な融合モンスターへと繋げ、一気に攻め込むことでワンターンキルを狙えるほどの大ダメージを与えることができます。中でも「月光舞獅子神姫」は、高い攻撃力と強固な耐性に加え、フリーチェーンで相手の場を一掃できる効果を備えており、制圧にも切り返しにも活躍する非常に強力な切り札となっています。
「ムーンライト」は墓地を活用するテーマであるため、墓地肥やし効果を持つ「鉄獣戦線 フラクトール」を採用することでデッキの安定性を高めることができます。先攻では、強力なロック効果を持つ「No.41 泥睡魔獣バグースカ」と、その効果の影響を受けない「月光舞獅子神姫」を並べることで制圧力を確保できます。後攻では、「多層融合」を用いて素早く強力な「ムーンライト」融合モンスターを展開し、自分のライフを削りながらもワンターンキルを狙う「肉を切らせて骨を断つ」戦術を取る構築も多く見られました。
「ムーンライト」が非常に攻撃的な戦術を取れることもあり、上記の「K9VS」デッキや「閃刀ヤミー」デッキが相手であっても状況次第では、短期決戦を仕掛けられるため、7月の大会環境でも活躍しました。
「ムーンライト」デッキレシピの紹介はコチラ⬇︎
「M∀LICE」デッキ
除外を活用しつつ、展開を行うのが特徴のサイバース族リンクテーマデッキです。安定力と展開力が非常に高く、「M∀LICE」カードだけでなく、汎用性の高いサイバースリンクモンスターも利用し、展開の向上や強力な盤面構築を行えます。
「ドロール&ロックバード」は自分への影響が小さく、相手の「増殖するG」などへの対策としても活用できます。また、「ディメンション・アトラクター」を使うことで、相手の墓地利用を妨害しつつ、自分は除外されることを逆に活かした動きが可能です。手札誘発カードをうまく取り入れられる点も、「M∀LICE」デッキの大きな強みといえるでしょう。
7月からの新リミットレギュレーションで「召命の神弓-アポロウーサ」が禁止カードになった後でも「アコード・トーカー@イグニスター」などを使えば、相手の「原始生命態ニビル」等への対処をしつつ、展開を行うこと自体は可能です。しかし、リソースの消費が増えたことにより、若干の弱体化に繋がりました。
既に規制を受けていながらも7月の大会環境では一定の活躍を見せました。しかし「召命の神弓-アポロウーサ」の禁止化に加え、「K9VS」デッキの台頭や「閃刀ヤミー」デッキの活躍に押され、6月までと比べると使用率・戦績ともに減少する結果に。
「M∀LICE」デッキレシピの紹介はコチラ⬇︎
「ホルスオルフェゴール」デッキ
墓地肥やしと蘇生で展開が出来るのが特徴の「ホルス」と闇属性・機械族のリンクテーマである「オルフェゴール」を合わせた混合構築デッキです。
「オルフェゴール」と「ホルス」は墓地肥やしがその後の展開に繋がる点が共通しているため、シナジーがあります。手札の「オルフェゴール」モンスターを墓地へ送りつつ「ホルス」モンスターの墓地肥やしが狙える「王の棺」を使用することでより安定した展開を行えます。
また「ホルスの栄光-イムセティ」はレベル8の闇属性・魔法使い族モンスターでもあり、魔法カードである「王の棺」との併用がセットとなっていることから、6月末に発売したTACTICAL-TRY PACK -黒魔導・HERO・御巫-にて登場した「滅びの黒魔術師」を出すために利用し、その効果で「ティマイオスの眼光」をサーチして「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」に繋ぐ動きも取り入れられていました。上記の環境上位デッキに使用率・戦績は及ばなかったものの、「滅びの黒魔術師」などの出張セットを取り入れた構築で複数好成績を残したことで注目も集めました。
2025年7月環境は「K9VS」が一強傾向!多彩な展開デッキが競い合う激戦環境に
2025年7月の遊戯王OCG大会環境は「K9VS」デッキが圧倒的なトップとなりました。ランク5エクシーズを中心に展開し、先攻1ターン目から動ける爆発力を持ちながら、「怒炎壊獣ドゴラン」や「ディメンション・アトラクター」といったカードを取り入れることで柔軟な対応力も発揮し、環境上位に入り込む結果に。
次点には「閃刀ヤミー」デッキが位置し、レベル1やリンク1を駆使するヤミーに「閃刀」カードを加えることで安定性と突破力を向上させ、環境2位として存在感を示しました。「ムーンライト」も健在で、「鉄獣戦線 フラクトール」や「多層融合」を活用した短期決戦を武器に活躍しました。
一方で「M∀LICE」は「召命の神弓-アポロウーサ」の禁止カード化により弱体化したものの一定の結果を残し、「ホルスオルフェゴール」は新カードとの組み合わせで注目を集めました。8月の大会に参加予定の方は、7月の結果を踏まえてメインデッキ、サイドデッキを組むと良いでしょう。
▼今回紹介したテーマを組む▼