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2024年1月1日から適用される新リミットレギュレーションにて「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が禁止カードになります。
そこで今回は「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が禁止カードとなった理由や、今後について考察していきたいと思います。
「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が禁止カードになった理由を軽くおさらい!
まずは「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」の性能や禁止カードにするまでに危険視されるようになった経緯も含めて考察していきます。
「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」は素材にチューナー2体と非チューナーに闇属性・ドラゴン族シンクロモンスター1体を指定するレベル12シンクロモンスターであり、
- フィールドで発動する効果を封じる効果
- モンスターを戦闘破壊時のバーン効果
- 相手に破壊された場合の後続展開効果
を持っています。
見ての通り素材指定が重く正規の方法でシンクロ召喚をする難易度は高めとなっていますが、「レッド・デーモン」デッキでは「ソウル・リゾネーター」+手札コスト1枚さえあればこのカードをシンクロ召喚するために必要な素材を並べることも可能など、消費を抑えてシンクロ召喚する手段もあります。
効果としては1の効果が特に強力で、相手にチェーンを組ませることなく1ターンの間相手のフィールドで発動する効果を封じられるため、この効果を相手ターンで使えれば相手は手札・墓地のカード次第ではほとんど何も出来ずにターンを終えることも十分あり得るほどの極めて高い制圧力を発揮することとなります。
1の効果を相手ターンで使えれば強力な制圧になるものの、上記のように素材指定が重いことから相手ターン中にこのカードをシンクロ召喚できる盤面を作るのは難易度が高い、というのが登場からしばらくの間の評価でした。
しかしそれまでの評価は「赤き竜」の登場により一変しました。
「赤き竜」は自身以外のレベル7以上のシンクロモンスターを対象にし、自身をエクストラデッキに戻して、対象にしたモンスターと同じレベルのドラゴン族シンクロモンスターをシンクロ召喚扱いでエクストラデッキから特殊召喚できる効果をフリーチェーンで使えます。
これにより「赤き竜」+レベル12シンクロモンスターを並べることさえ出来れば、相手ターン中に「赤き竜」効果を使うことで「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」を特殊召喚して1の効果で制圧する、という強力な運用が可能となりました。
「赤き竜」自体もレベル12シンクロモンスターなので、レベル12シンクロモンスターを2体出せるほどの展開力が求められるものの、昨今の高速化した環境では展開力が非常に高いシンクロテーマも複数あることから、「赤き竜」の登場以前と比べて相手ターン中に「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」をシンクロ召喚する難易度は大きく下がりました。
- レベル12シンクロモンスターのシンクロ召喚を得意とする「センチュリオン」
- 高い展開力を誇る「マナドゥム」
- レベル8モンスターの展開を得意とする故にレベル4チューナーを用意できれば、レベル12シンクロも難しくない「ホルス」
などでは、実際にこの「赤き竜」で相手ターン中に「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」を出すという動きを取り入れた構築が大会環境で活躍することとなりました。
これらを総合すると、「赤き竜」の登場により「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」を制圧として利用する難易度が下がったことで、大会環境でも活躍したことが禁止カード化の理由だと思われます。
「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」を複数枚積みすることは無く、規制するには禁止カード化でなければ効果が無いので一発で禁止カードになったのでしょう。
上記の運用をするデッキが大会環境でトップを独走していたというわけではないのですが、「SNo.0 ホープ・ゼアル」や「真竜皇V.F.D.」と同様に一部のデッキなら強力なロックを手軽に出来るというのはゲームバランスが崩れることに繋がり兼ねません。
今後「センチュリオン」テーマを強化する際に「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が健在だとやり辛いという理由もあるかもしれません。
「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が今後復帰する可能性は?
結論、今後「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が復帰する可能性は低いと言わざるを得ません。
前述もしましたが、「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が禁止カードになった大きな理由は制圧として利用する難易度が下がったことです。
その原因が「赤き竜」なのは誰の目にも明らかであり、正直なところ「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が禁止カードになったのは「赤き竜」のせいと言っても過言ではありません。
これらのことを踏まえると、今後「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が復帰させる方法についてはいくつか考えられます。
1つ目は「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」をエラッタすることであり、1の効果を弱体化あるいは自分のターン中にしか使えないようにすれば、禁止カードにまでする理由が無くなります。
2つ目は「赤き竜」の禁止カード化であり、「赤き竜」がいなければ「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」を制圧として利用する難易度は未だ高いので、復帰させても大きな問題にならないでしょう。
3つ目は「赤き竜」をエラッタすることであり、2の効果は自分のターンにしか使えないようにするあるいは特殊召喚をシンクロ召喚扱いではないようにすれば、「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」と組み合わせて制圧に利用できなくなります。
この中では2つ目の方法が割と現実的な気もしますが、再び「赤き竜」が問題視されるようなことが無い限りは難しいでしょう。
召喚条件や素材指定が重いものでもドラゴン族シンクロモンスターをシンクロ召喚扱いで特殊召喚できる「赤き竜」はその性能ゆえに大きな危険のあるカードでもあるものの、専用サポート効果を持つカードが既に複数存在することも考えると規制による影響も大きくなりやすいため難しい所かと思います。
まとめ!
「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が禁止から復帰するのは現時点では難しいと言えます。
「赤き竜」の存在から、ほとんどの盤面で「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」を出すのが最適解であることが多く、今後使われることが増えることを危惧するのであれば、一発禁止カード化なのも頷けます。
以上のことから、一度禁止カードとなった「琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ」が単なる環境のインフレが理由で戻って来ることは難しく、エラッタか「赤き竜」が禁止カード化しない限り、復帰は望めないでしょう。