遊戯王に留まらず、カードゲームにおいてデッキからドローする効果を持つカードのことをドローソースと呼びます。
数多くの種類が存在し、今回はそんなドローソースカードについて紹介していきたいと思います。
カードゲームにおけるドローソースの重要性
カードゲーム全体に言えることですが、戦術の幅に直接的な繋がりがあるのは手札の枚数です。
フィールドや墓地、デッキ等他の要素も重要ですがそれらは全て最初の手札によって機能するかどうかが決まります。
極端な話をすると、相手よりも多くドローしたほうが有利になりやすいのはどのカードゲームでも同じと言えます。
それほど重要なドローソースにですが、今回は遊戯王における優秀なドローソースカードについて書いていきます。
環境でも使える汎用性の高いドローソース一覧!
「増殖するG」
このカードを手札から捨てることで、このターン相手が特殊召喚するたびにドローするという手札誘発効果を持つ下級モンスターです。
相手がモンスターを特殊召喚すればするほどドローできますので、2枚以上のドローを狙うことが容易であり相手の特殊召喚の牽制にもなるため優秀です。
あくまで相手が特殊召喚するのに便乗する形でドローする効果なので、相手がワンキルを狙ってきている場合は役に立ちにくい効果でもあります。
また特殊召喚を無効にする妨害効果でもなく、相手の妨害をしたいなら「灰流うらら」等の優先度が高まります。
「鎖龍蛇-スカルデット」
リンク素材の数が多いほど便利な効果を得られるリンク4モンスターです。
ドロー効果を得られるのはリンク素材を4体使った場合になるので、召喚条件も合わせて考えるとカード名の異なるモンスター4体をフィールドに並べる必要があります。
一見召喚難易度が高く感じますが、「スケープ・ゴート」を使うことで消費を少なくカード名の異なるモンスター4体を並べることが可能です。
ドロー効果は4枚ドローし、その後手札のカード3枚を好きな順番でデッキの一番下に戻すというもので、実質手札を増やせるのは1枚ではあるもののデッキトップのカード4枚から好きなカードを手札に加えられると考えるとアドバンテージが高いです。
それに加えてリンク素材3つ以上の効果も使えば展開も補助できます。
「貪欲な壺」
墓地のモンスター5体をデッキに戻すことで2枚のドローが出来る通常魔法です。
リンク召喚が主流となっている現在の環境では墓地にモンスター5体を溜めることは難しくなく、デッキの展開力によっては1ターンで発動条件を満たすことも珍しくありません。
墓地からではなくデッキからの再利用を狙いたいモンスター等をデッキに戻しながら、制約なしで2枚もドローできるのでドローソースとしては申し分ないです。
「成金ゴブリン」
相手は1000ライフポイントを回復し、自分は1枚ドローするという効果の通常魔法です。
相手のライフを回復させてしまうという難点はありますが、そのターン中で9000以上のダメージによるワンキルを狙っている場合は特に問題にはなりません。
実質相手を回復させることで自分は手札交換になるためメリットが少ないように思いがちですが、墓地に魔法カードが溜まるという点は後述する「閃刀起動-エンゲージ」等の追加効果発動条件に繋がるため無駄ということはありません。
「閃刀起動-エンゲージ」
自分のメインモンスターゾーンにカードが存在しない場合に発動でき、このカード以外の「閃刀」カードをサーチする効果があり、その後墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合に1枚ドローする効果を持つ通常魔法カードです。
このカードとトークンを生成する「閃刀機-ホーネットビット」、墓地の「閃刀」魔法カードをサルベージ出来る「閃刀姫-カガリ」を組み合わせることでデッキの圧縮と同時にドローソースの確保が可能になります。
またこのカードはターン1制限がついていないため、墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合に「閃刀姫-カガリ」の効果を使って計2回使うことが出来れば2回のサーチ効果と2枚のドローが出来るためかなり優秀です。
墓地に魔法カードを溜めるには前述したドローソース確保の魔法カードやデッキから魔法・罠カードを墓地へ送れる「おろかな副葬」等を使うと比較的簡単です。
まとめ!
ドローソースの確保がどれほど重要かを書いてきましたが、自分だけでなく相手も当然狙いますし対策カードも存在するということは忘れてはいけません。
具体的な対策手段としては「灰流うらら」や「ドロール&ロックバード」等の手札誘発効果で存在するため、先攻1ターン目だからといって妨害されないとは限りません。
対策カードに対する対策などを考えるのも悪くはないですが、そういった妨害カードもドローソースで手札に引き込める場合もありますので、妨害されるかもしれないからと言ってドローソースの採用を避けることは難しいでしょう。