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2023年7月1日から適用された新リミットレギュレーションではデビル・フランケン」が禁止カードになり、2024年8月現在も禁止カードのままです。
ご存知の方も多いとは思いますが、「デビル・フランケン」が禁止カードとなるのは今回が初めてというわけではありません。
「デビル・フランケン」が2度目の禁止カード化となった理由や今後について考察をしていきたいと思います。
「デビル・フランケン」が再び禁止に!その理由を考察!
効果モンスター(制限カード、2023年7月1日から禁止カード)
星2/闇属性/機械族/攻 700/守 500
(1):5000LPを払って発動できる。
エクストラデッキから融合モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
まず初めに「デビル・フランケン」について簡単におさらいすると、5000ライフポイントをコストとして払うことでエクストラデッキから融合モンスターを特殊召喚出来る効果を持つ下級モンスターです。
膨大なライフコストを要する代わりに素材指定を無視していきなり強力な融合モンスターを出せるというのがこのカードの強みです。
何でも好きな融合モンスターを出せるというわけではなく、融合召喚扱いではない故に「E・HERO」融合モンスターのような『融合召喚でしか特殊召喚できない』といった特定の召喚条件を持つ融合モンスターは「デビル・フランケン」の効果で特殊召喚することは出来ません。
ライフコストの多さが最大のネックとなるのですが、「リプロドクス」などで「デビル・フランケン」をサイキック族に変更し「念動増幅装置」を装備することでライフコストをなくすという運用も可能であり、その場合「デビル・フランケン」効果に名称ターン1が付いていないのでエクストラデッキから何度でも融合モンスターを特殊召喚出来るようになります。
「デビル・フランケン」の効果で出す融合モンスターとしては、制圧力の高さが強力な
- 「ナチュル・エクストリオ」
- 「異星の最終戦士」
打点の高い
- 「青眼の究極亜竜」
- 「サイバー・エンド・ドラゴン」
などが有力ですし、上記のライフコストを踏み倒す運用ならバーン効果を持つ「重爆撃禽 ボム・フェネクス」などを出すことでバーンによる先攻ワンキルを行うことも可能です。
「デビル・フランケン」自体へのアクセス方法としては、「ギアギガント X」でサーチしたり、「スプライト・スプリンド」でデッキから墓地へ送ってから後に別のカードで蘇生したりといった手段があり、種族面でのシナジーやテーマデッキの展開力次第では「デビル・フランケン」を安定して運用することは十分現実的です。
「デビル・フランケン」が禁止カードとなった理由についてですが、上記で説明した強さがそのまま禁止カード化の理由になるかと思います。
膨大なライフコストがあるとはいえ重い素材指定故の強力さを持つ融合モンスターも簡単に出せてしまうのはシンプルに強力です。
ライフコストを踏み倒して先攻ワンキルをする運用に関してはゲームバランスの崩壊に繋がるため禁止カード化は当然とすら言えます。
そもそも「デビル・フランケン」はその強さや環境の変化から規制と緩和を繰り返してきたカードであり、カードプールの増加と高速化が進んでいく環境においてはいつ禁止カードになっても不思議ではないパワーカードでした。
大会環境での使用率が特別高くなることも無かったこともあってか制限カードのまま放置されていました。
しかし、カードプールが増えていくにつれて相対的にカードパワーを更に増してきていたのは間違いありません。
上記で挙げたライフコストを踏み倒す先攻ワンキルコンボを採用した「マナドゥム」デッキが環境で使用されるようになったことも禁止カード化のきっかけと言えるかと思います。
更に言うなら、融合モンスターを簡単に出せる「デビル・フランケン」は今後新たに融合モンスターや融合テーマを増やすにあたって警戒せざるを得ない存在となるからというのも理由に挙げられるでしょう。
新たに強力な融合モンスターを登場させた際に正規の方法よりも「デビル・フランケン」で出す方が簡単で強力となってしまう危険性があります。
それを避けようと「デビル・フランケン」で出させないようにするために召喚条件を付けるということになりかねません。
OCGで再び禁止カードとなったことで、「デビル・フランケン」は
- デュエルリンクス
- マスターデュエル
- TCG
とルールや環境も異なる全てのゲームで禁止カードとなり、そのカードパワーの高さを証明することとなりました。
「デビル・フランケン」は今後復帰する可能性は?
禁止カードから制限復帰した過去を持つ「デビル・フランケン」ですが、今後再び制限復帰する可能性はかなり低いでしょう。
特殊召喚した融合モンスターの用途に制限をかけたり効果を使用するターンに厳しい誓約をかけるなどのエラッタをすれば復帰することは可能かもしれません。
エラッタ復帰したカードが禁止カードに戻ってしまったという「王宮の勅命」という前例があるので、判断は慎重になるかと思われます。
エラッタこそしていないものの、一度制限復帰したカードが再び禁止カードになったという点では既に「デビル・フランケン」も同じですので、緩和されるかどうかの判断は他のカードよりも厳しいものとなるでしょう。
先述もしたように「デビル・フランケン」は今後新たに登場させる融合モンスターにも影響を与えかねないことも考えると、エラッタ無しでの復帰はかなり難しいと言わざるを得ません。
まとめ!
「デビル・フランケン」はライフコストこそ重いものの、効果発動に成功すれば、正規召喚では難しい強力な融合モンスターを特殊召喚することができます。
「デビル・フランケン」の強力な点としてはやはり、「ナチュル・エクストリオ」を特殊召喚できる点であり、先行1ターン目での「ナチュル・エクストリオ」の盤面はデッキによってはサレンダーせざる得ないほど強力でした。
また、最近では「デビル・フランケン」にアクセスできる手段も増えており、「デビル・フランケン」の効果を使い、1ターンでひっくり返すのがほぼ不可能な盤面を構築できるほどのパワーを持っていました。
下手すると、ゲーム性すら崩壊しかねないほど強力なモンスターであり、今後新たな融合モンスターが増えることを考えると、今回の禁止カード化は妥当な判断だったと個人的に感じる部分です。
現在の遊戯王環境において、恐らく今後「デビル・フランケン」が復帰することは難しいと思う反面、古参プレイヤーであれば、知っている方も多いモンスターなだけあり、ラッシュデュエルのように違う形での復帰や、エラッタ復帰して欲しいモンスターです。