2020年もあと少しで終わりということで、この1年間で遊戯王OCGの大会環境で起きたことを振り返りたいと思います。
こんなこともあったなと思い出すきっかけになれば幸いです。
目次
2020年1月~12月の環境の動きについておさらい!今年はどんな環境の年だった?
2020年の環境を語る上では「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の存在は外せません。
2019年12月末に登場した「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」は極めて強力な性能を持つカードとして一躍有名となっただけでなく、それより少し前に登場した「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」と組み合わせることで簡単に出せることも含めて圧倒的なまでのパワーカードとして2020年の大会環境で活躍しました。
りゅ&DCSチーム戦
使用:オルフェゴールドラグーン
個人チーム5-3でベスト4でした。予選
ブラックマジシャン〇〇
インフェルノイド〇〇
魔術師ドラグーン〇×〇
60未界域恐竜オルフェ××
召喚ドラグーン〇〇
トナメ
召喚ドラグーン〇〇
サンダードラゴン〇××
セフィラ×〇× pic.twitter.com/i2X4jTvWBi— 音符 (@notewnp_VFD) January 12, 2020
「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」を出すためのセット、通称ドラグーンセットを出張させるデッキが大会環境でも多く見られ、中でも当時の環境上位デッキでもあった「オルフェゴール」との組み合わせは相性が良かったことから環境トップとなりました。
「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」と「儀式魔人リリーサー」を素材にした「クラウソラスの影霊衣」を並べることで制圧だけでなく強固なロックも同時にするといった動きも考案され、対戦あるいは使用した人ならその凶悪なまでの強さを実感したかと思います。
4月のリミットレギュレーションにて「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」は制限カードに規制されましたが、元々1枚でも十分に機能するパワーカードであったため大きな影響はありませんでした。
4月にはそれだけではなく、新型コロナウイルスの影響によって中旬あたりからカードショップなど行われる大会も含めて全てが自粛されることとなりました。
実際に大会が行われなかったことによって、大会環境ではどんなデッキが強いのかやどんな対策を取るべきなのかが憶測になり、必然的に大会環境そのものの動きが止まる形になりました。
7月に入ってからは大会が再び開催されることとなり、実際に大会環境でデュエルすることでの試行錯誤などが行われるようになりました。
制限カードのままであった「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」が依然変わらず活躍し続け、10月のリミットレギュレーションではついに禁止カードとなりました。
時を同じくしてそれまで環境上位で活躍していた「オルフェゴール」が規制により弱体化したことで、大会環境から退くことになります。
それまでの環境トップが弱体化によりいなくなったことにより、4月に登場して以降その性能が確実に評価されてきていた「ドラグマ」と他テーマとの複合デッキが活躍するようになりました。
「ドラグマ」を採用したデッキという括りでは使用率が高めではありましたが、性能においては環境トップを独走するようなことも無かったため、様々なテーマデッキが活躍する正に群雄割拠な大会環境へと移り変わっていきました。
12月末となる昨今では、20201年1月のリミットレギュレーションにより「ドラグマ」や「ドラグマ」と相性が良いテーマのキーカードに規制強化がされることで、そこまで大きくはないものの今後更に環境が動いていくことが予想されています。
2020年1月~12月の環境を月ごとに振り返り!
1月
パワーカードである「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」を主軸とした「ドラグーン」デッキが環境で活躍します。
それに次ぐ形でドラグーンセットを採用した「オルフェゴール」デッキが環境で名を上げ、「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の存在が危険視されるきっかけとなる月となりました。
2020年1月の環境についてはコチラで詳しく紹介しております↓
2月
1月から変わらず「ドラグーン」デッキと「オルフェゴール」デッキが環境トップを独走しており、他デッキとの性能の差故に使用率においてもトップとなります。
2020年2月の環境についてはコチラで詳しく紹介しております↓
3月
中旬まではそれまでと同じく「ドラグーン」デッキと「オルフェゴール」デッキが環境トップを取っていました。
しかし4月のリミットレギュレーションが公開され「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の制限カード化を受けて「ドラグーン」デッキが弱体化し、それにより「オルフェゴール」デッキの方が安定力や制圧力において大会性能を発揮するようになりました。
2020年3月の環境についてはコチラで詳しく紹介しております↓
4月
ドラグーンセットを採用した「オルフェゴール」デッキが環境トップとなった一方で、「エルドリッチ」デッキや「閃刀姫」デッキ等も大会で好成績を残しました。
前述したように中旬に入ってからは大会の開催が自粛されるようになりました。
2020年4月の環境についてはコチラで詳しく紹介しております↓
7月
大会が再開し、実際にデュエルが行われたことでどのデッキが環境で強いのかが分かるようになりました。
「オルフェゴール」デッキが依然変わらず活躍する中、「エルドリッチ」デッキだけでなく「ヌメロン」デッキや「ドラグマ」デッキも確実に結果を残しました。
2020年7月の環境についてはコチラで詳しく紹介しております↓
8月
「M・HERO ダーク・ロウ」を採用したりなど「オルフェゴール」デッキも変化しながら環境で活躍していました。
「ドラグマ」と「召喚獣」「エルドリッチ」「シャドール」等との複合デッキが好成績を残すようになったり、規制緩和や「天霆號アーゼウス」の登場で「十二獣」が大会環境に復帰するようにもなり増した。
2020年8月の環境についてはコチラで詳しく紹介しております↓
9月
10月から適用されるリミットレギュレーションの公開前は「オルフェゴール」デッキが変わらず活躍していましたが、規制強化により「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の禁止カード化や「宵星の騎士ギルス」の制限カード化により弱体化を余儀なくされました。
同じくそれまで活躍していた「ヌメロン」デッキでは、簡単に制圧盤面を作れることが問題視され「SNo.0 ホープ・ゼアル」が禁止カード化されたことで大きな弱体化となりました。
それらの一方で「ドラグマ」等は確実に好成績を残していき、性能を見直された「ドラゴンメイド」デッキの活躍も見受けられました。
2020年9月の環境についてはコチラで詳しく紹介しております↓
10月
リミットレギュレーション適用により、いずれかのテーマデッキが環境トップを独走することが無くなり群雄割拠の環境へと突入しました。
それまで環境中堅にいた「サンダー・ドラゴン」や「閃刀姫」が再び活躍する一方で、新しめのテーマであった「電脳堺」の展開力や安定力が注目され始めました。
2020年10月の環境についてはコチラで詳しく紹介しております↓
11月
「ドラグマ」との複合デッキを筆頭に、「十二獣」「サンダー・ドラゴン」「閃刀姫」「オルターガイスト」「電脳堺」「コード・トーカー」等の様々なテーマデッキが覇を競うようになりました。
大会環境で使われるテーマが多いということはそれだけ専用の対策を取りづらいということであり、テーマそのものの対応力も重要になってきました。
2020年11月の環境についてはコチラで詳しく紹介しております↓
12月
それまで環境上位で活躍していた「ドラグマ」との複合デッキでしたが、2021年1月適用のリミットレギュレーションにより規制強化されることが公開されたことで12月の中旬以降は使用率等が低下傾向にあります。
展開力が高く汎用モンスターを使えることから対応力や制圧力にも期待できる「電脳堺」が名を上げ、「十二獣」や「コード・トーカー」等のテーマデッキと激しい戦いを繰り広げています。
その一方で「ドラゴンメイド」では強力な妨害性能を持つ「PSYフレーム・γ」を使いやすい事が注目を集めており、展開力の高さを誇っている他のテーマデッキに対して有効に立ち回ることが出来ています。
2020年12月の環境についてはコチラで詳しく紹介しております↓
【遊戯王OCG】2020年1月~12月の環境を総まとめ!今年1年を振り返り!まとめ!
2020年全体の大会環境でやはり印象に残ったのは「〇〇ドラグーン」デッキという方は実際に多かったと思いますし、「アナコンダ」→「ドラグーン」という流れに対してもう見飽きたという人も多かったと思います(私もその1人です)」
2020年の環境は「ドラグーン」禁止以降は色々なテーマが活躍する群雄割拠であり、1強テーマのワンサイドゲームが少なかったのは、個人的にはよかった点ではないでしょうか?
2021年は新リミットレギュレーションが適用されますが、2021年も強力なテーマが登場することが予想されるので、楽しみなようで1強環境にならないか心配なのが本音ですね!