2021年もあと僅かということで、今年1年の遊戯王OCGの大会環境を振り返っていきたいと思います。
大会環境の変遷は、遊戯王というカードゲームにおいて性能が高いとされるカードやテーマの変化でもあるため、大会に参加するつもりが無いという人も参考にしてみてはいかがでしょうか。
2021年の大会環境をリミットレギュレーションごとに振り返る!
知っている人も多いかと思いますが、大会環境とリミットレギュレーションは密接に繋がっています。
1年に4回あるリミットレギュレーションの更新、規制改定では大会環境の調整などが理由で規制強化・規制緩和されるカードが選ばれることが多いです。
活躍し過ぎているテーマのカードは規制強化して弱体化したり、環境の変化などにより緩和しても大会環境への影響が小さそうなカードは規制緩和されたりします。
そのことを踏まえて、今回は2021年という1年間の大会環境をリミットレギュレーションごとに振り返っていきます。
2021年1月1日適用リミットレギュレーション環境
「天底の使徒」の制限カード化と「暴走魔法陣」の準制限カード化により、環境上位として活躍していた「ドラグマ」デッキや「ドラグマ」と「召喚獣」の混合構築などが若干の弱体化となりました。
また「呪われしエルドランド」の準制限カード化により「エルドリッチ」デッキも多少の弱体化となり、大会環境全体としては環境上位デッキへの僅かなテコ入れによって性能差のバランスが整うこととなりました。
これにより大会環境は多数のテーマデッキが覇を競う形となり、ある程度以上の力があるテーマデッキならどれが優勝してもおかしくないという、群雄割拠の状態となりました。
上記の「ドラグマ」「召喚獣」「エルドリッチ」は規制強化直後は使用率が下がりましたが、まだ十分戦っていけるということで1月も経たずに再び好成績を残すようになりました。
具体的に活躍していたテーマデッキとしては、上記で挙げたものの他に「トライブリゲード」と「十二獣」の混合構築や「電脳堺」「サンダー・ドラゴン」「プランキッズ」等もありました。
デッキ相性や引き運、サイドデッキでどんな対策を取っているかなど様々な要素によって勝率が変化するため、多くのテーマデッキがしのぎを削っていました。
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2021年4月1日適用リミットレギュレーション環境
いずれかのテーマデッキが使用率や戦績で独走していない群雄割拠な環境であることに加え、新型コロナウイルスの影響で大会自体の自粛もあってか、4月1日適用の規制改定はかなり緩いものとなりました。
「電脳堺」デッキでの制圧盤面として使われていた「真竜皇V.F.D.」が制限カード化しましたが、元々1枚しか採用していないケースが多かったことから影響はほとんどありませんでした。
依然変わらず多くのテーマデッキが活躍していますが、全く変化が無かったわけではありません。
高い制圧力を持つ「真竜皇V.F.D.」を簡単に出せる「電脳堺」や、「トライブリゲード」や「エルドリッチ」との混合構築も結果を出した「十二獣」など、制圧力や対応力が高いデッキがしばし注目を集めることもありました。
また、この時期くらいから強力なロック効果を持つフィールド魔法「魔鍾洞」の使用率が上がり始めました。
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2021年7月1日適用リミットレギュレーション環境
7月1日から適用された規制改定も比較的緩和傾向にありましたが、「十二獣ドランシア」が禁止カードに逆戻りしたことや「炎舞-「天璣」」が準制限カードに規制されたことで「十二獣」デッキは力を大きく落とすこととなりました。
「十二獣」が環境を退いた代わりに「トライブリゲード」の純構築が環境で活躍することとなりました。
この頃に発売前から性能の高さが注目されていた「相剣」や「ふわんだりぃず」といったテーマが登場したり、後に猛威を振るう「D-HERO デストロイフェニックスガイ」や「勇者トークン」の出張セットやが注目され始めたりと、それまでの群雄割拠だった大会環境に変化が生まれました。
出張セットの強さと便利さが多くのユーザーに認知されるようになると、大会環境は「D-HERO デストロイフェニックスガイ」と「勇者トークン」の出張セットの内どちらかあるいは両方を採用したデッキが多く活躍するようになりました。
それに対抗するかのように「真竜皇V.F.D.」や「魔鍾洞」といった高い制圧力や強力なロック効果のカードも使用率が上がっていきました。
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【遊戯王OCG】2021年7月リミットレギュレーション判明!!禁止カード1枚!制限なし!準制限3枚!制限解除4枚! 結果と感想は?
2021年10月1日適用リミットレギュレーション環境
「真竜皇V.F.D.」と「魔鍾洞」が禁止カードに規制され、「電脳堺」デッキはその力を大きく落とすこととなりました。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」と「勇者トークン」の出張セットが流行り始めた頃は様々なテーマデッキに出張セットを採用した群雄割拠な状態でしたが、それはあくまでも出張セットとの相性などを考える試行錯誤の段階でした。
出張セットの使い方や相性の良いテーマなどが確立されてくると好成績を多く残すテーマデッキが偏り始め、具体的には「幻影勇者」「勇者プランキッズ」等が環境上位となり「エルドリッチ」や「ドライトロン宣告者」などがそれに続く形となりました。一方では幻竜族のシナジーや展開力などに注目した「天威勇者」デッキが大会環境で結果を残すようになったのもこの頃です。
大会環境が固定化すると真価を発揮するようになる「浮幽さくら」の使用率が上がったことからも、出張セットを採用した一部のテーマデッキが環境上位を独走し始めたことを証明しています。
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まとめ!
今年も残りわずかということで、2021年の環境を振り返ってきましたが、2021年の大会環境はコロナウイルスの影響を受けながらも、様々なドラマがあったのではないかと、個人的には思います。
恐らく2021年の環境の中で、印象深かったリミットレギュレーションは人によって異なるかと思いますし、そこには賛否両論の声もあるでしょう。
来年2022年のリミットレギュレーションもどの様な変化をもたらすのか、楽しみですね!!
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