もうすぐ20周年を迎える遊戯王ですが、公式大会などの環境で一方的なデュエルが出来るデッキが度々現れていました。
その強力さのあまり大会参加者の半分以上がそのデッキを使ったということもあり、規制されることで環境から姿を消しました。今回はそんなワンサイドゲームを作ってしまった強力なデッキの歴史を紹介します。
今回の選考基準は?
これまでのことを振り返るということもあるので、最新である10期は除いて考えていきたいと思います。
あくまで歴史ということなので最近の環境からすれば別に強くないと思うかもしれませんが、その当時の環境では猛威を振るっていたということですのでその点はお忘れないようにお願いします。
それではそれぞれのデッキの強さと活躍した時期を簡単に解説させていただきます。
またこちらの別途記事ではかつて環境を支配したやばい禁止カード、やばい制限カード達の紹介を行っております
かつてワンサイドゲームを作り上げたデッキ一覧
「エクゾディア」
第1期で活躍したデッキです。
その名の通り「封印されしエクゾディア」による特殊勝利を狙います。
この当時は「強欲な壺」や「天使の施し」等の強力なハンドアドバンテージカードが使用可能で、次々とドローすることで「エクゾディア」を手札に引き込めました。
「八汰ロック」
第2期で猛威を振るったデッキです。
デッキの主軸となる「八汰烏」スピリットモンスターであり、戦闘ダメージを与えた場合に次の相手のドローフェイズをスキップする効果を持ちます。
その特性から、一度決まった時点で相手の手札に逆転する手立てがない場合は一方的なデュエルになります。
ドローできないということはそれだけで強力な相手の行動妨害になるので、場合によっては「八汰烏」で直接攻撃するだけのターンが相手のライフがなくなるまで続いたりもします。
「レスキューシンクロ」
少し飛んで第6期に活躍したデッキです。
シンクロ召喚が本格的に環境で使われるようになり、「レスキューキャット」等の1枚でシンクロ召喚へ繋げられるカードに注目が集まりました。
今ではエラッタされましたが、当時はエラッタ前の「レスキューキャット」であったためターン1制限もなく特殊召喚したモンスターの効果を使えたため簡単にシンクロモンスターを複数体並べることが可能でした。
更に言えばエラッタ前の「ゴヨウ・ガーディアン」や「氷結界の龍 ブリューナク」に繋げられることもワンサイドゲームにした原因の一端です。
エラッタに関してはコチラの記事で解説しております!
「インフェルニティ」
第7期に登場したテーマデッキです。
手札0枚の状態、ハンドレスを駆使することで圧倒的なまでのアドバンテージを稼げるデッキです。
このあたりからソリティアと呼ばれるコンボなどの連続によりターンが長くなるという状況が良く見られるようになりました。
「魔導書」
第8期に活躍したデッキです。
登場した当初はファンデッキとしての運用がメインでしたが、今では禁止カードになっている「魔導書の神判」が登場したことで大量展開した後も手札の損失がほぼないという恐ろしい回転力のデッキになりました。
「征竜」
第8期に世界大会での優勝記録すら持つデッキです。
登場当初は「征竜」を主軸としたデッキの構築は難しいと思われていました。
しかし下級「征竜」4体が登場したことで評価は大きく見直され、ランク7エクシーズも併せたレベル7主軸デッキとして高い対応力とアドバンテージの獲得能力で環境に名を上げました。
「EM+Em」
第9期に環境で猛威を振るったデッキです。
「EM」と「Em」を組み合わせることでアドバンテージを稼ぎ、当時は使用可能だった「星守の騎士 プトレマイオス」等を使って制圧力の高いモンスターに繋げることで相手を簡単に封殺することが出来ました。
「十二獣」
第9期で環境をほぼ制したデッキです。
登場してすぐに注目されて環境に名乗りを上げました。モンスター1体からの連続エクシーズ召喚などによって大量にアドを稼ぐその強力さは当時環境トップであった「ABC」デッキですら太刀打ちできないほどでした。
後に出張性能にも注目が集まり、出張採用するデッキも増えました。
まとめ
環境で大きく活躍したデッキを紹介しましたが、改めて振り返ってみればそのどれもが規制による弱体化を受けたことが分かります。
一時期は強すぎるあまり環境を一色に染めるものの、すぐに規制されて環境から姿を消すというのは何度見ても悲しいものがあります。
先攻ワンキル同様ワンサイドゲームになりやすいというのはカードゲームとしては避けるべきことだと思うので、今後はそういったことがないように慎重に新規カードや新規テーマを作って行って欲しいというのが正直な感想です。