2019年2月9日発売の20thアニバーサリーレジェンドコレクションに「運命の一枚(カード・オブ・スピリット)」が収録されます。
今回は20thシークレットレア枠でもあるこのカードの考察をしていきたいと思います。
「運命の一枚」の効果についての考察と考案
カード名ターン1で発動できる通常魔法カードです。
お互いは自身のデッキからカードを1枚選び、その後お互いに相手のデッキからカードをランダムに4枚選びます。お互いに自分で選んだ1枚と相手が選んだ4枚を合わせてシャッフルし、その5枚の中からランダムに1枚選んでお互いに確認してから手札に加えて残りのカードをデッキに戻すという効果になります。
カード名ターン1なのは珍しくないですが、効果の方が少し分かりにくいので手順にしてみました。
1.お互いに自身のデッキから好きなカードを1枚選ぶ。
2.お互いに相手のデッキからランダムにカードを4枚選ぶ。
3.お互いに1と2でそれぞれ自身のデッキから選ばれたカード5枚を合わせてシャッフルする。
4.お互いに5枚の中からランダムに1枚を選んでお互いに確認して手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。
自分が選んだサーチしたいカード以外の4枚は相手が選ぶとはいえランダムなので、実質的には1枚ドローとそう変わらないです。
要約すると5分の1、つまり20%の確率でデッキから好きなカードをサーチできる効果ということになります。
この効果で一番ネックなのは相手にも同じことが起こるということです。自分はこのカードを使っているため20%の確率で好きなカードをサーチもしくは80%の確率でランダムになるとはいえ1:1交換になるのですが、相手からすれば好きなカードをサーチ出来ても出来なくても単純に手札が1枚増えることになります。
手札に加えたカードに特に制約もないため、相手にハンドアドバンテージを与えることになるのは間違いないでしょう。
相手にメリットを与えつつ自分は1:1交換するカードとしては「成金ゴブリン」が挙げられますが、あちらは相手を1000回復させるというものです。
それに対してこちらは運が良ければ好きなカードをサーチできる代わりに、相手の手札が確実に1枚増えることに加えて好きなカードをサーチできるかもしれないのは相手も同じということになります。
お互いにドロー以外の方法でカードを手札に加える効果であるため、「超雷龍-サンダー・ドラゴン」のような(相手のみであろうと)サーチ封じ効果を持つカードがが既に存在する場合には「運命の一枚」は発動できない点に気を付けましょう。
運の要素が強く絡む中々に使用が難しいカードかと思われます。
「運命の一枚」の使い道がありそうな相性の良いカードやデッキは?
「M・HERO ダーク・ロウ」
「マスク・チェンジ」によって出せる闇属性の「M・HERO」モンスターです。
1ターンに1度相手がドローフェイズ以外にカードを手札に加えた場合に相手の手札をランダムに1枚選んで除外する効果を持ちます。
「運命の一枚」によって相手が手札に加えたカードを除外できるかは相手の手札の枚数にもよりますが、枚数のみで言えば「運命の一枚」によって自分だけが1:1交換できるということになります。
またこのカード自体は「E・HERO シャドーミスト」によって簡単に出せるため比較的現実的な組み合わせかと思います。
「マジック・ハンド」
闇属性・魔法使い族の下級モンスターです。
このカードが表側表示で存在する限り1度だけ、相手がドロー以外の方法でカードを手札に加えた時に発動でき、そのカードを墓地へ送って相手に800ダメージを与える効果を持ちます。
「運命の一枚」で相手の手札に加わったカードをピンポイントで墓地へ送りつつ効果ダメージを与えられるため相性が良いです。
このカード自体はステータスの低さも含めて種族・属性共にサポートを受けやすいので、効果使用後にはリンク召喚やエクシーズ召喚などの素材に使ってしまうと良いでしょう。
「エクゾディア」デッキ
「運命の一枚」で「エクゾディア」パーツを選べば20%(ランダムの4枚の中に他に「エクゾディア」パーツがあればそれ以上)の確率で「エクゾディア」パーツを手札に引き込む、もしくはランダムにカード1枚を手札に加えることができます。
前述したように「運命の一枚」は運の要素が絡む上に相手にもメリットになる効果があるため、相手の「灰流うらら」で無効にされにくいというメリットがあります。
「運命の一枚」はロマンがありそうだけど使える?
普通に使えば相手にハンドアドバンテージを与えつつ運が関係するロマンカードと言えるでしょう。
好きなカードをサーチできるかは運次第なのでどうしようもないですが、前述したように相手のメリットを失くすもしくは逆に利用することなら可能ではあります。
一概に強力なカードとは言えない効果ではありますが、ファンデッキ同士のデュエルなどで使うならユニークで面白いと思います。