2019年4月1日から適用される新たなリミットレギュレーションが発表され、「サンダー・ボルト」が制限カードに緩和されることが分かりました。
驚いた人も多いかと思いますが、今回はそんな「サンダー・ボルト」の制限カード化について考えいていきます。
目次
制限カード化した「サンダー・ボルト」についての感想!今回の復帰について!
「サンダー・ボルト」と言えば、相手フィールドのモンスターを全て破壊するというシンプルな除去効果を持つ通常魔法カードです。
連続直接攻撃や形勢逆転を容易にさせたため、禁止・制限カードが導入された1999年からすぐに制限カードとなり禁止カードが導入された2004年3月1日に禁止カードに指定されました。
海外では2014年10月1日に制限復帰していましたが、OCGでは依然として禁止カードのままでした。
そんな「サンダー・ボルト」がついに約15年以来に制限復帰したとあって、公式が推していることもありますが新リミットレギュレーションが発表された時にはかなり大きな話題になりました。
私個人としても非常に驚いており、「サンダー・ボルト」の魔法・罠カード版とも言える「ハーピィの羽根帚」が約4年前に制限復帰したときには「サンダー・ボルト」もそう経たずに制限復帰するのかと思っていましたが予想以上に期間を空けた形になります。
禁止カードになる以前は「ハーピィの羽根帚」で相手の魔法・罠カードを全て破壊し、その後「サンダー・ボルト」で相手のモンスターを全て破壊することで相手のフィールドのみをがら空きにさせるという戦法がシンプルでありながらもかなり強かったのが懐かしいです。
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「サンダー・ボルト」が採用されるデッキと採用されないデッキの違いについて考察と考案
とうとう制限カードとして帰ってきた「サンダー・ボルト」ですが、全てのデッキにおいて採用を推奨されるカードということではありません。
確かに効果はシンプルに強く、状況によってはこのカードのみで形勢逆転を狙うことも出来るでしょう。
しかしそういった、とりあえず「サンダー・ボルト」を使えばかなり有利、という戦法が現在の遊戯王でも通用するのかと聞かれれば話は別です。
時の流れは残酷というべきか、昨今では効果破壊耐性を持つエース級のモンスターは多く存在し、更には自分フィールドのモンスターに効果破壊耐性を付与するカードも多種類登場しております。
特に最近登場したカードから具体例を挙げると、魔力カウンターが置かれた「創聖魔導王 エンディミオン」や「ウィッチクラフト・バイストリート」等が当てはまります。
そういったエースや切り札となるモンスターが効果破壊耐性を持っていたり、効果破壊耐性の付与を比較的簡単にできるテーマを相手が使う場合「サンダー・ボルト」の利用価値は必然的に下がります。
更に言うなら「サンダー・ボルト」はあくまで通常魔法カードなので、誘発で相手の行動妨害をすることは出来ません。
そのため相手が展開などを終わった後の盤面に「サンダー・ボルト」を使うことになり、前述したような効果破壊耐性を持つエースが出されている可能性がある程度考えられます。
その点を考えれば相手のコンボを途中で妨害できる「灰流うらら」等に軍配が上がることもあります。
ここまでは言わば「サンダー・ボルト」の弱点を挙げましたが、別に「サンダー・ボルト」が使えないカードということは全くありません。
最近の環境で使われている性能の高いモンスターでも効果破壊耐性を持っていないモンスターもいます。
具体例を挙げると、戦闘においてトップレベルの強さを誇る「ヴァレルソード・ドラゴン」や環境トップとなっている「サラマングレイト」モンスター各種など、「サンダー・ボルト」を使って相手フィールドを一掃できる状況というのは少ないわけではないです。
効果がシンプルなため、「ブラック・ホール」での全体除去で自分フィールドのモンスターも破壊することをメリットにしているデッキでなければ相性が悪いということはありません。
総合的に判断すると、最近では効果破壊耐性効果を持っていたり付与できるカードも増えたので相手が使うデッキの内容をよく考えて採用すると良い、ということになります。
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「サンダー・ボルト」の現在の値段相場は?
2019年3月23日現在調査したところ、ウルトラレアが約1500~2000円、スーパーレアが約900~1400円、ノーマルが約600~800円となっています。
レアリティが高い必要はないという方はノーマルのシングル買いでも良いですが、「サンダー・ボルト」は2019年3月23日に発売のスターターデッキ2019に再録されましたので、今後少しは価格が落ち着いたり、これからもう少し再録が進めば価格は落ち着くかと思います。