2022年5月から適用される海外版の遊戯王(遊戯王TCG)のリミットレギュレーションの内容が公開されました。
そこで今回は遊戯王TCGの規制改定の内容をおさらいし、日本版の遊戯王(遊戯王OCG)への影響について考えていきます。
【遊戯王TCG】2022年5月の新リミットレギュレーションを軽くおさらい!
海外遊戯王TCGリミットレギュレーション
【禁止】
アウローラドン、アナコンダ、プランキッズミュー【制限】
ジェットシンクロン、レッドローズドラゴン、八汰烏、ハリファイバー、EMモンキーボード、シューティングライザー、心変わり、刻の封印— ゆずさん🍃 (@yuzu_Afterglow) May 17, 2022
規制強化
「幻獣機アウローラドン」無制限→禁止
「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」無制限→禁止
「プランキッズ・ミュー」制限→禁止
「レッドローズ・ドラゴン」無制限→制限
「水晶機巧-ハリファイバー」無制限→制限
「シューティング・ライザー・ドラゴン」無制限→制限
規制緩和
「ジェット・シンクロン」禁止→制限
「八汰烏」禁止→制限
「EMモンキーボード」禁止→制限
「心変わり」禁止→制限
「刻の封印」禁止→制限
「真竜拳士ダイナマイトK」制限→準制限
「サイバー・エンジェル-弁天-」制限→準制限
「炎舞-「天璣」」制限→準制限
「強欲で貪欲な壺」制限→準制限
「トリックスター・ライトステージ」制限→準制限
「光の護封壁」制限→準制限
「深淵の暗殺者」制限→解除
「氷結界の龍 トリシューラ」制限→解除
「転生炎獣ミラージュスタリオ」制限→解除
「ヒーローアライブ」準制限→解除
「転生炎獣の炎陣」準制限→解除
「スケープ・ゴート」準制限→解除
以上が今回規制改定されたカード計23種になります。
枚数が非常に多く、元々OCGと比べるとTCGは規制が極端になりやすい傾向があったものの、禁止カード化が3種と制限復帰が5種というのはかなり大きな改定と言えます。
規制強化されるカードとしては、計6種のカードが規制されることとなりました。
「プランキッズ・ミュー」がついに禁止カードとなり、これによって「プランキッズ」デッキは「プランキッズ・ミュー」登場以前の状態にまで逆戻りすることとなります。
手札1枚から安定した展開ができていた「プランキッズ」でしたが、今回の規制改定でかなり厳しい状況となるでしょう。
OCGに続いて「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」が禁止カードとなり、強力な「融合」魔法や「フュージョン」魔法と合わせた出張セットが使用不能になりました。
顔ぶれを見て察した人もいるかと思いますが、「幻獣機アウローラドン」「レッドローズ・ドラゴン」「水晶機巧-ハリファイバー」「シューティング・ライザー・ドラゴン」に関しては「ハリラドン」等とも呼ばれている汎用性が高い大量展開コンボを抑制するための規制強化だと思われます。
特に「幻獣機アウローラドン」が禁止カードになったことで、「水晶機巧-ハリファイバー」から繋ぐコンボは不可能となりました。
規制緩和されるカードとしては、計17種のカードが緩和されました。
「ジェット・シンクロン」の緩和については、上記で挙げた「ハリラドン」コンボが規制されたからこその制限復帰だと思われます。
今回規制緩和されたカードの中でも「八汰烏」「EMモンキーボード」「心変わり」「刻の封印」の制限復帰は大きく、いずれもOCGでは依然変わらず禁止カードなままなこともあってOCGユーザーからも注目を集めています。
どれも高いカードパワーを誇る故に禁止カードになっていましたが、今回の制限復帰が変化し続けている昨今の大会環境にどのような影響を及ぼすかは非常に興味深いです。
その他にも「真竜」「トリックスター」「サラマングレイト」など複数のテーマデッキにおけるキーカードが緩和されることとなりました。
「サイバー・エンジェル-弁天-」の規制緩和は「ドライトロン宣告者」デッキに影響を与えるものの、TCGでは「イーバ」が禁止カードとなっているためアドバンテージ的な意味でもすぐに大会環境で大活躍するということはなさそうです。
また「強欲で貪欲な壺」や「スケープ・ゴート」といった汎用カードも規制緩和されていたりと、OCGに合わせる形となったものも複数ありました。
2022年5月の海外のリミットレギュレーションの個人的な感想は?
八咫烏と刻の封印帰ってきてるって海外環境魔境すぎんだろwwwwwwwww
これで増殖するGは禁止なんだからどれだけドローが嫌いなんだよwwwもはやドローアレルギーだろwww pic.twitter.com/KnaoNvATaY— wktk (@wktk999) May 17, 2022
TCGとOCGでは環境等も異なるとはいえ、やはり「八汰烏」「EMモンキーボード」「心変わり」「刻の封印」の制限復帰は驚きました。
特に「EMモンキーボード」以外の3枚は規制されてから既に15年以上が経つカードでもあるため、今回の同時緩和はかなり思い切ったことをしたと思います。
規制された当時と今ではルールやカードプールが大きく異なりますが、大会環境で活躍をして
『流石長い間禁止カードになっていたパワーカード』
と感じるか、昨今の大会環境にほとんど影響を与えず
『これならもっと早く復帰させても良かった』
と感じるか、影響がどのようなものになるのかは実際に復帰したからこそ分かることなので非常に気になります。
TCGでの影響次第ではOCGの方でも上記の禁止カード達が緩和される可能性も無きにしも非ずですので、そういった意味でも要注目です。
また今回禁止カード化となった「幻獣機アウローラドン」ですが、通称「ハリラドン」コンボは簡単に大量展開ができてしまうことからOCGでも問題視しているユーザーも少なからずいるため、今後OCGの方でも「ハリラドン」コンボに何かしらの規制があるかもしれません。
20種以上の規制改定はTCG環境でもかなり多い方ですので、どのような形であれ大会環境が変化する可能性は高いでしょう。
まとめ!
【遊戯王TCG】2022年5月から適用されるリミットレギュレーションの感想と日本への影響について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
個人的には今回のTCGのリミットレギュレーションはかなり思い切った改訂であり、特に「八汰烏」「EMモンキーボード」「心変わり」「刻の封印」と古参プレイヤーであれば、ある種トラウマを植え付けたようなカードがエラッタも無しで戻ってきたのは正直驚きでした。
環境が変わっていくにつれて、日本でも今回緩和された「八汰烏」「EMモンキーボード」「心変わり」「刻の封印」のカードがもしかしたら戻ってくる可能性があるのではないかと個人的には感じているところです(もしくはエラッタなどして)
今回のTCGの影響は少なかず、日本で次行われるリミットレギュレーションの改訂にどのような影響を及ぼすのか、正直楽しみ半分、不安が半分と言ったところではないでしょうか?
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