20th アニバーサリー デュエリスト ボックスの新規カードにて「魂のペンデュラム」が収録されることが判明しました。
カード名は遊戯王ARC-Vの主人公である榊遊矢のペンデュラム召喚の時の口上にも出てくる単語ですが、果たしてどんな効果でどんな運用が出来るのかも考えていきます。
「魂のペンデュラム」の効果の考察と運用法の考案
永続魔法 このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分のPゾーンのカード2枚を対象として発動できる。 対象のカードのPスケールをそれぞれ、1つ上げるか下げる(最小1まで)。 (2):自分のPモンスターがP召喚される度にこのカードにカウンターを1つ置く。 (3):フィールドのPモンスターの攻撃力は、このカードのカウンターの数×300アップする。 (4):このカードのカウンターを3つ取り除いて発動できる。 このターン、自分は通常のP召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにモンスターをP召喚できる。
まずは「魂のペンデュラム」について効果テキストなどを解説していきます。
「星読みの魔術師」と「時読みの魔術師」の2体のスケールによって「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」がペンデュラム召喚されるというアニメと同じシチュエーションのカードイラストが描かれた永続魔法カードです。
1つ目はカード名ターン1効果で自分のペンデュラムゾーンに存在する2体を選択し、それぞれのペンデュラムスケールを1上げるか下げる(最小1まで)というものです。
2つ目の効果は自分がペンデュラムモンスターをペンデュラム召喚するたびにこのカードにカウンターを1つ乗せるというもの。
3つ目の効果はフィールドのペンデュラムモンスターはこのカードのカウンターの数×300ポイント上がるというもの。
4つ目の効果はこのカードのカウンターを3つ取り除いて発動できる効果で、ペンデュラム召喚権を増やす効果です。
計4つの効果を持つかなり特殊な永続魔法と言えます。
1の効果ですが、基本的には片方のスケールを上げてもう片方のスケールを下げることでペンデュラム召喚可能モンスターの幅を増やすのに使えます。
最小1までという指定があるのでレベル1モンスターのペンデュラム召喚は出来るようにならない点は気を付けましょう。
2の効果ですが、現状は「智天の神星龍」かこのカードの効果以外にペンデュラム召喚を増やす効果は存在しないため、基本的には1ターンに1個カウンターを乗せられるものと思ったほうが良いです。
3の効果でペンデュラムモンスターの攻撃力を強化出来ますが、数値が小さく4の効果でカウンターを取り除くことも考えればおまけ程度の認識で良いでしょう。
しかしこのカードの強化範囲は相手フィールドも含まれるので相手フィールドのペンデュラムモンスターも強化される点は覚えておきましょう。
4の効果でペンデュラム召喚権を増やすことが出来るので、カウンターを溜めるためのターンはかかるものの1ターンに2度のペンデュラム召喚はかなり強力です。
ペンデュラム主軸デッキなら一度目のペンデュラム召喚で出したモンスターをリンク素材にし、2度目のペンデュラム召喚でリンク先にエクストラデッキからペンデュラムモンスターを並べてシンクロ召喚やエクシーズ召喚に繋げられます。
最近の高速化した環境に使いこなすにはやや難しい効果ですが、1ターンに2回ペンデュラム召喚できるというリターンは間違いなく大きなものになります。
ペンデュラム召喚は「ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム」によって強化されたこともあり、以前のルールほどとは言わずとも2度のペンデュラム召喚による恩恵はデュエルの勝敗を決めることにもなるかと思います。
永続魔法ではありますが、「デュエリスト・アドベント」によるサーチが可能ですので手札に引き込む手段はあります。
「魂のペンデュラム」と相性の良いテーマは?
「EM・オッドアイズ・魔術師」デッキ
遊戯王ARC-Vの主人公が使っていたテーマということもありサポートカードが沢山あり、中でも「EM」と「魔術師」の混合デッキは現ルールでも活躍出来ることは環境入りしていることからも証明されています。
レベル8の「EM」モンスターには強力な効果を持つ者もいますので「魂のペンデュラム」によるスケール変更によりペンデュラム召喚が可能になるのは強みになります。またこのデッキはエクストラデッキの多彩さも重要なので、2度のペンデュラム召喚を使えば相手に決定的な打撃を与えられます。
「セフィラ」デッキ
ペンデュラム召喚の特徴を活かした展開力で様々な召喚方法に繋げていくテーマデッキです。
「魂のペンデュラム」にカウンターを毎ターン乗せることも難しくなく、前述したようにリンク召喚も合わせた2度のペンデュラム召喚が使えれば全盛期にはやや劣るものの強力なモンスターを並べることが期待できます。
「魂のペンデュラム」はペンデュラムテーマの強化に貢献する?
新マスタールールになってからペンデュラムテーマ全体が弱体化しましたが、ターンはかかるもののペンデュラムテーマデッキならとりあえず採用候補に挙げられるカードだと思います。
リンク召喚を駆使したり手札誘発効果の応酬に対抗できるかはさておき、ペンデュラムテーマは以前よりは間違いなく強化されたと言えるでしょう。
2度のペンデュラム召喚につい注目してしまうが、スケールを変更できる永続魔法という時点で用途は沢山ありますのでデッキ構築の幅が広がります。