先日発売した基本パック バトル・オブ・カオスに「走魔灯」というカードが収録されました。
パックを買っても当たらなかったという人もいるかと思いますが、ノーマルレアのカードですので封入率は高くありませんでした。
今回はそんな「走魔灯」の効果を考察し、相性の良いカード等について紹介していきたいと思います。
「走魔灯」の効果考察!
「走魔灯」は1つの効果を持つ通常罠カードです。
効果というのが、
自分のライフが100未満の場合に2枚ドロー
自分のライフが10未満であれば更に2枚のドロー
が出来るというものです。
自分のライフが10未満であれば驚異の4枚ドローが可能ではあるものの、発動条件が非常に重く他のカードとの併用無しでは発動できる機会はほぼ無いでしょう。
このカードの発動条件を満たすためにも注意すべきなのがライフポイントの指定が“以下”ではなく“未満”である点です。
まず自分のライフが100未満の場合についてですが、こちらの条件だけでも満たせれば禁止カードである「強欲な壺」に匹敵するドローソースとなります。
自分のライフを100に出来るカードとしては「究極・背水の陣」「ラーの翼神竜」等が挙げられますが、これらだけでは100“未満”にはなりません。
ここからさらにライフを減らすには「神の宣告」等のライフを半分払うことをコストにしたカードを使うのが現実的でしょう。
次に自分のライフが10未満の場合についてですが、計4枚ドローは非常に魅力的であり、このカード自体に発動回数の制限が無いため3枚発動出来れば計12枚という大量ドローも可能ではあります。
自分のライフを10に出来るカードとしては「SNo.39 希望皇ホープONE」と「ゼアル・アライアンス」が挙げられます。
上記のものと同じくこれだけでは10“未満”にはならないため、ライフコスト半分を払うカードと併せることになるかと思います。
自分のライフを10にした時点で100未満にはなっているため、このカードの効果で2枚ドローなら出来ます。
2枚ドローが目的であれば上記のライフを10未満になるカードと併せるだけでも良いでしょう。
他に自分のライフを100未満あるいは10未満にする方法としては、ライフを半分払うコストを払い続けるという手があります。
こちらの場合、初期ライフ8000から始まると想定した場合7回ライフを半分払うことで100未満の63、10回ライフを半分払うことで10未満の8になります。
このカードを発動できている時点で自分のライフは100未満となっているので、この状態で相手からのダメージを受けることはそれがどれだけ僅かでも即敗北に繋がります。
自分からライフを減らさなければ発動することがほぼ出来ないことも踏まえると、正に背水の陣で戦うことになるでしょう。
「走魔灯」と相性の良いカード・テーマを紹介!
「破壊竜ガンドラ」
遊戯王 日本語版 15AY-JPC03 Gandora the Dragon of Destruction 破壊竜ガンドラ (ノーマル)
回数制限のないライフ半分をコストにした起動効果を持つため、条件さえ満たせば10回以上発動して自分のライフを10未満にすることが出来ます。
特殊召喚が出来ない最上級モンスターであるためアドバンス召喚がこのカードを出す主な手段となりますが、トークンや効果による追加召喚などを駆使すればアドバンス召喚自体はそう難しくありません。
このカードの効果を繰り返し発動するための条件としては、このカードの効果が無効になっている(ライフ半減は発動コストであるためコストのみを払い続けることが可能)ことあるいは効果破壊されないカードはフィールドに存在することが挙げられます。
「天獄の王」の効果で自分がセットした「走魔灯」を効果破壊から守るという動きならスムーズに条件を満たせます。
「SNo.39 希望皇ホープONE」
遊戯王カード SNo.39 希望皇ホープONE ウルトラレア / Vジャンプエディション VE10
自分のライフが相手より3000以上少ない場合という発動条件はありますが、自分のライフを10にすることが出来ます。
このカードは汎用ランク4エクシーズモンスターである「No.39 希望皇ホープ」に重ねてエクシーズ召喚できるため、実質的にレベル4モンスター2体から繋げられるという難易度の低さが魅力です。
ライフ10なら「走魔灯」で2枚ドローが出来ますし、「走魔灯」が手札に来ていないのであればこのカードをの効果を使わずに「SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング」に繋ぐなどの別の戦術に切り替えられる点も有用です。
「ゼアル・アライアンス」
【3枚セット】遊戯王 LIOV-JP067 ゼアル・アライアンス (日本語版 ノーマル) ライトニング・オーバードライブ
自分フィールドのエクシーズモンスターが破壊された場合に発動でき、自分のライフを10にしつつ「希望皇ホープ」モンスターを蘇生できる通常罠カードです。
このカード自体が「ゼアル」カードであるため「ゼアル・コンストラクション」等でサーチできるため、「希望皇ホープ」モンスターをメインとしたデッキであれば無理なく採用できます。
またこのカードは「希望皇ホープ」モンスターを蘇生するだけでなくデッキのカード1枚を選んでデッキトップに置く効果もあるため、「走魔灯」あるいはライフを半分払うカード(汎用性で言えば「神の宣告」、即効性で言えば「サイバネティック・フュージョン・サポート」や「おろかな重葬」)を引き込むためにも使えます。
「ダイノルフィア」テーマ
ライフを半分払うコストのカードを多用し、自分のライフを能動的に減らすことによって真価を発揮する恐竜族の融合テーマです。
「走魔灯」が発動できるまでライフを半分払うコストのカードを多用できるかはプレイングや構築にもよりますが、「ダイノルフィア」罠カードは墓地で発動する戦闘あるいは効果ダメージを0に出来る効果がるため低くなったライフを相手から守ることが出来ます。
またレベル4の「ダイノルフィア」モンスターを2体展開すれば上記の「SNo.39 希望皇ホープONE」のエクシーズ召喚にも繋げられるため、「走魔灯」が既に引けているなら4枚ドローも狙えるでしょう。
当サイトでは「ダイノルフィア」デッキレシピの紹介も行っております↓
「走魔灯」の気になる評価は?まとめ!
「走魔灯」は2枚ドローや4枚ドローが出来るという点を見れば間違いなく強力であるものの、発動条件を満たすためには上記で紹介したような工夫が求められる上に必然的にライフが残り僅かになるため敗北の危険もぐんと上がります。
これらのことを踏まえると、「走魔灯」は使えれば大きなメリットを得られる代わりに相応の手間と危険が伴うロマンカードであると評価できます。
「走魔灯」をフル投入して12枚ドローで「エクゾディア」パーツを集めるなど、このカードの使用に特化したデッキを構築するのも面白いかもしれません。
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