先日発売した基本パック、ドーン・オブ・マジェスティにて「信用取引」が収録されましました。
パックを買ったけど当たらなかったという人もいるかと思いますが、このカードはノーマルレアですので封入率が低くなっています。
今回はそんな「信用取引」の効果を考察し、使い道等について紹介していきたいと思います。
「信用取引」の効果考察と使い道は?
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手は手札を1枚捨ててこの効果を無効にできる。
捨てなかった場合、お互いのプレイヤーは、それぞれ相手のデッキを確認し、その中からカード1枚を選ぶ。
その後、お互いのプレイヤーは、それぞれ相手が選んだカードを手札に加える。
カード名ターン1指定のある通常魔法カードです。
相手は手札を1枚捨てることでこの効果を無効にでき、捨てなかった場合はお互いのプレイヤーはそれぞれ相手のデッキからカードを1枚選び、その後お互いのプレイヤーはそれぞれ相手が選んだカードを手札に加えるという効果です。
分かりにくいと感じる人もいると思うので簡潔に言うと、
・お互いのプレイヤーは自分のデッキから1枚カードを手札に加えられる
・ただしそのカードはそれぞれ相手が選ぶ
・相手は手札1枚を捨てればこの効果を無効にできる、以上の3つが大事なポイントになります。
お互いのプレイヤーが相手のデッキを確認するという驚くべき効果であり、相手がどんなデッキを使っているのか丸わかりになります。
このカードを発動した状態や、確認したデッキの内容次第では手札に有るカードもある程度予想が出来るため情報アドバンテージという点においては非常に大きいと言えます。
しかし情報アドバンテージを得られるのは相手も同じなので、自分だけが得をすると言うわけではありません。
効果内容を言い換えれば、相手のデッキの中からカードを1枚選んで相手の手札に加えさせるため、基本的にお互いのプレイがーがそれぞれ相手にとって手札に来てほしくないであろうカードを選ぶことになります。
「水晶機巧-ハリファイバー」でリクルートしたい「幻獣機オライオン」や手札にあっても困る「PSYフレーム・ドライバー」等は有力な候補ですし、自分のデッキには刺さらないメタカードを相手が採用していたらそれを選ぶのも良いでしょう。
お互いに有用なカードを引き込むことは出来ない可能性がかなり高いですが、手札枚数のみに注目すると自分はこのカードの消費を含めて1:1交換なのに対して、相手は手札が1枚増えることになるのでハンドアドバンテージという点で相手を有利にしてしまいかねません。
また相手は手札を1枚捨てることでこのカードの効果を無効にできるため、相手に手札がある時点でこの効果が通るかどうかは相手の判断次第になります。
相手からすれば情報アドバンテージを与えたくなかったり、上記で挙げたような手札に来たら困るカードを引き込みたくない場合は無効にしてくることが予想されます。
また捨てる手札は相手が選ぶため、後で墓地リソースとして利用されてしまうことも考えられます。
相手の手札が1枚もない状態や「The splendid VENUS」が自分フィールドに存在する状態でこのカードを発動すれば相手は無効にできませんので、効果を確実に利用することが出来るでしょう。
使い道としては情報アドバンテージを得たい・後述するような相性の良いカードと合わせたい等がありますが、いずれにせよただ使うだけではメリットを得づらいため運用法などをよく吟味した上で使った方が良いかと思います。
「信用取引」と相性の良いカードは?
「天声の服従」
ライフコストは大きいですが、「信用取引」の効果で相手のデッキを確認した後に使えば確実に成功させることが出来ます。
相手の手札誘発モンスターを自分の手札に引き込んだり、「ダイナレスラー・パンクラトプス」等の汎用的に使えるモンスターを特殊召喚して利用できます。
「信用取引」でデッキ内容は分かっているため、相手のデッキのキーカードをピンポイントで奪うことで実質的に使用不能にするといった使い方も可能です。
「通販売員」
相手の手札が0枚の時に「信用取引」を発動した場合、相手の手札にあるのは自分が相手のデッキから選んだカードのみになりますのでこのカードの効果を確実に利用できます。
モンスター・魔法・罠カードで効果の種類が異なりますが、「信用取引」で相手の手札を自分が選んだことを踏まえれば自分の手札次第で好きな効果を選べることになります。
モンスターを選び、相手には出来るだけ攻守の低いモンスターを出させて自分はキーカードや攻守の高いモンスターを出すことで有利な盤面構築を図ることも出来るでしょう。
「マインドクラッシュ」
「信用取引」で手札に加えさせたカードは把握していますので、ほぼ確実にハンデスすることが出来ます。
相手のデッキのキーカードや強力な効果を持った制限カードを「信用取引」で敢えて手札に加えさせ、このカードで墓地に送ることで使用を封じることも狙えます。
また「信用取引」で相手のデッキ内容を既に把握しているため、事前に知識があればフル投入推奨のカードがデッキに2枚しかなかった等の情報から残りの手札をある程度まで推測できるため「信用取引」で手札に加えさせたカード以外のハンデスをすることも出来るでしょう。
「信用取引」の気になる評価は?まとめ!
このカード単体でアドバンテージを得づらいため、お互いのデッキを確認するという特徴を活かす上でも前述した相性の良いカードと合わせる等の工夫が必要になります。
総合すると効果の独自性や使い方の難しさもあり、ノーマルレアらしいと言うことも出来るユニークカードと評価できます。
近頃では新型コロナウイルスの影響もありますし、相手に自分のデッキを触られたくないという人もいるので、デュエル内だけでなくそういった盤外のルールやマナーにもしっかり配慮した上で採用すべきか検討することを強く推奨します。