リンクヴレインズパック2に「スクラップ」リンクモンスターの「スクラップ・ワイバーン」が収録されました。
「スクラップ」カードが出るのはずいぶん久しぶりですが、果たしてこのカードは「スクラップ」デッキにどのような影響を与えるのでしょうか。
今回は「スクラップ・ワイバーン」の解説や相性の良いカードも含めて紹介していきます。
「スクラップ・ワイバーン」について
リンクは2で、召喚条件は「スクラップ」モンスターを含むモンスター2体。
リンク先は左と下になります。
墓地の「スクラップ」モンスターを蘇生し、その後自分フィールドのカード1枚を破壊する効果。
このカード以外の「スクラップ」モンスターが効果で破壊された場合にデッキから「スクラップ」モンスターを特殊召喚でき、その後フィールドのカード1枚を選んで破壊する効果の2つの効果を持ちます。
召喚条件に「スクラップ」モンスターが必要なこと、2つの効果にどちらも「スクラップ」モンスターが関係していることから「スクラップ」専用モンスターになります。
他のデッキにも出張させることは出来ますが、ある程度の枚数「スクラップ」モンスターを採用する必要があります。
1つ目の効果で蘇生するモンスターはリンク素材にしたモンスターでも構いません。
またその後の効果で蘇生したモンスターを破壊すればスムーズに2つ目の効果に繋げられます。
ここで蘇生するモンスターには何の制限もありませんので、「スクラップ」シンクロモンスターでも可能です。
効果で破壊された場合に発動する効果を持つ「スクラップ」モンスターを選んでその後破壊することでサルベージ効果などに繋げられます。
自分フィールドに「スクラップ・ファクトリー」等があれば更なるアドを得ることが出来ます。
2つ目の効果は基本的に1つ目の効果とセットで使うことが多いかと思います。
デッキから高レベルでも関係なく「スクラップ」モンスターを特殊召喚できるため、墓地のレベル4以下の「スクラップ」モンスターを蘇生できる「スクラップ・ゴーレム」を選べばシンクロ召喚やリンク召喚にも繋げられます。
その後の効果で破壊するカードはお互いのフィールドから1枚選ぶので、対象を取らない破壊効果として相手フィールドの除去として使えます。
他にもデッキから特殊召喚した「スクラップ」モンスターを自分で破壊することも可能です。
詳しい過程は省きますが、「スクラップ・ワイバーン」の運用方法の内の1つを紹介します。
墓地に「スクラップ」チューナーが存在し手札に「スクラップ・キマイラ」が存在するだけで使え、自分フィールドに「スクラップ・ワイバーン」に「スクラップ・ゴーレム」、「スクラップ」チューナーの計3体を並べつつもフィールドのカードを1枚選んで破壊し、使った「スクラップ・キマイラ」は手札に戻しているという盤面になります。
つまり結果だけで言えば、手札の枚数を1枚も減らさずにレベル6~9のシンクロ召喚か最大リンク4までのリンク召喚が可能な盤面を揃えられるのです。
しかもそれだけでなく、フィールドのカード1枚を対象を選ばずに破壊もしているためかなり優秀なコンボと言えます。
「スクラップ・ワイバーン」と相性の良いカードは?
「水晶機巧-ローズニクス」
墓地に存在するときに自身を除外することでトークンを1体生成できるモンスターです。
「スクラップ・リサイクラー」でデッキから墓地へ送りトークンを生成すれば瞬時にリンク素材を揃えることが出来ます。
また「水晶機巧-ローズニクス」自身の攻撃力は1800ありますので手札に来てしまった場合も準アタッカーとして使用できます。
「幻獣機オライオン」
コチラも「スクラップ・リサイクラー」などのカードとの併用でトークンを呼び出しつつ素材を確保することが出来ます。
「機皇帝ワイゼル∞」
自分フィールドのモンスターが効果で破壊された時に手札から特殊召喚できるモンスターです。
「スクラップ・ワイバーン」の1つ目の効果や他の「スクラップ」モンスターの効果で出せるため腐りにくく、相手がシンクロモンスターを使わなくても1ターンに1度魔法カードの発動を無効にして破壊できる攻守2500として活用できます。
「補給部隊」
1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された時に1枚ドローできる永続魔法です。
「スクラップ・ワイバーン」の1つ目の効果や、他の自壊効果を持つ「スクラップ」モンスターとも相性が良いので毎ターンと言っていいほど手札補充が出来ます。
「スクラップ」デッキは強化された?
結論から言えば、ものすごく強化されました。
自分フィールドのモンスターを破壊する効果を使ってコンボをする「スクラップ」デッキですが、「スクラップ・ワイバーン」によって回転力と展開力が同時に上げられかなり使いやすくなったかと思います。
「スクラップ・ワイバーン」のおかげで「スクラップ」デッキは手札消費枚数を少なくできるため、手札誘発効果を持つモンスターや便利な魔法・罠カードを採用する隙間が生まれるなどして幅広く活躍できるかと思います。