2021年7月17日に発売予定の基本パック バースト・オブ・デスティニーにて「リローデッド・シリンダー」が収録されます。
有名な罠カード「魔法の筒」をサポート出来るカードとあってファンの間で話題になっています。
そこで今回は「リローデッド・シリンダー」の効果を考察し、相性の良いカード等を紹介していきます。
「リローデッド・シリンダー」の効果考察!
今回この二枚が枠潰しすぎて辛えわ…
純粋にヴァレット、ヴァレルロード強化を楽しみにしていた身としてはトポロジック路線のカードや、リローデッド・シリンダーのようなネタ&キャラデッキ(笑)路線のカードは望んでないんだわ… pic.twitter.com/a05CSFelZc— しろる (@_si_ro_ru_TDGS) July 9, 2021
リローデッド・シリンダー
通常罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のデッキ・墓地から「魔法の筒」1枚を選んで自分フィールドにセットする。
デッキからセットした場合、そのカードはセットしたターンでも発動できる。
(2):自分が「魔法の筒」を発動した時、墓地のこのカードを除外して発動できる。
その効果で相手に与えるダメージは倍になる。
「リローデッド・シリンダー」は2つの効果を持つ通常罠カードです。
1つ目の効果ですが、自分のデッキ・墓地から「魔法の筒」を1枚を選んで自分フィールドにセットするというものです。デッキからセットした場合そのカードはセットしたターンでも発動出来ます。
デッキからセットすればそのターンに発動出来るとはいえ、攻撃反応型罠カードの代表格でもある「魔法の筒」をセットしたことは相手にバレバレですので何の対策も無しに攻撃してくることはまず無いでしょう。
攻撃をする前に事前除去をしてきたり、「アンティーク・ギア」モンスターのような攻撃時に魔法・罠カードの発動を封じるモンスターで攻撃してきたり、対象耐性を持つモンスターで攻撃したり、罠カードの効果を受けないモンスターで攻撃したりなど、存在が明らかになっている「魔法の筒」への対処法はいくつかあります。
その中では事前除去や対象耐性を持つモンスターでの攻撃というケースが多いでしょう。
加えて2の効果があることも相手は分かっているため、ダメージ覚悟で攻撃してくるというケースはほぼ無いでしょう。
2つ目の効果ですが、自分が「魔法の筒」を発動した時に墓地のこのカードを除外し、その効果で相手に与えるダメージを倍にするというものです。
「魔法の筒」の効果を踏まえると、攻撃してきたモンスターの攻撃力が相手のライフの半分以上の数値であったならこの効果を使うことで相手のライフを消し飛ばせます。
ただでさえワンターンキルや高火力モンスターでの戦闘を得意とするデッキにとって「魔法の筒」は要注意カードなのに、この効果があることで一回の攻撃が洒落にならないほどの大ダメージに繋がることになります。
このカードが墓地に存在することで相手にとって「魔法の筒」の危険度は飛躍的に上がり、墓地が公開情報であることを含めると相手に攻撃を踏みとどまらせることも出来ます。
1の効果で「魔法の筒」をセットすれば必然的にこのカードは墓地に送られるため、相手に大きなプレッシャーを与えられるでしょう。
「リローデッド・シリンダー」を使う上での注意点として、相手の攻撃宣言時にこのカードの1の効果を発動した場合、同じ攻撃宣言をトリガーにして「魔法の筒」を発動することは出来ません。
理由を詳しく言うと、攻撃宣言に反応するカードはそのバトルステップで攻撃宣言後の最初のチェーン上でしか発動できない、というルールがあるためです。
このことを踏まえると相手のバトルフェイズ開始時やそれ以前に「リローデッド・シリンダー」の1の効果を使っておき、「魔法の筒」をセットすることで相手の攻撃を牽制するという運用が基本になるでしょう。
「リローデッド・シリンダー」と相性の良いカードは?
「天獄の王」
効果モンスター
星10/闇属性/岩石族/攻3000/守3000
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札のこのカードを相手ターン終了時まで公開する。
この効果で公開し続けている間、フィールドにセットされたカードは効果では破壊されない。
(2):セットされた魔法・罠カードが発動した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
手札で公開されている状態でこの効果を発動した場合、
さらにデッキから魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。
そのカードは次のターンのエンドフェイズに除外される。
「リローデッド・シリンダー」と同パックに収録される最上級モンスターです。
手札の自身を相手に後悔することでフィールドにセットされているカードを効果破壊から守るという効果を持っており、「リローデッド・シリンダー」の効果でセットした「魔法の筒」を相手の事前除去から守れます。
手札から公開するだけで良いことから使い減りしないため、毎ターンのように使えば相手に破壊以外の方法で「魔法の筒」を除去する手段が無かったり他の対策法をして来ない限り一方的に攻撃を抑制することが出来ます。
また自己特殊召喚からの好きな魔法・罠カードサーチ効果も優秀ですので、状況や相手のデッキ次第ではこちらの効果を狙った運用に切り替えることも可能です。
このカードの効果考察についてはコチラ↓
「おろかな副葬」
遊戯王 RC03-JP039 おろかな副葬 (日本語版 スーパーレア) RARITY COLLECTION-PREMIUM GOLD EDITION-
デッキの魔法・罠カード1枚を墓地へ送る通常魔法カードです。
このカードでデッキから「リローデッド・シリンダー」を墓地へ送れば相手はこちらの伏せカードに「魔法の筒」があるのではと警戒することになり、不用意に攻撃できなくなります。
この運用の場合本当に「魔法の筒」がセットされているかどうか相手には分からないため、事前除去されることを予想して全く違うカードをセットして囮にしたり、「魔法の筒」をセットした状態で攻撃を敢えて素通りさせることで相手を油断させたりといった心理戦を図れます。
「リローデッド・シリンダー」や「魔法の筒」の存在は相手の警戒心を強めるため、事前除去してきやすくなることを利用して「やぶ蛇」を囮としてセットしておくといったコンボも面白いです。
「竜星の極み」
遊戯王OCG 竜星の極み ノーマル DUEA-JP075
攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなくてはならなくなる永続罠カードです。
「リローデッド・シリンダー」を使って「魔法の筒」をセットすれば当然相手は無策では攻撃してきませんが、攻撃してこないのであれば攻撃を強制すれば良いということです。
相手のバトルフェイズ開始時にこのカードと「リローデッド・シリンダー」を合わせて発動すれば、相手は攻撃表示モンスターで攻撃しなくてはならなくなるため「魔法の筒」と墓地の「リローデッド・シリンダー」の効果で大ダメージを与えられます。
攻撃を強制する効果を持つカードとして他にも「召喚制限-猛突するモンスター」や「バトルマニア」もありますが、こちらは
・相手にのみ攻撃を強制すること
・好きなタイミングで発動出来ること
・「竜星」カードであるためテーマサポートの恩恵を受けられる
こと等といった用途の違いがあるためそれらの特徴を踏まえて検討すると良いでしょう
「リローデッド・シリンダー」の評価は?まとめ!
「聖なるバリア -ミラーフォース-」をサポートする「ミラーフォース・ランチャー」に続いて、「魔法の筒」をサポートする「リローデッド・シリンダー」と、昔ながらの罠カードを駆使するあたりはリボルバーの特徴がよく表れていると思います。
事前除去に弱いといった対処法が明確にあることから攻撃反応型の罠カードは大会環境などでも軽視されがちですが、決まれば強いという点は今も変わっていないため相手の不意を突くことが出来る機会も意外と多いというのも確かです。
今回の「リローデッド・シリンダー」は「魔法の筒」の大幅な強化をしつつも、上記の相性の良いカード等とのコンボ性にも期待できる良カードと評価できます。
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