2020年3月27日に発売した遊戯王OCG パーフェクトルールブック2020にてエラッタ後の「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン(通称レダメ)」が付属されました。
2020年4月からのリミットレギュレーションで制限カードに復帰する「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」のエラッタ後のテキストというだけでなく、イラストも新規書き下ろしになっての登場とあって話題になっています。
今回はそんなエラッタ後の「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」について考察していきたいと思います。
レダメはエラッタ前とエラッタ後でどう変わったのか振り返りながら考察!!
まずエラッタでどこが変わったかというと、自身の1の方法による特殊召喚と効果の両方にカード名ターン1制限がつきました。
回数に制限が付いただけですので、自身を特殊召喚するためには自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を除外しなければならなかったり、手札・墓地から自身と同名カード以外のドラゴン族1体をステータスの指定無しで特殊召喚できることは変わっていません。
「全然変わってないのでは?」と疑問に思う人もいるかと思いますが、今回のエラッタは「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」が禁止カードになった経緯を知れば納得できるものとなっています。
禁止になった経緯についてはコチラ!
2019年4月のリミットレギュレーションで禁止カードになった「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」について考察、考案して影響を受けるデッキを紹介!
なぜ登場してから長い間一切の制限からの規制を受けていなかった「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」が禁止カードにまで規制されることになったのか、その理由はコンボ性能が高かったり強力な効果を持つドラゴン族モンスターの増加にあります。
上級ドラゴン族モンスターを展開することを得意とした「聖刻」の登場から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」の利用価値は格段に上がり、その展開力を利用した1ターンキルコンボなどが確立しました。
更には当時活躍していたドラゴン族デッキのほとんどが「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」の性能に依存していたこともあり、2012年9月には制限カードに規制されました。
それから年月が流れ、第10期ではドラゴン族の特殊召喚に特化したテーマ「守護竜」が登場します。「守護竜」カードやそれまでに登場していた汎用のドラゴン族モンスター等を利用することで、「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」のサーチやリクルートの難易度は大幅に下がり、1度フィールドを離して再びフィールドに「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」を出すことで1ターンの間に効果を複数回使う運用が主流となりました。
「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」の効果を多数回使うことによるループコンボも考案されたりと制限カードとは思えないほどの出現比率が高く大会環境でも活躍しました。
遂には「破滅竜ガンドラX」のバーン効果を利用した先攻ワンキルコンボまで確立され、「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」は禁止カードに規制されたという訳です。
以上のように「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」が禁止カードになった大きな理由はそのループ性能の高さ、つまりは工夫一つで効果を何度も使えてしまうということでした。
今回のエラッタによって「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」のループ性能が大きく制限されたことで、禁止カードにするほどの凶悪さが抑えられて制限復帰となりました。
エラッタ後のレダメと相性の良いデッキたちを紹介!
「聖刻」デッキ
#デッキを晒すとRTが来てフォロワーが増えると聞いて #決闘者や遊戯王が好きな人がrtしてくれて未だ見ぬ決闘者や遊戯王が好きな人がそれを見てきっとフォローしてくれる
改造した聖刻デッキです。もはやドラゴンリンクです。レモン入れているのはレモンアビスを出すために入れています。 pic.twitter.com/4XYoUqt9lV— 真ドゥラゴソ エルガイム再燃中 (@doragoso_gaz) February 9, 2020
上級ドラゴン族モンスターを展開し、展開したモンスターは高ランクエクシーズに繋げていくのが特徴のテーマデッキです。
エラッタ後でも特殊召喚しやすく展開も出来る「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」との相性の良さは変わらないので、高ステータスの展開要員として積極的に採用したいカードになります。
「聖刻」デッキはこれまで何度も規制による弱体化がされてきましたが、今回の「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」の制限復帰は久しぶりの朗報となるでしょう。
「ヴァレット」デッキ
闇属性・ドラゴン族を主軸とし、展開力の高さが最大の特長のテーマデッキです。
「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」は打点としても期待できるだけでなく、特殊召喚効果で優秀な効果を持つドラゴン族モンスターを蘇生することで大量展開に繋げていくことも可能です。
高リンクモンスターと一緒に並べることで「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」の維持が出来ることも珍しくないため、自分のターンになる度に特殊召喚効果を使って大量展開に貢献していくと良いかと思います。
コチラでは当サイトで組んでみた「ヴァレット」デッキレシピを紹介しております!
https://kata0003.net/sutoraku-varetto-deck-6564
エラッタ後のレダメの評価は?まとめ!
エラッタにより自己特殊召喚と効果に回数制限がついたことで弱体化がされたとはいえ、「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」の単体での強さ自体はほとんど変わっていません。
禁止カードになる以前に「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」を使っていたデッキなら問題なく復帰させることが検討出来ますし、使いやすさや性能を損ない過ぎない程度の良いエラッタになったかと思います。
エラッタされても「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」は十分強力なカードだと評価できますので、ドラゴン族デッキではよく見かけることになりそうです。
エラッタされると同時に新規イラストで登場するのは「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」が初めてであり、新規イラストは非常にカッコイイ仕上がりとなっているので手に入れておいて損は無いでしょう。