2020年5月30日(諸々の事情により5月16日から延期された)に発売予定のデュエリストパック-冥闇のデュエリスト編-にて「千年の啓示」が収録されます。
今回は「ラーの翼神竜」をサポートする新たなカードである「千年の啓示」について考察していきたいと思います。
目次
原作の「ラーの翼神竜」を再現!!「千年の啓示」の効果考察と使い方は?
ラー強化!!
古の呪文で生贄によって攻撃力が上がる効果、
千年の啓示で死者蘇生でゴッドフェニックスできる効果、
太陽神合一で融合解除してた効果が再現できると!
…サポート多いなあ pic.twitter.com/adUj8rT6y7— タクロー (@Liar157) April 8, 2020
千年の啓示
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から幻神獣族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
自分のデッキ・墓地から「死者蘇生」1枚を選んで手札に加える。
(2):魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
このターン、自分の「死者蘇生」によって、自分の墓地の「ラーの翼神竜」を召喚条件を無視して特殊召喚できる。
この効果を発動したターンのエンドフェイズに、
自分は「死者蘇生」の効果で特殊召喚された「ラーの翼神竜」を墓地へ送らなければならない。
2つの効果を持つ永続魔法カードであり、このカード名の1と2の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できません。
1の効果は手札の幻神獣族モンスターをコストにし、「死者蘇生」をサーチ・サルベージ出来るというものです。
まずコストとして手札に幻神獣族モンスターがいなければこの効果を使用できませんが、幻神獣族モンスターはその特異性からサーチが容易ではない種族でもあります。
素引きする可能性も0ではありませんが、複数枚積みするカードでも無いためこの効果を使いたいのであればサーチカードとの併用は積極的に検討すべきです。
効果ですが、制限カードの代表でもあるパワーカード「死者蘇生」をサーチ・サルベージが出来るため強力です。
もちろん手札に加えた「死者蘇生」は自由に使えるものの、消費枚数のことを考えるとコストにした幻神獣族モンスターを蘇生するというのが主な使い方になるでしょう。
このカードが永続魔法であるため、コストの確保さえできれば毎ターンのように「死者蘇生」を再利用することも可能ではあります。
2の効果はこのカードを墓地へ送ることで、このターン自分の「死者蘇生」によって墓地の「ラーの翼神竜」を召喚条件を無視して蘇生できるようになるというもので、このターンのエンドフェイズに「死者蘇生」で特殊召喚した「ラーの翼神竜」を墓地へ送らなければならないというデメリットもあります。
このカードをコストとして墓地へ送ることになりますが、このカードを維持して1の効果を2回以上使える機会は滅多にないので墓地へ送ってしまっても大した損失にはなりません。
召喚条件を無視して「ラーの翼神竜」を蘇生できると言っても、蘇生された「ラーの翼神竜」はそのままでは攻守が0のモンスターなので「ラーの翼神竜」が墓地へ送られることをトリガーに自己蘇生できる「ラーの翼神竜-不死鳥」や特殊召喚された「ラーの翼神竜」を強化できる「太陽神合一」と併せて使うのが基本になるでしょう。
ちなみにこの効果では「ラーの翼神竜」を召喚条件を無視して蘇生していますが、元々「ラーの翼神竜」は特殊召喚できない上に特殊召喚モンスターでもないため蘇生制限については気にしなくて良いです。
ですので1の効果のコストやあらかじめ墓地に送っておいた「ラーの翼神竜」をこの効果による「死者蘇生」で蘇生しても何の問題もありません。
2つの効果によって「ラーの翼神竜」を「死者蘇生」で呼び出していた闇マリクの戦い方を再現できるようになりました。
「死者蘇生」をサーチ・サルベージ出来る効果も、闇マリクが1度のデュエル中に複数回「死者蘇生」を使用していたことの再現になっています。
使い方の一例としては、「千年の啓示」を発動→
「千年の啓示」の1の効果により手札の「ラーの翼神竜」をコストに「死者蘇生」をサーチorサルベージ→
「千年の啓示」の2の効果を使用し「死者蘇生」を発動することで「ラーの翼神竜」を蘇生→
「ラーの翼神竜」を効果で自壊もしくはリンク素材などに使ってあらかじめ墓地に送っておいた「ラーの翼神竜-不死鳥」に繋げたり手札もしくはフィールドの「太陽神合一」を使って強化。という流れになります。
「千年の啓示」と相性の良いカードは?
幻神獣族モンスターを手札に加えられるカード
「千年の啓示」の手札コスト確保用として出来るだけ併用したいカード達です。
フィールド魔法カードの「神縛りの塚」は破壊されることをトリガーに幻神獣族モンスターをサーチ出来ます。
通常魔法カードである「真実の名」はデッキトップのカードを当てることが出来れば神属性モンスターのサーチorリクルートが出来ます。
通常魔法カードの「古の呪文」が「ラーの翼神竜」専用ですがサーチorサルベージが出来ます。
加えて手札・フィールドから墓地へ送られた場合に「古の呪文」や「千年の啓示」をサーチ出来る「ガーディアン・スライム」も相性が良いです。
「七精の解門」
1ターンに1度自分フィールドにレベル10モンスターが存在する場合に墓地の永続魔法カード1枚をサルベージできます。
2の効果を使って墓地へ送られた「千年の啓示」も、このカードがあれば蘇生した「ラーの翼神竜」で条件が揃うためサルベージが可能です。
「三幻神」はいずれもレベル10モンスターであるため条件を満たせますし、「ラーの翼神竜」だけでなく「ラーの翼神竜-球体形」と「ラーの翼神竜-不死鳥」もレベル10なので「千年の啓示」の再利用を図れます。
マリクデッキへの「千年の啓示」の採用枚数は?まとめ!
今回のパックでいくつもの新規カードが登場しマリクデッキは大幅に強化されました。
サーチやリリース要員の確保など、「ラーの翼神竜」へのアクセス手段も増加したことでデッキの安定力も増したと言えるでしょう。
そうは言っても、少なくともマリクデッキにおいては「千年の啓示」は「死者蘇生」で「ラーの翼神竜」を出すということのみを目的としたサポートカードという立ち位置になります。
フル投入すれば事故率が気になるので、採用枚数は1枚か多くても2枚が妥当かと思います。
「千年の啓示」は「ラーの翼神竜」をフィールドに出す手段の1つとして使えると同時にその限られた用途からファンカードに近い性能のカード、というのが総合的な評価になります。
関連記事はコチラ!