デッキビルドパック、インフェニティ・チェイサーズにて新規で登場した闇属性・悪魔族テーマ「呪眼」ですが、メタビート軸の「呪眼」デッキが大会で見かけるようになりました。
今回はそんな「呪眼」デッキについて考えていきます。
目次
「呪眼」が登場してからちょくちょく大会で見るメタビート軸「呪眼」デッキってどんな感じ!?
そもそもメタビート軸ってどんなデッキのことなのか分からない、という方に向けてまずはメタビートというものについて簡単に説明します。
メタビートとは、正確にはメタ+ビートでありメタデッキとビートダウンデッキの両方の要素を併せ持つデッキタイプのことを指します。
まずメタデッキとは相手のデッキやテーマなどに相性の良いカードを使って妨害に特化した、いわば対策デッキのことです。
次にビートダウンデッキとは、相手モンスターとの戦闘または相手への直接攻撃をすることで相手のライフを削っていくことで勝利を目指すというデッキタイプのことです。
そしてそれらメタデッキとビートダウンデッキの要素を持つメタビートデッキとは、一言で言えば相手の妨害をしつつ戦闘を行って勝利を狙うデッキになります
。
ここで本題のメタビート軸「呪眼」デッキですが、戦術に主に使われているカードをいくつか紹介します。
まず「呪眼の死徒 サリエル」ですが、召喚時のサーチ効果が優秀であり「セレンの呪眼」を装備することでフリーチェーンで特殊召喚されたモンスターを破壊する効果を得られます。
「セレンの呪眼」を装備したモンスターは戦闘・効果で破壊されず相手の効果の対象にもならないという強力な耐性を得られるので場持ちが格段に上がるため、除去効果も合わせるとその制圧力はかなり高いです。
すでに「セレンの呪眼」が手札にある場合は後述する「断罪の呪眼」等をサーチすれば制圧力はさらに増します。
次に「呪眼領閾-パレイドリア-」ですが、サーチしやすいフィールド魔法であり発動時に「呪眼」モンスターをサーチ出来るので、「呪眼の死徒 サリエル」のサーチを積極的に狙えます。
また「呪眼の死徒 サリエル」はフリーチェーンの除去効果を使った次のスタンバイフェイズ時に自分フィールドのカードを破壊しなければいけないというデメリットがありますが、このカードを破壊すれば「呪眼」モンスターのサルベージに繋げられます。
次に「断罪の呪眼」ですが、「呪眼」モンスターが存在すれば魔法・罠カードの発動を無効にして破壊できます。
カウンター罠カードであるため妨害されにくい上、「セレンの呪眼」が存在すれば確実に発動できます。
相手のキーカードとなる魔法・罠カードを妨害することはもちろん、相手が「セレンの呪眼」を除去するために使った「サイクロン」や「ハーピィの羽根帚」などを妨害できます。
これらのカードを複数枚積み(それぞれ3枚積みがベスト)することで相手の妨害がしやすい盤面を作り上げ、相手に展開やコンボをさせずに「呪眼の死徒 サリエル」の攻撃でデュエルを決めるというのが勝利パターンです。
純「呪眼」デッキとメタビート軸「呪眼」デッキの違いを解説!
まず挙げられる大きな違いとしては、エクストラデッキを使うか否かです。
純「呪眼」デッキではエースである「呪眼の王 ザラキエル」のリンク召喚を狙うため、その召喚条件でもある「呪眼」モンスターを出来るだけ多く採用する必要があります。
そもそも「呪眼」デッキについて知らない方はコチラの記事で純構築の「呪眼」デッキレシピの紹介も行なっておりますのでよろしければコチラも合わせてお読みください!
それに対してメタビート軸「呪眼」デッキは場合によってはエクストラデッキを全く使いません。
むしろ使わない方が「強欲で金満な壺」をドローソースに使えるためキーカードを引き込みやすくなります。
次に注目すべき違いとしては、採用する「呪眼」カードの種類の偏りです。
純「呪眼」デッキでは、純構築ということもあり出来るだけ「呪眼」カードを多種類採用したくなります。
「灰流うらら」等の汎用カードの採用枠をある程度は確保したとしても、先ほど挙げた「呪眼の王 ザラキエル」のリンク素材の確保も含めてデッキのほとんどが「呪眼」カードになります。
それに対してメタビート軸「呪眼」デッキでは、前述した妨害に長けた数種類の「呪眼」カードを3枚積みし、相手の妨害が出来ない「呪眼」カードは極力採用を避けます。
空いた枠には「夢幻泡影」や「大捕り物」など汎用性が高い優秀な罠カードや、キーカードを積極的に手札に引き込むためにも前述した「強欲で金満な壺」の複数枚積み、自分は特殊召喚をしないという特性から「強欲で謙虚な壺」や「虚無空間」の採用も検討されます。
メタビート軸「呪眼」デッキは今後大会で流行りそう?そうでもない?
「呪眼」テーマ自体登場してからそう経っていないので断言はできませんが、メタデッキは元々対人や対環境を目的として作られるため一定以上の活躍は見込めるかと思います。
スーパーレアカード数種類の3枚積みが推奨なのでデッキ構築のための費用はそれなりにかかりますが、デッキその物の性能としては高いので流行ることもあるかもしれません。
これまでのデッキビルドパックで登場した新規テーマのように今後発売するブースターパックで強化カードが新たに実装する可能性は十分ありますので、そういった点からもまだ伸びしろがあるテーマと言えるでしょう。