先日マスターデュエルにて、2022年8月31日から適用されることになる新しいリミットレギュレーションの内容が発表されました。
禁止カードとなるカードも複数あったりと、高ランク帯で活躍していたデッキや多くのデッキで使われていた出張セットは特に影響を受けることとなりました。
今回はそんな
新リミットレギュレーションの内容について考察など
をしていきたいと思います。
2022年8月の新リミットレギュレーションの内容を考察
規制強化(合計11種) | 「真竜皇V.F.D.」制限→禁止
「王宮の勅命」制限→禁止 「虚無空間」制限→禁止 「D-HERO ディバインガイ」無制限→禁止 「No.75 惑乱のゴシップ・シャドー」無制限→禁止 「抹殺の指名者」無制限→制限 「金満で謙虚な壺」無制限→制限 「プランキッズ・ミュー」無制限→制限 「フュージョン・デステニー」準制限→制限 「スキルドレイン」無制限→準制限 「炎舞-「天璣」」無制限→準制限 |
規制緩和(合計3種) | 「オルターガイスト・マルチフェイカー」制限→準制限
「転生炎獣ガゼル」制限→準制限 「深淵の暗殺者」制限→解除 |
以上の計14枚が今回のリミットレギュレーションで規制改定となるカードです。
一目で分かるように規制強化されたカードの方が圧倒的に多く、禁止カード化となるカードは5枚もあります。
前回でありマスターデュエル初の規制改定が5月9日であり、その際には禁止カードとなるカードが1枚も無かったことも考えると、あれから3ヶ月以上が経った今回の規制改定は本格的に環境のテコ入れをするためのものであると言えるでしょう。
今回の規制改定で影響を受けるテーマデッキとしては、「電脳堺」「エルドリッチ」「幻影騎士団」「プランキッズ」等があり、いずれも高ランク帯で活躍の場を広げていた環境上位デッキです。
多くのカードが規制を受けたとはいえ、
「真竜皇V.F.D.」「王宮の勅命」「虚無空間」の禁止カード化
「抹殺の指名者」「プランキッズ・ミュー」「フュージョン・デステニー」の制限カード化
など、OCGの方のリミットレギュレーションと同じあるいは近づく形で規制を受けたカードも多数あります。
これらに関してはカードプールの都合などから仕方ないとはいえ、遠くない内に規制されるであろうことが予想されていた既定路線とも言えるでしょう。
そんな中、OCGの方とは違う規制内容のカードはより注目を集めることとなりました。
特に話題になったのが無制限から一発で禁止カード化となった「D-HERO ディバインガイ」です。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の出張セットに関する規制強化であることは間違いないでしょうが、融合素材として使用されていた「D-HERO ディバインガイ」の方が規制されるというのは多くのユーザーにとって予想外だったかと思います。
「フュージョン・デステニー」も制限カードとなったために素引きしづらくはなったものの、マスターデュエルでは「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」がまだ使用可能なため、効果モンスター2体から「D-HERO デストロイフェニックスガイ」へ繋がるという動き自体に変化は無いようにも思われます。
また今回の規制改定では「水晶機巧-ハリファイバー」や「勇者トークン」関連が規制されなかったこともあり、今回の規制改定の影響を受けていない「天威勇者」デッキ等の活躍の場がより広がるのではないかと考えられます。
環境とは別のこととして、「真竜皇V.F.D.」と「王宮の勅命」が禁止カードとなったことから、マスターデュエル独自の要素の一つでもある演出の付いているカードも禁止カードになり得るというということが今回の規制改定で分かりました。
2022年8月の新リミットレギュレーションの個人的な感想は?
今回の規制改定に対する感想としては、OCGの方の規制改定を追うことになりがらも独自のリミットレギュレーションを模索しているように感じました。
前述もしましたが、カードプールや環境デッキの都合上仕方ないとはいえ今回規制された多くのカードはOCGの方の規制に近づくものとなりました。
マスターデュエル独自のリミットレギュレーションとして禁止カード化を免れていた「真竜皇V.F.D.」も今回でついに禁止カードとなってしまいましたし、演出が追加されたことでもしかしたら規制されないのではないかと噂されていた「王宮の勅命」もその影響力の大きさにより禁止カード化は避けられなかったようです。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の出張セットに関する規制ですが、OCG同様「フュージョン・デステニー」の制限カード化と合わせて「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」を禁止カードにした方が良かったのではないかという声も聞きます。
ただこれについてはOCGの方での「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」の禁止カード化が「烙印融合」の登場以降だったため、カードプールの面でもOCGの方の規制改定を追う形になるのかもしれません。
そう考えると「水晶機巧-ハリファイバー」や「幻獣機アウローラドン」等がノータッチなのも当時のOCGと同様であり、OCGで「水晶機巧-ハリファイバー」が禁止カードとなったのが「スプライト」の登場以降だったことも考えるとしばらくは触れるつもりが無いのかもしれません。
「水晶機巧-ハリファイバー」から「幻獣機アウローラドン」へ繋ぐ動き(通称ハリラドン)をさせないようにするだけなら「幻獣機アウローラドン」の禁止カード化だけでも良いような気もしますが、「水晶機巧-ハリファイバー」のカードパワーの高さを考えると慎重にならざるを得ないのかもしれません。
その一方で「D-HERO ディバインガイ」や「No.75 惑乱のゴシップ・シャドー」の禁止カード化など、OCGとは大きく違った規制改定もされているためそれらが今後の環境にどのような影響を与えるのか気になる所ではあります。
また今回の規制改定では「勇者トークン」の出張セットに全く触れられませんでした。
マスターデュエルでは初めから準制限カードとしての実装となった「勇者トークン」関連カードでしたが、それでもなお出張セットの使用率が高いことは多くのユーザーの知る所だったかと思います。
OCGの方では「烙印融合」の登場以降「勇者デスピア」デッキが大会環境で活躍していましたが、このままの状態でマスターデュエルに「烙印融合」が実装されれば同じことになりそうなため、そういった意味でも「勇者トークン」関連に早い内に手を打たなかったのは意外半分残念半分という感じではあります。
まとめ!
2022年8月31日から適用される【遊戯王マスターデュエル】のリミットレギュレーションの個人的な考察と感想を紹介してきましたが、今回のリミットレギュレーションは【遊戯王OCG】に寄せてきている反面、まだ様子見であることが伺える内容でした。
「D-HERO ディバインガイ」「フュージョン・デステニー」が規制されましたが、「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の召喚ルートがまだ残っているので、今後しばらくは「D-HERO デストロイフェニックスガイ」を見かける機会が多そうです。
また、「勇者」の規制がなかっただけあり、ランク戦では「勇者」テーマと相性の良いテーマが環境を支配しそうな予感がします。
今回のマスターデュエルのリミットレギュレーションは様子見の部分もあり、規制としては弱いと思う声が多い印象でした。
次のリミットレギュレーションがどの様に動くのか、今から気になるところです。