前回のリミットレギュレーションが適用されてから早一月。
新たなデッキ構築での様々なコンボが考えられている中、2019年1月1日に適用される次のリミットレギュレーションで禁止や制限になるカードを予想してみます。
次の禁止カードは?
予想の前に禁止カードというものがどうやって選ばれているかについて話しましょう。
基本的に禁止や制限を受けるカードは「先行1キルコンボのキーカード」または「環境が停滞化する原因のカード」のどちらかであると考えられます。
先行1キルが横行すれば、最初の手札によってはジャンケンで勝敗が決まるというゲームとして破綻している物になるので当然とも言えます。
環境の停滞化というのは、度々行われる公式大会などで大抵の人がデッキに入れて使っているカードが変わっていない場合は停滞していると言えます。
以上二つのことに注目して、次に禁止カードになりそうなカードを予想します。
「水晶機巧-ハリファイバー」
このカードは容易な召喚条件とデッキからチューナーを特殊召喚できるという効果が強力で、特に「BF-隠れ蓑のスチーム」との相性が良くリンク召喚を繋げることで高い展開力を発揮したりと様々なコンボの起点となっています。
また先行1キルにもよく使われるため、前述した二つの理由の両方の対象になります。前回「サモン・ソーサレス」が禁止カードになったことも考えると、最近発売したリンクモンスターであろうと禁止カードになる可能性は多分にあります。
元はシンクロ召喚(特にアクセルシンクロ)をサポートするためのカードなために禁止にはならないと思われてきましたが、11月発売のリンクヴレインズパック2で新たなシンクロサポートのリンクモンスターが出るならば話は変わるので可能性は高い気もします。
「サクリファイス・ロータス」
このカードは海外版のリミットレギュレーションではすでに禁止カードになっています。自己蘇生効果にターン1制限が無いため、「トポロジック・ボマー・ドラゴン」との無限ループが注目されました。
そのループに「トロイメア・ケルベロス」と「トリックスター・スイートデビル」を組み合わせることで先行1キルが可能になります。
ただ1ターンでここまでの展開に使われる「水晶機巧-ハリファイバー」が禁止になった場合は禁止から免れるかもしれません。
「トロイメア・ゴブリン」
召喚権を増やすという効果が展開を補助する形で使われ、多くのデッキで採用されています。
このカードを経由する1キルコンボも珍しくなく、多くの人が採用しているという点も禁止にする理由としては充分です。
前回のリミットレギュレーションで制限カードになったものの、元々一枚しか入れてない人の方が多かったので規制として大した意味がなかったのは禁止にするための布石だったかもしれません。
ちなみに「サクリファイス・ロータス」同様、海外版でのリミットレギュレーションではすでに禁止カードになっています。
次の制限カードは?
複数枚デッキに入れることで強力過ぎるコンボに繋げられるカードが制限カードになると思われますので、ここではそれを踏まえて次に制限カードになるであろうカードを予想します。
「灰流うらら」
現在準制限カードに入っているこのカードですが、手札誘発で三種類の効果の内一つを無効にできる強力なカードです。その利便性から採用している方は多いですが、環境入りデッキに常に入ってるために制限になる可能性はあります。
「閃刀起動-エンゲージ」
簡単な条件が整えばこのカード1枚で2枚のカードを手札に加えられる効果が優秀です。これも現在では「灰流うらら」と同じく準制限カードですが、「閃刀」テーマは複合デッキを含めると多種類が環境に入っているためここで制限カードになって抑制されるかもしれません。
まとめ
次のリミットレギュレーションは適用されるのが2019年1月1日ですので、それより少し前には公式発表されると思います。
ですのでまだ発表までに期間はありますが、とりあえず現状問題視されているカードで予想を立てました。
11月にはリンクヴレインズパック2とデュエリストパック-レジェンドデュエリスト編4-が発売します。
その時の新カードを組み合わせることで新たな先行1キルコンボが生まれたなら、組み合わせられた旧カードの方が禁止や制限の候補になる可能性はあります。
先行1キルコンボはよく考えられてるとは思いますが、一人でずっとモンスターの特殊召喚や効果の発動を繰り返しているそれは、対戦相手と勝負する「デュエル」とは呼べないのではないかと個人的に感じます。そういった長いコンボは「ソリティア」と表現されますがそれも納得で、「ソリティア」は一人でするものだからです。
遊戯王には「全てのユーザーがコンボなどを考え、対戦を繰り返して切磋琢磨していくカードゲーム」であって欲しいなと思いました。