2022年2月19日に発売予定のヒストリーアーカイブコレクションにて「EM稀代の決闘者」が登場します。
そこで今回は「EM稀代の決闘者」の効果を考察し、相性の良いカード等を紹介していきます。
「EM稀代の決闘者」の効果考察!
2/19(土)発売
【HISTORY ARCHIVE COLLECTION】✨━━━━━━━━━━━
収録カード公開❗️
『EM稀代の決闘者』
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— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) February 12, 2022
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1800/守 400
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、モンスター同士が戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、デッキから魔法カード1枚を除外する。
自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
【モンスター効果】
(1):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
デッキから「覇王眷竜」モンスターまたは「覇王門」モンスター1体または「覇王龍の魂」1枚を手札に加える。
(2):自分・相手のスタンバイフェイズに発動する。
お互いはそれぞれ自身のデッキから魔法カード1枚を除外できる。
(3):1ターンに1度、自分または相手のモンスターの攻撃宣言時に発動する。
攻撃されたプレイヤーは以下の効果を適用できる。
●除外されている自身の魔法カード1枚を選んで手札に加える。
その後、そのカードを捨て、その攻撃を無効にする。
「EM稀代の決闘者」は光属性・魔法使い族のレベル4ペンデュラムモンスターであり、攻撃力は1800守備力は400あります。
ペンデュラムスケールは8と高く、ペンデュラム召喚先を制限するペンデュラム効果も無いため汎用性のある高スケールとしても使えます。
ペンデュラム効果についてですが、モンスター同士が戦闘を行うダメージステップ開始時に自身を手札に戻してデッキから魔法カード1枚を除外し、自分のモンスターをその戦闘破壊から守りダメージを半分にするというものです。
自分のモンスターを戦闘から守りつつもダメージを半減できるだけでなく、このカードは手札に戻るため繰り返し使える防御手段となれす。
このカードの存在は相手も分かっているため、このカードまたは自分フィールドのモンスターが事前に除去され得る点には注意が必要です。
相手の攻撃に対する防御だけでなく、戦闘をトリガーとするカードを使用するために自爆特攻をする際にも活用できるでしょう。
1つ目のモンスター効果についてですが、このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時にデッキから「覇王門」モンスターまたは「覇王眷竜」モンスターまた「覇王龍の魂」を手札に加えられるというものです。
この効果を使用するためにはこのカードで相手に戦闘ダメージを与えなければならず、このカードの攻撃力が1800であることを踏まえると、安定して使うには何かしらの戦闘サポートと併用したい所ではあります。
この効果でサーチ出来るカードは現状5種類ありますが、「覇王眷竜ダークヴルム」は自己蘇生が出来るためサーチではなく墓地肥やしでも問題なく機能させられますし、「覇王門」モンスターは「覇王眷竜ダークヴルム」でサーチが出来たり攻守の低さを参照してアクセスすることも出来たりと元々引き込むことはそう難しくありません。
またこの効果の発動タイミングの都合上サーチしたカードを使うのはメインフェイズ2になるためどうしても展開が遅れてしまいがちです。
以上のことを踏まえると、通常罠カードである故にサーチ可能な他のカードよりも引き込みづらい「覇王龍の魂」を主にサーチするというのが有力な使い方になるかと思われます。
2つ目のモンスター効果についてですが、自分・相手スタンバイフェイズにお互いはそれぞれ自身のデッキから魔法カード1枚を除外できるという効果です。
発動自体は強制ですが、魔法カードを除外するかどうかはそれぞれのプレイヤーが判断することになります。
デッキ1枚分の圧縮になるだけでなく、3の効果で使用するために必要になるため1枚は除外しておきたいところです。
3の効果を使うことを前提とするのであれば、墓地で効果を発動する魔法カード等を選ぶと更なるアドバンテージ獲得が狙えるでしょう。
3つ目のモンスター効果についてですが、自分または相手の攻撃宣言時に攻撃されたプレイヤーは除外されている自身の魔法カードを手札に加え、それを捨てて攻撃を無効に出来るというものです。
攻撃されたプレイヤーであれば自分でも相手でも使えるというのが大きな特徴であり、予め2の効果やペンデュラム効果で魔法カードを除外しておくことで使用することが出来ます。
こちらの効果も強制効果であり、そのターンの最初の攻撃宣言時に発動するため無効にしたい攻撃を選ぶことは出来ない点には注意が必要です。
2の効果と合わせれば、お互いのプレイヤーは1ターンに1度最初の攻撃を無効にできるようになります。
ただし、このカードがフィールドに存在する時点でこの効果があることは相手にも分かっているため、何かしらの対応をしてくることが予想されます。
このカードを維持することで安定して2と3の効果を使用し続けるというのは難しいため、1の効果を目的に使用したり、出した次の相手ターンだけの防御手段にするというのが無難な使い方かと思います。
1の効果を目的とする場合、3の効果で攻撃を無効にされると困るためこのカードを出したターンに相手に戦闘ダメージを与えに行くことになるでしょう。
既に察している人も多いかと思いますが、このカードの名前とイラストはアニメ遊戯王ARC-Ⅴの主人公である榊遊矢をイメージしており、効果も作中に登場したアクションマジック「奇跡」と「回避」を意識したものとなっています。
その点も踏まえてこのカードをネタカードと見るか実用性のあるカードと見るかは判断が別れそうではあります。
「EM稀代の決闘者」と相性の良いカードは?
「EMバラード」
遊戯王OCG EMバラード シークレットレア PP19-JP001-SE 遊戯王 ARC-V プレミアムパック19
ペンデュラム効果で「EM」モンスターと戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を600ダウンさせられるため、「EM稀代の決闘者」の1の効果を使うためのサポートが出来ます。
相手モンスターの攻撃力が2400未満であれば「EM稀代の決闘者」で戦闘ダメージを与えられるほか、このカード自体も「EM」モンスターであるため他の「EM」サポートカードの恩恵を一緒に受けられるでしょう。
「EMレディアンジュ」
遊戯王 DIFO-JP002 EMレディアンジュ (日本語版 レア) ディメンション・フォース
ペンデュラム効果でモンスター同士の戦闘時に手札のペンデュラムモンスター1体をコストに相手モンスターの攻撃力を1000ダウンさせられます。
上記の「EMバラード」と比べると手札コストがある代わりに弱体化数値が大きく、相手モンスターの攻撃力が2800未満であれば「EM稀代の決闘者」で相手に戦闘ダメージを与えられます。
またこのカードは手札の自身と「EM」モンスターをコストにした手札交換効果もあるため、手札で腐りにくいというのも利点です。
「魔術師の再演」
遊戯王 SSB1-JP039 魔術師の再演 (日本語版 ノーマルパラレル) SECRET SHINY BOX
墓地へ送られた場合に「魔術師」永続魔法カードをサーチすることが出来るため、「EM稀代の決闘者」の2の効果でデッキから除外しておくことで3の効果で除外から手札→手札から墓地へ送ることでサーチ効果を使用していけます。
「EM稀代の決闘者」自体も魔法使い族ですので、このカードでサーチすることになる「魔術師の左手」と「魔術師の右手」の効果を使うための条件を満たすことが出来ます。
「EM稀代の決闘者」の評価は?まとめ!
「EM稀代の決闘者」はアニメ遊戯王ARC-Ⅴの様々な要素をイメージした特有の効果を持っており、性能の全てを活かすことは難しいものの用途を絞れば十分に使い道のあるカードだと評価できます。
「EM」モンスターでありながらも「覇王」関連のサポート効果を持っているため、これまで共存させづらかった「EM」と「覇王」の2テーマを繋げられる可能性も秘めていると言えるでしょう。
「EM稀代の決闘者」の全体的な性能を考えると、「EM」デッキというよりは「覇王」をメインとしたデッキに採用を検討できるカードであり、「覇王龍の魂」をサーチできる貴重な手段として利用するのが主な用途になるのではないかと思います。