2019年6月も僅かとなった今、大会環境では大きな動きが起こっています。7月から適用される新リミットレギュレーションや新たに活躍している強力なテーマデッキ等が環境に影響を与えています。
そこで今回は6月の環境を振り返って7月の環境を予想していきたいと思います。
2019年6月の環境はどんな感じ?
6月では環境では避けては通れないほど重要なこととして新リミットレギュレーションの公開がありました。それまで環境上位をほぼ独走していた「オルフェゴール」や「サラマングレイト」等で使われていたキーカードが規制されました。
今回の規制改定によって環境上位デッキが弱体化を余儀なくされ、この時点で今後の環境が動くことが予想できました。
新リミットレギュレーションの公開からそう経たないうちに発売されたのがストラクチャーデッキ-リボルバー-であり、収録された新規カードは性能が高く注目を集めました。
中でも「ヴァレルロード・S・ドラゴン」のシンクロ召喚を容易にさせた「ヴァレット・トレーサー」、墓地へ送られた場合のサーチ効果でアドバンテージを稼げる「アブソルーター・ドラゴン」、レベル7の「ヴァレット」モンスターである「エクスプロードヴァレット・ドラゴン」は展開などに繋げやすく優秀です。
それら優秀な新規カードを組み合わせることによってデッキの展開ルートがより強力になったのが「守護竜」リンクモンスターも駆使するドラゴンリンクデッキです。
ドラゴンリンクデッキが実績を残して環境上位になる中、新リミットレギュレーションで影響を受けなかった「閃刀姫」デッキや「オルターガイスト」等も力を増して火花を散らしています。
その他にもそれまで環境中堅もしくはそれ以下だったテーマデッキも活躍の場を増やしているようです。
7月に環境に入りそうなテーマデッキを予想!
ドラゴンリンクデッキ
少ない消費で非常に高い展開力を発揮できるのが大きな特徴のドラゴン族主軸のデッキになります。
6月の環境ですでにその性能の高さを証明しており、7月でも破竹の勢いで活躍するであろうことが予想できます。
手札消費1枚から先攻なら制圧力が高い盤面の構築、後攻ならワンターンキルすら狙える盤面の構築をすることも可能であり、その展開力には目を見張るものがあります。
元よりサポートカードが多く存在していたドラゴン族という種族、それに加えてドラゴン族デッキを大幅に強化することになった「守護竜」カード、そしてストラクチャーデッキ-リボルバー-の新カードによって更なる強化を経たことにより、現状考えうるドラゴン族のリンクデッキでは集大成とも言えるかもしれません。
「閃刀姫」デッキ
魔法カードを多用するデッキであり、アドバンテージ獲得能力に優れていることもあって安定力が高いテーマデッキでもあります。
新リミットレギュレーションで影響を受けなかっただけでなく、「魔鍾洞」との組み合わせも注目されているため相手をロックすることでこれまでよりもデュエルの流れを掴みやすくなりました。
環境では息が長いデッキでもあり、そういった実績自体がこのデッキの対応力の高さや安定した強さの証明にもなっています。
以上のことから7月の環境でも活躍できるであろうと予想しています。
「剣闘獣」デッキ
「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚された時の固有効果や戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に自身をデッキに戻して「剣闘獣」モンスターをリクルートする効果、融合モンスターは素材をフィールドからデッキに戻すことで特殊召喚ができたりといったことが特徴のテーマデッキです。
カオス・インパクトにて強化されることが判明し、関連カードも10種類がすでに判明しています。
今回新たに登場した「剣闘獣」融合モンスターはもちろんのこと過去存在した「剣闘獣総監エーディトル」などは活かすことが出来れば強力な盤面の構築を狙えるかと思われます。
7月の環境に入れるかどうかは分かりませんが、せっかくカオス・インパクトで新たに強化されるということもあって期待を込めて予想候補に入れさせていただきました。
7月はどんな環境になりそう?
5月以前は環境上位と環境中堅がはっきり分かれていたのですが、今の所新リミットレギュレーションに適応したデッキの確立がまだ行われていないということもあってか様々なデッキが大会で結果を残しています。
7月でドラゴンリンクデッキ等が環境上位としてそれ以外のテーマデッキと差をつけるのか、それとも今のような状態が続いて様々なデッキが入り乱れるのか、予測するのは難しいですが個人的には後者の方がデッキ相性などといった点も含めて良い環境づくりなのではないかと思います。
カオス・インパクトで登場する新規テーマや強化される既存テーマがどれほど影響を与えられるかは分かりませんが、せっかく新たに登場するカードですので活躍を期待したいです。
こちらでは2019年6月の環境について考察をしております!
https://kata0003.net/june-2019-environment-6697