ストラクチャーデッキ-混沌の三幻魔-が発売し、その強化ぶりを含めて話題となっています。
今回は新規カードの内の一枚「ハイパーブレイズ」についての考察等をしていきます。
「ハイパーブレイズ」の効果考察!
3つの効果を持った永続罠カードです。
1つ目の効果は「神炎皇ウリア」を正規の方法で特殊召喚する場合、自分フィールドの裏側表示の罠カードも墓地に送れるようになるというものです。
「神炎皇ウリア」の召喚条件が緩和されることで、このカードさえ発動していれば罠カードをセットしたターンに「神炎皇ウリア」のコストにしてしまえるためより早く特殊召喚が出来ます。
通常罠カードをコストに使えるようになるという点は有用であり、墓地で発動する効果を持つカードをコストにするという選択肢が生まれ戦術の幅が広がります。
2つ目の効果は「神炎皇ウリア」の戦闘時に手札・デッキから罠カード1枚を墓地へ送ることで、このターンそのモンスターの攻守をお互いのフィールド・墓地の罠カード×1000にするというものです。
墓地へ送っておきたい罠カードをデッキから選べるだけでなく、広い範囲を参照して「神炎皇ウリア」を強化できます。
このカード自体と発動コストにした罠カードによって最低でも攻守2000となり、自分だけでなく相手のフィールド・墓地の罠カードも含めるため攻守4000以上になるのを狙うこともそう難しくないでしょう。
「神炎皇ウリア」の効果では自分の墓地の永続罠カードしかカウントできないため、この効果を使えばそれ以上の強化が可能です。
1ターン中に発動できる回数に制限が無いため、連続攻撃をした時や総攻撃を受けた際などは発動コストの分戦闘が行われる度に攻守が1000ずつ上がっていきます。
そうは言っても発動コストとなる罠カードが手札・デッキから切れれば発動すること自体が出来なくなる点には要注意です。
3つ目の効果は1ターンに1度手札コスト1枚で墓地の「三幻魔」の内いずれか1体をサルベージまたは召喚条件を無視して特殊召喚できるというものです。
手札コストには墓地で効果を発動できるカード使うのが有用であり、そうでなくても罠カードであれば2の効果による強化値を上げることが出来ます。
「暗黒の召喚神」等で召喚条件を無視して特殊召喚した「三幻魔」モンスターの場合、サルベージは出来るものの、蘇生が出来ない為「三幻魔」モンスターを一旦サルベージして正規召喚する必要があります。
しかし、正規召喚していれば蘇生出来るので、正規召喚出来る手段もいくつか準備しておくと良いでしょう。
基本的には蘇生を選ぶことになりますが、一度手札に戻して正規の方法で出したいという場合にはサルベージするという選択肢も有りです。
「ハイパーブレイズ」と相性の良いカードを紹介!
「幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ」
闇属性モンスター2体以上で出せるリンク3モンスターで、自分メインフェイズに1度デッキから「幻影騎士団」モンスターを墓地に送りデッキから「ファントム」魔法・罠カード1枚をセットできる効果を持ちます。
このカードの効果で「幻影騎士団サイレントブーツ」を墓地に送り、あちらの墓地で発動する効果を使うことで「ファントム」魔法・罠カードを計2枚セットできます。
「ハイパーブレイズ」発動下であればセットした2枚の「ファントム」罠カードを「神炎皇ウリア」の召喚コストにすることが出来ますし、そうでなくても罠カードを使用することで墓地に溜まれば「ハイパーブレイズ」の2の効果による強化値を上げられます。
「神炎皇ウリア」を採用しているデッキでは「幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ」を出しにくいのではないかという懸念点はありますが、闇属性であればトークンの使用も可能なだけでなく汎用素材で出せる闇属性リンク2モンスターである「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」等も使えば縛りは緩くなります。
「ブービートラップE」
手札1枚をコストにして手札・墓地の永続罠カード1枚をセットすることが出来る通常罠カードです。この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できます。
このカードを使うことで「ハイパーブレイズ」を墓地からセットして即座に発動することが出来ます。
ちなみに「ブービートラップE」はその効果の特性上、手札コストにした永続罠カードを墓地からセットすることも可能です。
手札に有るならセットすれば良いと思うかもしれませんが、相手の魔法・罠カード除去を警戒したい際には覚えておいて損はない運用法です。
「三幻魔」デッキへの「ハイパーブレイズ」の採用枚数は?
「ハイパーブレイズ」は「神炎皇ウリア」の強化や相手ターン中でも「三幻魔」モンスターを蘇生できる点は非常に強力なサポートカードと言えます。
とはいえ、強化できる「神炎皇ウリア」は自身だけでは攻撃力が墓地のカードに左右される都合上「暗黒の召喚神」等で出す際にも優先度が低めです。
「ハイパーブレイズ」が既にあるのなら「神炎皇ウリア」を出すメリットも大きいですが、「ハイパーブレイズ」自体は永続罠カードであるため発動までにターンを要するだけでなく相手の除去にも弱いという欠点があるので過信は禁物です。
以上のことを踏まえると、「三幻魔」デッキにおいては素引きはしたいけど来過ぎても困るというカードなので2枚積みが妥当なのではないかと思います
罠カードを多めに採用して「神炎皇ウリア」を使いやすくしたデッキ構築なのであれば3枚積みの方が良いでしょう。
コチラではストラク3つで作れる「三幻魔」デッキレシピを紹介しております!
②の墓地からの蘇生は蘇生制限のルールに引っかかるので、召喚条件を無視して特殊召喚していた場合は蘇生できないです
コメントとご指摘ありがとうございます。
コチラの効果の確認不足でした。
2の効果についてはコチラで修正させていただきました。
申し訳ございません