2022年2月19日にスペシャルパック ヒストリーアーカイブコレクションが発売しました。
歴代の遊戯王シリーズの名シーンなどをモチーフにしたカードが多数登場する上に優秀な再録カードも収録されるため、多くのファンやユーザーから注目を集めています。
今回はそんなヒストリーアーカイブコレクションの2022年2月20日現在の転売状況について考察していきます。
ヒストリーアーカイブコレクションのメルカリ・ヤフオクなどの現在の転売価格は?
#遊戯王
ヒストリーアーカイブコレクション遂に発売!新品がメルカリで6千円と定価+千円で買えます。昨年のプリズマティックアートコレクションが1万、その前のレジェンドコレクションが3万、さらに前のレアリティコレクション1が6千、2が1万と考えるとかなり安いです。買う買わないはあなた次第です! pic.twitter.com/92gCDdIZ64— たいが@トレカ転売のプロ|メルカリ売上40万達成 (@emergency_T) February 19, 2022
メルカリ | 相場価格:5500~7000円 |
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ヤフオク | 相場価格:5000~6800円 |
以上が2022年2月20日現在で転売されている1ボックス辺りの平均相場価格になります。
ちなみにこの平均相場は未開封と表記されているものに限ったものです。
1ボックスの希望小売価格が4950円ですので、転売価格はそう高くありません。
出品者が送料を負担することが多いことも踏まえれば、転売した側にとっての利益はかなり少ないと言って良いでしょう。
転売されている商品ですが、1ボックス単体や2ボックスのセット、中には5ボックスや10ボックスのセットも見受けられます。
また転売されているのはシュリンク(箱を包装している透明なフィルムのこと)が付いているものが基本となっています。
今回が初めてではないのですが、シュリンクにはKONAMIのロゴが入っているためサーチ済みパックやシュリンク偽造について対策が取られており、それもシュリンク付きが基本となっている理由かと思われます。
ヒストリーアーカイブコレクションの転売について考察!転売対策は?
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ヒストリーアーカイブコレクションの転売価格がそこまで高くなっていない理由についてですが、
目玉となる新規カードはアニメシリーズのファン需要に特化したものだったから
というのが大きいように思います。
公式の商品情報でも紹介されている通り、ヒストリーアーカイブコレクションの新規カードは歴代遊戯王シリーズの名シーンなどがモチーフとなっているため、その作品を知っている人やその作品を好きな人にとっては欲しいカードも多数ありました。
その一方で
アニメシリーズにそこまで思い入れが無いという人
シリーズ6作品の中で興味がある作品が少ないという人
イラストなどよりもカードの性能を重視している人
にとっては、欲しいカードはあまり多くなかったかと思います。
性能についてですが、既存テーマを強化できる優秀な物も複数ありましたが、特定のテーマだけを強化出来るというカードも少なくありませんでした。
特定のテーマの強化することに特化したカードはそのテーマが好きな人やテーマデッキを持っているという人にとっては欲しいカードですが、そのテーマに対して関心が無い人にとっては特別欲しいカードとは言えないでしょう。
それに加えて、新規カードのほとんどは該当するテーマデッキであっても3枚積みする必要性が薄いものであったため、必要枚数が少なくなりやすいというのも一因かと思います。
(少し辛口に言ってしまえば、採用しないという選択肢すらあります。)
それらを踏まえると、今回のヒストリーアーカイブコレクションは
人によって欲しいカードと要らないカードがかなり極端に分かれるパックなのではないか
と考察できます。
そういったパックの場合、スペシャルパックである故に買う人が多いことがシングルカードの流通量の多さに直結してくるため、欲しいカードが少なければパックを買うことなくシングルカード購入だけで済むという人もいるでしょうし、パックを買ったものの欲しいカードが当たらなかったという人もシングルカードで買えば十分必要な量が手に入るという人も多いでしょう。
また、今回のヒストリーアーカイブコレクションではカードの封入率とそのレアリティついても影響しているように感じました。
「青眼の白龍」「真紅眼の黒竜」「ブラック・マジシャン・ガール」の3枚は封入率が非常に低いものとなっていますが、いずれもレアリティはウルトラレアのみとなっています。
これにプリズマティックシークレットレア仕様の物があったなら、恐らく今より遥かに高い価格で取引されていたことかと思います。
また、1ボックス購入すれば新規カード24種の内4分の3近くが手に入るようになっていることもあり、新規カードが欲しくて買う人も欲しいカードの枚数や運次第では1ボックスで手に入るというケースも多かったようです。
再録カードについてですが、
今回が初の再録、となる元限定カード
汎用性の高さから大会環境でも使われている便利カード
一部のテーマデッキではフル投入が推奨されるカード
シリーズに登場したメインキャラが使用していたエースモンスター
など、スペシャルパックに相応しい豪華な内容となっていました。
そんな豪華な内容でありながらも封入率にこれといった偏りは見られず、ノーマルパラレルでも収録されていることもあってか1ボックス購入すれば再録カードは十分な程度には手に入るようになっています。
以上のことを踏まえると、今回のヒストリーアーカイブコレクションは
ファンやコレクターにとっては非常に嬉しい内容でありながらも手に入れるための難易度がそこまで高くないパックであると言えます。
汎用性の高さや封入率の偏りによって誰もが欲しいものの手に入り辛い故に競争率が高くなるカードというものがほとんど無く、そういった意味ではスペシャルパックの中ではかなり良心的な仕様であると言えるでしょう。
パックの内容が良心的である場合、需要のメインとなるファンやコレクターであっても自分で当てられる、あるいはシングルカードを少し買えば足りるということになります。
そうなると供給の少なさ対して需要が多過ぎる状況でこそ利益を得られる転売屋は損ばかりすることとなり、
売れないものをいつまでも抱えていたくない故に高額を付けられずにいる
というのが現状なのではないかと考えられます。
対策についてですが、現在KONAMI側はシュリンクにロゴを印刷するという形である種の転売対策を実施しています。
シュリンクの偽造という問題もあったため非常に有難いもので、実際対策として有効に機能しているようにも感じます。
店舗によっては商品を渡す際にシュリンクを剥がすところもあり、これには未開封であることの証明が出来なくなった結果、高額での転売が難しくなる(サーチ済みである可能性が高まるため)という効果があります。
このシュリンクを剥がすというのは全ての店舗がしているわけではないのですが、KONAMI側というよりも店舗それぞれの対応になるため統一するのは難しいようにも思います。
今回のヒストリーアーカイブコレクションはその収録内容の特徴もあって転売屋ばかりが得をするようなことにはなっていないようですが、スペシャルパックは今後も発売するはずなので、多くのユーザーがパックを購入できるよう転売対策については考えなくてはいけないでしょう。
まとめ!
ヒストリーアーカイブコレクションの2022年2月20日現在の転売価格は平均値で5000円〜7000円となります。
価格を見る限りでは、そこまで高値が付いているわけでもなく、転売目的で買った人にとっては、手数料などを入れて考えると、大きな利益にはならない値段です。
今回転売の値段が落ち着いている理由としては、
「新規カードのパワーがそこまで高くなく、必須レベルではないものがほとんどだから」
と言えます。
しかし、個人的な意見としては、
本来スペシャルパックなど、決まった数しか生産しないようなパックに必須レベルの新規カードを入れてしまうと、手に入れられない人や転売ヤーが高値でそのパックを売りつけたり、とメリットよりもデメリットの方が多い
と、個人的には感じます。
今回のヒストリーアーカイブコレクションの内容について、一部では「物足りなさを感じた」という声もありますが、スペシャルパックだからこそ、逆に
必須レベルの新規カードや高額になりそうなカードを大量に再録する
という形よりも、
ファンがパックを開けていて楽しいと思う内容だったり、「この新規カードをどの様に使えば、生かせそうか?」と思わせるぐらいがちょうどいいのでは?
と考えます。
また、シュリンクについても、シュリンクの偽造という問題もあったため非常に有難いもので、今後も対策を増やしたりしていけば、よりユーザーが安心して、商品を購入できる様になるのではと、感じるところです。
転売については、まだまだ問題点はありますが、少しずつ良い方向に進んでいくことを願うばかりです。