2019年5月2日に発売予定の海外版ダーク・ネオストームにて、海外先行で収録されるカードのいくつかの情報が判明しました。
今回はその内の1枚である「GNOMATERIAL」について考えていきたいと思います。
目次
海外先行で登場した手札誘発モンスター「GNOMATERIAL」の考察と考案
新しい誘発がゲームエンド級で顔面蒼白
Card Gnomaterial
自分フィールドにカードがない時に相手がモンスターを特殊召喚した場合、このカードを捨て相手の表側モンスター1体を対象にとる。そのモンスターはこのターンリリースできず、融合・S・X・リンク召喚の素材にできない。この効果は名称ターン1 pic.twitter.com/9bflPQr2tW— BF‐家具のヴァーミ (@BFvermilion) 2019年4月18日
レベル1の地属性・天使族モンスターで、攻撃力は0守備力は1000です。
カード名ターン1の使用制限がある効果ですが、自分フィールドにカードが存在せず相手が1体以上のモンスターの特殊召喚に成功した場合に、このカードを手札から捨てて相手の表側表示モンスター1体を対象にして発動できる。このターン、対象にしたモンスターはリリースまたは融合・シンクロ・エクシーズ・リンク素材として使用できなくさせます。
低いステータスと属性・種族からサーチなどが可能ではありますが、効果のみを目的とした場合使うタイミングは限られてくるのでサーチが必要なケースは少ないでしょう。
手札誘発効果で相手がモンスターを特殊召喚した時に相手モンスター1体をターン終了時まで召喚コストに使えなくするという効果です。発動条件として自分フィールドにカードが存在しない必要があるので、この効果を使う絶好の機会としてはデュエル最初の相手が先攻の時になります。
昨今の環境では先攻1ターン目からモンスターを展開するのは普通のことになってきたので、この効果による妨害はかなり致命的な物となり得ます。
相手が1体以上モンスターを特殊召喚したときであるためペンデュラム召喚にも対応しており、手札誘発効果なのでかなり奇襲性の高い妨害です。
対象に取られたモンスターはリリースできず融合・シンクロ・エクシーズ・リンク素材に出来なくなるので、モンスターをリリースする必要があるアドバンス召喚と儀式召喚を含めて現状あらゆる召喚コストとして使用することが出来なくなります。
特にリンク召喚の場合、その後の展開で高リンクモンスターの素材にすることを前提として出す低リンクモンスターもいますので、そこにこのカードを使われると展開が止まるだけでなく低攻撃力のモンスターを無防備な状態で晒すことになり非常に危険な盤面となってしまいます。
「GNOMATERIAL」が刺さりそうなデッキは?
「サラマングレイト」デッキ
炎属性・サイバース族で統一された「サラマングレイト」モンスターを使い、転生リンク召喚などを利用して戦っていく展開力の高いビートダウンデッキです。
このデッキを使用もしくは相手にしたことがある人なら分かるかと思いますが、リンク1の「転生炎獣ベイルリンクス」はフィールド魔法「転生炎獣の聖域」をサーチするためにも積極的にリンク召喚されるモンスターです。
その後の展開によって大抵の場合はリンク2以上のリンクモンスターのリンク素材となります。
その「転生炎獣ベイルリンクス」に対して「GNOMATERIAL」を使われた場合、攻撃力500のモンスターをリンク素材として処理することも出来ずに相手ターンを迎えることになります。
このデッキの展開力であれば「転生炎獣ベイルリンクス」のリンク先に他の「サラマングレイト」リンクモンスターも出来るかと思いますが、自壊ギミックも用意していないため「転生炎獣ベイルリンクス」が無防備な状態になるのは避けられないでしょう。
「閃刀姫」デッキ
「閃刀」魔法カードを駆使してリンク1モンスターを連続してリンク召喚したりすることでアドバンテージを稼ぎつつ戦うデッキとなっています。
このデッキでは初動として「閃刀起動-ホーネットビット」で「閃刀姫トークン」を生成してからのリンク召喚がやりやすいのですが、「閃刀姫トークン」に「GNOMATERIAL」を使われるとリンク素材に出来ないことはもちろんのことメインモンスターゾーンも空いていないので他の「閃刀」魔法カードを使えなくなってしまいます。
その場合、自分フィールドにトークン1体しかいないという盤面になるためかなり危険な状況となります。
「パラディオン」デッキ
リンクモンスターのリンク先に自身を特殊召喚できるという共通効果を持つメインデッキの「パラディオン」モンスターを使うことで、展開からのリンク召喚を繰り返してリンク数を上げていくことが出来るテーマデッキです。
展開の起点となるリンク1の「マギアス・パラディオン」に対して「GNOMATERIAL」を使われると、攻撃力100のモンスターをフィールドに残してしまうというかなり危機的な盤面となってしまいます。
またこのテーマデッキではリンク召喚を繰り返すことで初めてデッキが潤滑に動かすことが出来るので、「GNOMATERIAL」によってそれが妨害されると致命的なダメージとなり得ます。
「GNOMATERIAL」は強い?汎用性は?
紹介した通り刺さるデッキに対しては致命的な妨害となる「GNOMATERIAL」ですが、その分効果の発動条件は非常に限られています。
自分フィールドにカードが存在しない場合という条件は難易度が高く、相手ターン中自分フィールドをガラ空きにしやすい「PSYフレーム」や「妖仙獣」でもフィールド魔法や永続魔法などがフィールドに残ることが多いです。
最初の5枚の手札にこのカードを引き込めるかは運次第となりますし、頼りすぎることは出来ない上に最初のターン以降に手札に来ても腐る場合が多そうです。
この点が「灰流うらら」や「幽鬼うさぎ」等の汎用手札誘発モンスターとは明確に異なります。
総合的に評価すると、妨害性能としてはかなり強力ではあるものの必ずしも全てのデッキに刺さるわけではなく運次第ではドローしても腐る要員となってしまうという、ある意味ではギャンブルな性能のサイドデッキ採用が検討できるカードとなります。