2020年1月1日から適用される新リミットレギュレーションが公開され、「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」は禁止カードになります。
そこで今回は「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」が禁止カードになった理由等を考えていきます。
ハンデスが極悪!「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」について軽くおさらい!
まずは「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」についておさらいをしていきます。
リンク4の闇属性・サイバース族モンスターであり、召喚条件は効果モンスター2体以上で攻撃力は3000、リンク先は上下左右になっています。
2つの効果を1ターンに1度いずれか1つ発動することが出来ます。
1つ目は自身以外のモンスターがリンクモンスターのリンク先に特殊召喚成功時に発動する効果で、自分は手札を2枚までランダムに捨てて相手は同じ数だけ手札を選んで捨てます。
2つ目はエクストラリンク状態の場合に相手に手札を2枚まで可能な限り捨てさせ、この効果で相手の手札が0枚になった場合3000の効果ダメージを与えるというものです。
2の効果はエクストラリンクが前提なので難易度は高いですが、1の効果は比較的簡単に発動できます。
また1の効果は「リンクリボー」等のフリーチェーンで特殊召喚できるモンスターと組み合わせることで相手ターン中でも発動できます。
自分も手札を捨てなければならず、捨てるカードは自分がランダムなのに対して相手は任意に選べるため一概に有利になるとは言えないハンデスでもあります。
しかしこの効果を自分の先攻ターンと次の相手ターンに1回ずつ、計2回使用出来れば話は別です。
合わせて4枚のハンデスを行うことによって相手は手札2枚スタートになり、そこから攻撃力3000の「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」に切り返していかねばならなくなります。
手札2枚からでも強力なコンボを出来るデッキもありますが、コンボの起点となるカードを最初に引けてるかどうか等は完全に運次第であり2枚の手札次第では切り返しが不可能という状況にも十分なり得ます。
初手で行われるハンデスは相手の戦術の幅を一気に狭めることに繋がるので、除去や制圧とは違った意味で強力な戦法です。
前提として相手に4枚ハンデスするには自分も手札が4枚無ければいけませんが、昨今では手札枚数を確保しながら大量展開を行うこともできますので展開力の高いデッキ等では実現可能な範囲といえます。
手札の消費枚数を抑えた展開力が高ければ高いほど「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」でのハンデスはしやすくなるため、現在だけでなく今後展開力の高いテーマデッキが出れば採用が視野に入ってしまうハンデスを抑制するという意味で禁止カードになったのではないかと思われます。
「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」の凶悪な使用例を紹介!!
ドラゴンリンクデッキで使用するパターンです。
手札に「ドラコネット」1枚があれば出来るコンボになります。
「ドラコネット」を通常召喚し効果により「守護竜ユスティア」をリクルート→
2体で「星杯の神子イヴ」をシンクロ召喚しその効果により「星遺物の守護竜」をサーチ→
「星遺物の守護竜」を発動しその効果により「守護竜ユスティア」を蘇生→
フィールドの2体で「水晶機巧-ハリファイバー」をリンク召喚→
「水晶機巧-ハリファイバー」の効果で「ヴァレット・シンクロン」、「星杯の神子イヴ」の効果で「星杯の守護竜」をリクルート→
「水晶機巧-ハリファイバー」のリンク先に「ヴァレット・シンクロン」と「星杯の守護竜」をそれぞれ「守護竜エルピィ」と「守護竜ピスティ」にリンク召喚→
「守護竜エルピィ」の効果で「アレキサンドライドラゴン」をリクルート
→「星遺物の守護竜」の効果で「アレキサンドライドラゴン」を他の空いてるメインモンスターゾーンに移動→
「守護竜ピスティ」の効果で「星杯の守護竜」を蘇生→
「守護竜エルピィ」「守護竜ピスティ」「アレキサンドライドラゴン」を素材に「スリーバーストショット・ドラゴン」をリンク召喚→
「星杯の守護竜」と「スリーバーストショット・ドラゴン」で「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」をリンク召喚→
「星杯の守護竜」の効果で「アレキサンドライドラゴン」をリンク先に蘇生→「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」のハンデス効果発動→
相手ターンのメインフェイズ開始時に「水晶機巧-ハリファイバー」の効果で「シューティング・ライザー・ドラゴン」をシンクロ召喚扱いで特殊召喚しその効果によりデッキのレベル3モンスターを墓地へ送り自身のレベルを4に変更
→「シューティング・ライザー・ドラゴン」の効果で自身と「アレキサンドライドラゴン」で「ヴァレルロード・S・ドラゴン」を「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」のリンク先にシンクロ召喚することでハンデス効果発動→
「ヴァレルロード・S・ドラゴン」の効果で「スリーバーストショット・ドラゴン」を装備できます。
かなり長いコンボでしたが、結果的には「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」の4枚ハンデスをしつつもカウンターを3つ乗せて攻撃力4200になった「ヴァレルロード・S・ドラゴン」を並べられました。
相手の手札を2枚にしながらもカード効果の発動を1度無効にできるという強力な盤面です。
今回具体例は紹介しませんでしたが、「海皇」「水精鱗」の複合デッキでは「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」の4ハンデスに加えて「氷霊神ムーラングレイス」の2枚ハンデスもあるので計6ハンデスも可能です。
そうなれば相手は後攻1ターン目を手札0で始めなくてはならないという絶望的な状況を強いることが出来ます。
「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」は今後復帰出来そうか?
前述もしたようにハンデス効果は非常に強力であり、加速化し続けている昨今の遊戯王では「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」を扱うのは比較的容易というのも相まって厳しく規制されました。
第11期でどうなるかは分かりませんが、今後遊戯王が更に加速し続けるのであれば「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」の復帰は望み薄と言うしかないでしょう。
エラッタ(効果テキストの変更のこと)されて効果が使い難くなれば復帰のチャンスは無いことも無いですが、「ファイアウォール・ドラゴン」等同様に新しめのカードである故に当分先の話になるかと思われます。
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