昨今の大会環境にて「D-HERO デストロイフェニックスガイ」が出張セットとして使われ始め、多くのデュエリストたちから注目されています。
タイトルの「ドラグーン」を見て勘違いした人もいるかもしれませんが、本記事での「ドラグーン」は「Dragoon D-END」ではなく「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」のことを指しています。
そこで今回は「D-HERO デストロイフェニックスガイ」がかつて大会環境で猛威を振るった「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の2021年版となれるかどうかを含めて紹介していきたいと思います。
2021年版の「ドラグーン」として今話題?「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の特徴とその出張セットをおさらい!
まず知らない人もいるかと思いますので、「D-HERO デストロイフェニックスガイ」について簡単におさらいしていきます。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」は
レベル6以上の「HERO」モンスター+「D-HERO」モンスター
で融合召喚が出来る融合モンスターであり、
・相手モンスターの弱体化
・フリーチェーンでお互いのフィールドのカード1枚ずつを破壊する効果
・自身が破壊された場合に次のターンのスタンバイフェイズに「D-HERO」モンスター
を蘇生できる効果を持ちます。
自身の攻撃力が2500であるのに対し弱体化数値は墓地の「HERO」カードの数×200であるため、墓地肥やしに長けた「D-HERO」デッキでなら大幅な弱体化が期待できます。
より注目すべきは2と3の効果であり、その条件の緩さなどからこのカードは2の除去効果に自身を巻き込み3の効果で自己蘇生するという動きが可能です。
この運用方法はフェニックス(不死鳥)の名に相応しいと言えるでしょう。
蘇ることで毎ターンのようにフリーチェーンで除去効果を使えると考えるとかなり強く、相手の戦術妨害をすることで制圧力という点でも活躍してくれます。
そんな「D-HERO デストロイフェニックスガイ」を使った出張セットというのは、メインデッキには「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の素材となるモンスター
(墓地で発動出来る効果を持つ「D-HERO ディアボリックガイ」「D-HERO ダッシュガイ」「D-HERO ディナイアルガイ」「D-HERO ディバインガイ」等が有力候補)
と「フュージョン・デステニー」を採用し、エクストラデッキには「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」と「D-HERO デストロイフェニックスガイ」を採用するという物です。
効果モンスター2体から「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」をリンク召喚し、その効果で「フュージョン・デステニー」の効果をコピーして「D-HERO デストロイフェニックスガイ」をデッキ融合するという動きになります。
この動きはいつぞや「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」が活躍していた時の物とよく似ており、その点も含めて2021年版の「ドラグーン」なのではと話題になっています。
棒立ちした「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」は「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の除去効果で処理してしまえば良いですし、先攻1ターン目であれば自己蘇生ありきで自身と「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」を破壊してしまうというのも一つの手です。
また融合素材として墓地へ送った「D-HERO」モンスターの効果を次のターン以降(「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」の効果に制約があるため)に使っていくことで展開し、汎用リンクモンスター等に繋げていくことも狙えるのは「ドラグーン」出張セットには無かった利点と言えます。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の自己完結させることも出来る性能の高さ・デッキ融合が出来る「フュージョン・デステニー」の存在・融合素材となる「D-HERO」モンスターの汎用性もあり、この出張セットを採用するデッキが昨今の大会環境で活躍し始めています。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」は2021年版の「ドラグーン」になり得るか?個人的な感想は?
使った人や使われた人は実感したかと思いますが、フリーチェーンで除去をしてはフィールドを離れて再び帰ってくる「D-HERO デストロイフェニックスガイ」は出張セットを採用したくなるのも納得出来るほどに強力なモンスターです。
しかしながら2021年版の「ドラグーン」になり得るかと聞かれれば、流石にそこまでではないであろう、というのが個人的な感想です。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」は汎用カードとして採用率も高い「墓穴の指名者」に弱かったりと、制圧効果に加えて強固な耐性すら持っていた「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」と比べて対策を立てる上での難易度は大きく下がります。
また「D-HERO デストロイフェニックスガイ」はフリーチェーンの除去効果で相手の戦術を妨害できるとはいえ、自身を破壊した場合必然的に自分の盤面の強度が下がってしまいます。
既に「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」で2000ライフを払っていることもあって相手のデッキ次第では危険度が上がってしまうため、制約のかかる「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」の効果を使う前に「D-HERO デストロイフェニックスガイ」以外にエース級や制圧力のあるモンスターを出しておくのが望ましいです。
以上のことも踏まえると、とりあえずこれをしておけば何とかなるとまで言われていた「ドラグーン」セットと比べると「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の出張セットはまだ控えめと言えるでしょう。
ここで誤解しないで欲しくないのですが、「D-HERO デストロイフェニックスガイ」もその出張セットも間違いなく強力です。大会環境で活用することも十分検討できるほどの性能であると評価できます。
そもそも単体でのカードパワーが高過ぎる「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」を効果モンスター2体から出せてしまう「ドラグーン」セットがおかしかったのであって、それと比べること自体が良くないのかもしれません。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」は2021年版「ドラグーン」になり得るのか?出張セットとその使い方をおさらい!まとめ!
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」について、改めて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
2021年7月現在、「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の様な運用ができるということで、関連カードの高騰や大会環境で出張されたりと「D-HERO デストロイフェニックスガイ」が注目されています。
「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」と比べれば、制圧力の面や耐性の面では時期、「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」とは言い難いですが、やはり「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の単体のパワーがむしろおかしくすぎるぐらいですので、比べてあーだこーだ言うのこと自体があまり良いことではないでしょう。
しかし、「D-HERO デストロイフェニックスガイ」は少ない消費とスロットで出張できるので、恐らく「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」が禁止にならない限りはしばらくは「〇〇デストロイフェニックスガイ」デッキを見かけることが多くなりそうです。
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