2020年4月1日から適用される新リミットレギュレーションの情報が公開され、「星杯の神子イヴ」が禁止カードになります。
そこで今回は禁止カードになった理由やその影響を考察していきたいと思います。
「星杯の神子イヴ」が禁止カードになった理由を考察!
まず「星杯の神子イヴ」がどんなモンスターなのかについて簡単におさらいしていきます。
水属性・魔法使い族のレベル5シンクロチューナーであり、汎用素材で出せる他にも「星杯」通常モンスターをチューナー扱いとしてシンクロ素材にすることも可能です。
1の効果はシンクロ召喚成功時に「星遺物」カードをサーチするという物で、既に多種多様に存在する「星遺物」カードから状況に応じたカードをサーチできるのはシンプルに優秀です。
2の効果はシンクロ召喚した自身が墓地へ送られた場合にデッキ・墓地から「星杯」モンスター1体を選んで特殊召喚するという物で、「星杯」モンスターを採用しなくては効果を使えないとはいえ各種召喚方法の素材に使ってこの効果を発動すれば後続の展開により更なるた展開も視野に入る強力な効果です。
汎用レベル5シンクロモンスターと非常に出しやすく尚且つ2つの効果によるアドバンテージの獲得が容易であるため、「星杯」デッキではもちろんのこと出張セットとして採用させた際にも展開の起点もしくは中継として活躍できる優秀なカードと言えます。
本題の「星杯の神子イヴ」が禁止カードになった理由ですが、単体でのアドバンテージ獲得能力が高いだけでなく他のカードと組み合わせることで様々なデッキが大量展開に繋げることが出来てしまうという性能の高さ故だと思われます。
単体でのアドバンテージ獲得能力については既に前述していますが、「星杯の神子イヴ」には非常に相性が良いカードがいくつか存在します。
代表例としては「水晶機巧-ハリファイバー」が挙げられ、昨今では「リンクロス」も組み合わせることで更なる大量展開も可能になっています。
「星杯の神子イヴ」のシンクロ素材にレベル4以下のドラゴン族モンスターを使用することで、「星杯の神子イヴ」をシンクロ召喚しその効果により「星遺物の守護竜」をサーチ→
「星遺物の守護竜」でレベル4以下のドラゴン族モンスター1体を蘇生→
蘇生したモンスターと「星杯の神子イヴ」で「水晶機巧-ハリファイバー」をリンク召喚→
「水晶機巧-ハリファイバー」と「星杯の神子イヴ」の効果でレベル3以下のチューナー1体と「星杯」モンスター1体をリクルートという流れはドラゴンリンクデッキでも使われるテンプレコンボです。
また「水晶機巧-ハリファイバー」をリンク召喚しその効果により「幻獣機オライオン」をリクルート→
「水晶機巧-ハリファイバー」を素材に「リンクロス」をリンク召喚しリンクトークン2体生成→
「幻獣機オライオン」とリンクトークン1体で「武力の軍奏」をシンクロ召喚しその効果で「幻獣機オライオン」を蘇生しつつ「幻獣機オライオン」の効果により幻獣機トークンも生成
→「幻獣機オライオン」と幻獣機トークンで「星杯の神子イヴ」をシンクロ召喚し効果により任意の「星遺物」カードをサーチといった流れもあります。
他にも「水晶機巧-ハリファイバー」「リンクロス」「星杯の神子イヴ」を使うことでレベル9シンクロモンスターだけでなくランク9エクシーズまで狙うことも可能です。
以上のように「星杯の神子イヴ」は強力な最終盤面を構築する上で活躍しやすく出張もさせやすいカードです。
加えて言えば4月からの新マスタールールの改訂によりシンクロ召喚は実質的な強化がされるため、シンクロ召喚を主軸としたデッキを構築する際に前述したコンボなどで手札消費1枚(多くても2枚)から1ターンに3回以上のシンクロ召喚をすることも容易な上にその後の制約も無かったりと「星杯の神子イヴ」の存在は非常に大きいです。
現状でのカードパワーの高さ、新マスタールール改訂後への影響力の高さ等から「星杯の神子イヴ」は禁止カードになったのではないでしょうか。
「星杯の神子イヴ」が禁止カードになり弱体化するデッキは?
「星杯」デッキ
「星杯」デッキにおいて出しやすくアドバンテージを稼ぐことが出来る「星杯の神子イヴ」は展開をしていく上でのキーパーツの内の1枚です。
状況に応じた様々な種類を使い分けられる「星遺物」魔法・罠カードはもちろんのこと、「星遺物」モンスターもサーチできる「星杯の神子イヴ」の存在はあまりにも大きく禁止カードになったことでデッキ回転力が下がることは間違いないでしょう。
当サイトでは「星杯」デッキレシピを紹介しております!
ドラゴンリンクデッキ
環境では既に下火となっていたドラゴンリンクデッキですが、前述のように「星杯の神子イヴ」を組み込んだコンボは良盤面の構築にも大いに役立っていました。
「星杯の神子イヴ」だけでなく「守護竜エルピィ」も禁止カードになるため、これまで通りのコンボで強力なドラゴン族モンスターを展開することは出来なくなりました。
とはいえ悪いことばかりでもなく、「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」がエラッタされて帰ってくるので大幅な改修が求められるもののギリギリ致命的な痛手にはならないかと思います。
「星杯の神子イヴ」が禁止カードになった感想
これまでの大会環境での使用率を考えれば「禁止カードにまでする必要はあるの?」と疑問を持つ人もいたかもしれませんが、4月からの新マスタールール改訂によって今の大会環境がどのように変化するかは予想が難しいところでもあるのでデッキ構築の幅を狭めかねない「星杯の神子イヴ」の禁止カード化はある意味妥当なのかもしれません。
似た効果とステータスを持つ「源竜星ボウテンコウ」は一時期は制限カードにまで規制されたものの今では無制限カードですので、いつになるかは分かりませんが「星杯の神子イヴ」もその内帰ってくる可能性もあります。
私個人としてもイラストアドを含めて気に入っていた「星杯の神子イヴ」を出張セットとして頼っていたこともあり禁止カード化は残念ですが、せっかくなのでこれを機にデッキの組み直しや新たなコンボの考案をしていければと思います。
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