遊戯王の「Danger!」というテーマをご存知でしょうか。
海外先行テーマであり、まだ日本には来てないので馴染みがない人もいるかと思います。
海外版なので「Danger!」というテーマ名ですが、日本に来たらどんなテーマ名になるかも今のところは分かりません。
今回はそんな「Danger!」テーマについて書いていきます。
海外先行の「Danger!」の特徴は?やばいって本当!?
テーマの特徴が最も現れる点として、共通効果が挙げられます。テーマとしてデッキコンセプトの基準にもなる大事なことでもあります。
「Danger!」モンスターが持つ共通効果は、まず1の効果が『手札のこのカードを相手に見せて発動できる。相手は自分の手札からランダムに1枚選んで捨てる。このカードの効果で捨てたカードが「(自身と同名カード)」以外だった場合、手札から「(自身と同名カード)」1枚を特殊召喚し、自分はデッキから1枚ドローする』というもの。
2の効果は手札から捨てられた場合に発動できる固有効果になります。
この共通効果は「Danger!」モンスター全てが持っているので、1の共通効果を使って捨てたカードが「Danger!」モンスターだった場合は捨てられた時の効果も発動できるということです。
1の効果を使った「Danger!」モンスター以外の「Danger!」モンスターだったなら、1の効果を使った「Danger!」モンスターを特殊召喚して1枚ドローしつつも捨てた「Danger!」モンスターの効果が発動するのでそれだけでアドバンテージを稼ぐことが出来ます。
アドバンテージを稼げるとはいえ捨てられるモンスターはランダムだし安定しないのでは?
と思う気持ちは分かりますが、失敗する可能性を下げるためには魔法・罠カードの割合を減らしながらドローソース確保用のみにし、捨ててもメリットがない魔法・罠カードは「Danger!」モンスターの1の効果を使う前にセットしておけば問題は解決します。
1の効果の最後にドローがなければどちらかというとディスアドバンテージの方が多い使い勝手の悪いテーマになっていたかもしれませんが、この成功すれば1枚ドローというのは手札の補充という意味でも非常に価値があります。
「Danger!」デッキの組み方と回し方ってどんな感じ?
まずデッキの組み方を簡単に紹介します。
「Danger!」テーマの純構築であれば、デッキ枚数を補充しながら手札補充も出来る「貪欲な壺」が相性抜群ですし、罠カードではありますが「Danger!」専用の「天使の施し」とも言える「Danger! Zone」をドローソースとして採用出来ます。
「Danger!」の高レベルモンスターの中には純粋に攻撃力が高いモンスターもいますので、展開後は総攻撃を仕掛けるだけで8000を削りきることも可能です。
低ステータスの「Danger!」モンスターを特殊召喚した際には、「Danger!」モンスターが闇属性で統一されていることを活かして全体の打点向上に使える「見習い魔嬢」を採用すると相性が良いです。
海外環境で多く使われているのは「Danger!」テーマと「暗黒界」テーマの複合デッキです。
手札から効果で捨てられたときに効果を発動する「暗黒界」モンスターの内、アドバンテージに繋がる「暗黒界の狩人 ブラウ」や「暗黒界の術師 スノウ」を複数枚積むことで更に回転力が向上します。
除去を狙うなら「暗黒界の龍神 グラファ」を採用するというのも手かと思います。
能動的に手札からカードを捨てられる効果を持つ「Danger!」と「暗黒界」の相性は凄まじく、「チキンレース」や「成金ゴブリン」といった1:1交換と呼べるドローソースカードや、「暗黒界の門」や「暗黒界の取引」等のドロー&手札を1枚捨てるカード等も組み合わせればずっと俺のターン状態になりやすいです。
上手くいけばデッキがなくなるまでドローや展開を続けられるため、それを利用した先攻ワンキルが流行するほどこの2つのテーマの相性はやばいぐらいに良いです。
デッキの回し方ですが、基本的には「Danger!」の1の効果を何度も使うことを基本にすると運用しやすいです。
純構築でも複合デッキでも「Danger!」の1の効果で手札を捨てながらも特殊召喚しつつ1枚ドローするという、展開とハンドアドバンテージを稼ぐという動きは変わりません。
展開できたなら総攻撃で相手のライフを一気に0にしたり、リンクモンスターに繋げて盤面を出来るだけ思い通りに動かしていきます。
「Danger!」が日本に来日したら荒れる!?
海外と日本ではリミットレギュレーションが違いますし来日する時のリミットレギュレーションにもよるかとは思いますが、ほとんど規制がされないのであれば「Danger!」デッキの強さは間違いなく環境に大きな影響を与えると思われます。
海外の新リミットレギュレーションで規制されたカードのほとんどは強すぎた「Danger!」デッキを弱体化させるためであったという話ですし、正直に言うとかなり荒れそうです。
今までなかなか日の目を見れずにいた「暗黒界」テーマが活躍すること自体は嬉しいですが、「Danger!」との相性は良すぎたといったところでしょうか。