2019年1月12日に発売予定のブースターパック、ダーク・ネオストームに「カオス・ベトレイヤー」の収録が発表されました。
密かに数を増やし続けている「カオス」テーマの新たなモンスターですが、どのような性能を持ち汎用性があるかなども考えていきたいと思います。
「カオス・ベトレイヤー」の効果の考察と運用法の考案
闇属性・悪魔族のレベル6で、攻守は2000のモンスターです。
このカードが墓地に存在する場合、墓地から「カオス・ベトレイヤー」以外の光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外することで、フィールドから離れた場合に除外されるという制約付きで自身を蘇生することが出来る効果。
このカードが特殊召喚成功時に相手の墓地のカード一枚を除外する効果。
以上の2つの効果をそれぞれ1ターンに1度ずつ使用できます。
レベル6にして攻守は2000と頼りないですが、効果を考えると素材やリリースに使ってしまうのが一番妥当かと思われます。
1つ目の効果ですが、光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外して自己蘇生する効果なので、あらかじめこのカードも墓地へ送っておく必要があります。
「カオス」モンスターに主軸を置いたデッキなら墓地肥やしをするのは重要なことですが、それ以外のデッキで採用するとなるとこのカードを墓地へ送るための手段を用意しておくと良いでしょう。
またフィールドから離れた場合に除外されるという制約ですが、他にも同じ制約を持つモンスター同様にエクシーズ素材にすることで回避することが可能です。
他の「カオス」モンスター同様に2枚の除外コストは重いので対策や相性の良いカードを採用したい所です。
2つ目の効果ですが、相手の墓地のカード1枚をピンポイントで除外できるので「超電磁タートル」等墓地で発動する効果を持つカードや相手が墓地から再利用しやすいカードを除外して妨害に使いましょう。
また特殊召喚時という括りなので自身の効果だけでなく手札・デッキ・墓地のどの場所から特殊召喚されても効果を発動できます。
「カオス・ソーサラー」や「カオス・ソルジャー-開闢の使者-」等は通常召喚ができず墓地の光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外して特殊召喚するのが召喚条件なのに対し、「カオス・ベトレイヤー」は効果による特殊召喚になっています。
そのため「カオス・ベトレイヤー」は「死者蘇生」等の汎用蘇生カードでの蘇生やスケールがあればペンデュラム召喚も可能です。自己蘇生効果を持っていることといい、他の「カオス」モンスターとはやや毛色が違う性能になっています。
「カオス・ベトレイヤー」と相性の良いカードは?
「ライトロード・ハンター ライコウ」
リバース効果で対象を取らない破壊効果があり、デッキトップのカードを3枚墓地へ送れます。
このカードに限らず墓地肥やしに長けた「ライトロード」と「カオス」モンスターの相性は良く、「光の援軍」や「ライトロード・セイント ミネルバ」等を使って積極的に墓地の枚数を増やしていきたいです。
闇属性統一の「トワイライトロード」を組み合わせた「ライトロード」デッキなら更に特殊召喚がしやすくなります。
「彼岸の旅人ダンテ」
ランク3エクシーズモンスターでありデッキトップのカードを3枚墓地へ送ることで自己強化が出来ます。
「魔界発現世行きデスガイド」を召喚しデッキから「魔サイの戦士」を特殊召喚すれば無駄がなく、エクシーズ素材として「魔サイの戦士」を墓地へ送ることで「カオス・ベトレイヤー」を確実に墓地へ送ることが可能です。
「彼岸の旅人ダンテ」の効果で光属性モンスターを墓地へ送れていれば即座に蘇生して更なる展開も狙えます。
「隣の芝刈り」
相手よりも自分のデッキの枚数が多い場合、自分のデッキトップのカードを墓地へ送ることで相手のデッキの枚数と同じにする通常魔法カードです。
墓地肥やしとしては定番とも言えるカードですが、自分のデッキが60枚の状態で先手で使えれば最大で20枚の墓地肥やしができる点は他にない強みです。
「闇次元の解放」
除外されている闇属性専用の「リビングデッドの呼び声」とも言える永続罠カードです。
自身の効果で特殊召喚した「カオス・ベトレイヤー」や、「カオス・ベトレイヤー」を蘇生させるために除外したモンスターを特殊召喚することで再利用できます。
「カオス・ベトレイヤー」の汎用性は?
条件さえそろえば簡単に自己蘇生出来るモンスターですが、このカードを墓地へ送っておく必要や除外コストを考えると汎用性はあまり高くないかと思われます。
光属性と闇属性を採用していて、墓地肥やしに特化したデッキ構成の場合は展開補助かつ相手の墓地除外として採用することを検討出来ます。
これまでに出ていた「カオス」モンスターと比べると異色の効果ではありますが、それ故に用途も異なるため戦術の幅が広がるでしょう。