先日、2022年4月から適用される新たなリミットレギュレーションが発表されました。
そこで今回は、規制改定によって弱体化するテーマデッキについて紹介していきます。
2022年4月のリミットレギュレーションの規制強化について軽くおさらい!
「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」制限→禁止
「王宮の勅命」制限→禁止
「聖殿の水遣い」準制限→制限
「アラメシアの儀」準制限→制限
「鉄獣戦線 フラクトール」無制限→準制限
「金満で謙虚な壺」無制限→準制限
「烙印開幕」無制限→準制限
「紅き血染めのエルドリクシル」無制限→準制限
新リミットレギュレーションで規制強化されたカードは以上の8種になります。
今回規制強化されたカードはいずれも大会環境での活躍が原因だと思われ、汎用性の高いカードやテーマのキーカードなど様々なものがあります。
影響を受けるテーマデッキは多数ありますが、今回はその中でも特に大きな弱体化となり得るテーマデッキを厳選して紹介します。
2022年4月のリミットレギュレーションはコチラ↓
2022年4月のリミットレギュレーションで弱体化するテーマデッキ5選を紹介!
「勇者デスピア」デッキ
大会環境で活躍していた「デスピア」デッキに「勇者トークン」の出張セットを採用した構築です。
「デスピア」テーマ単体としては「烙印開幕」が準制限カード化しただけとも言えますが、「勇者デスピア」デッキとしては「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」の禁止カード化や「勇者トークン」の出張セットである「聖殿の水遣い」と「アラメシアの儀」が制限カード化され、今回の規制強化の影響をモロに受ける形となりました。
「勇者デスピア」デッキでは「烙印融合」や「烙印開幕」等といったキーカードを妨害されるとデッキを回しづらくなるため、それらに対する相手の「灰流うらら」や「原始生命態ニビル」対策として「勇者トークン」の出張セットを活用することが多かったです。
規制後は安定力が下がった「勇者トークン」の出張セットを採用し続けるか、「勇者トークン」の出張セットを諦めてその分手札誘発モンスター等を採用したり、「魔玩具補綴」や「エッジインプ・チェーン」等の安定力が上がる別のギミックを採用するといった選択を迫られることでしょう。
「エルドリッチ」デッキ
デッキのほとんどが罠カードのメタビート軸が主流なのは変わっていませんが、昨今の大会環境では「勇者トークン」の出張セットを採用したり「烙印融合」等のギミックを採用した構築も見かけました。
「エルドリッチ」関連としては「紅き血染めのエルドリクシル」が準制限カードになり、デッキの安定力と回転力に繋げやすい「紅き血染めのエルドリクシル」の採用枚数が減るのは弱体化となります。
また「スキルドレイン」や「群雄割拠」といったロックカードを「ハーピィの羽根帚」や「ライトニング・ストーム」等から守るためにも「王宮の勅命」は採用が推奨されるカードでしたが、禁止カードになったことで切り返されやすくなります。
上記の「勇者デスピア」デッキ同様、今回弱体化を受けたテーマデッキの中では影響が大きい方です。
「天威勇者」デッキ
「天威」テーマを主軸としながらも「勇者トークン」の出張セットを採用し、他にも幻竜族というシナジーに注目したアドバンテージ獲得能力や展開力を重視したデッキです。
「勇者トークン」の出張セットは手っ取り早く1妨害を用意することで「原始生命態ニビル」の対策に使えるだけでなく、「外法の騎士」や「流離のグリフォンライダー」がレベル7モンスターであることを活かしてランク7エクシーズや高レベルのシンクロ素材としても使っていけました。
規制されたことで安定力が下がった「勇者トークン」の出張セットを採用し続けるかどうかは迷いどころではありますが、あくまで規制されたのは「勇者トークン」の出張セットの部分だけですので上記のテーマデッキと比べれば影響は小さい方とも言えるでしょう。
「勇者トークン」デッキ
大会環境で活躍していたわけではありませんが、「勇者トークン」テーマの純構築デッキにとって今回の「聖殿の水遣い」と「アラメシアの儀」の制限カード化はかなりの痛手となります。
デッキに1枚しか採用出来なくなる以上当然素引きする確率は下がりますし、1度でも「アラメシアの儀」を妨害されたり生成した「勇者トークン」が倒されれば、それだけでデッキの中心となる「勇者トークン」が不在になるという苦しい状況を強いられます。
「聖殿の水遣い」は「アラメシアの儀」をサルベージすることも可能ではありますが、「聖殿の水遣い」で「アラメシアの儀」をサーチした場合には自身は既に除外されているため、「アラメシアの儀」の再利用を図る際には「聖殿の水遣い」自体を墓地や手札に戻す手段が別途必要になるでしょう。
出張性能の高さを考えると仕方なかったとも言えますが、テーマの登場からわずか半年ほどで致命的なレベルの規制を受けたのは悲しいです。
「レッドアイズ」デッキ
こちらも大会環境で活躍していたわけではありませんが、「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」の禁止カード化で弱体化となりました。
効果のみをコピーする「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」なら「真紅眼融合」の持つ非常に重い誓約を無視できるため、それにより「レッドアイズ」デッキはモンスターの展開後に「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」に繋いで最後に「真紅眼融合」の効果をコピーして融合召喚を行うという動きが可能となっていました。
「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」の禁止カード化で上記の運用が不可能になるため、「真紅眼融合」が「灰流うらら」等で妨害された場合には誓約により立て直すことが非常に難しくなります。
それが本来の性能だと言われればそれまでかもしれませんが、規制前よりも「真紅眼融合」を使い辛くなったのは間違いなく弱体化と言えるでしょう。
まとめ!
2022年4月リミットレギュレーションで弱体化するテーマを紹介してきましたが、今回弱体化するテーマは、環境に入っているテーマはもちろんのこと「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」をエンジンとして使うテーマデッキが弱体化しました。
今回「勇者」テーマと相性の良いテーマも規制が入り、「〇〇勇者」関連のデッキも弱体化を余儀なくされ、新たなデッキタイプ又は、純構築に戻るかと思います。
2022年4月で今回紹介したテーマやそれと関連したテーマが弱体化されますので、デッキを調整する際は、代替え案や純構築に戻すなど工夫していくといいでしょう。
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