遊戯王OCGでは1年に4回規制改定があり、2022年1月からは新たなリミットレギュレーションが適用されます。
例年通りであれば2021年12月の中旬には発表されるはずですが、その前に来年1月から適用される新リミットレギュレーションで規制強化されるカードを予想していきたいと思います。
あくまでも予想ですので、必ず当たるというわけではない点は予めご承知おきください。
2021年12月現在までの環境を軽くおさらい!
規制改定に最も関りが深いのが大会環境であり、特に規制強化に関しては大会で活躍しているデッキの弱体化が主な規制理由になることが多いです
そのことを踏まえて、前回の規制改定があった10月から現在の12月までの大会環境について簡単におさらいします。
10月の大会環境ですが、「D-HERO デストロイフェニックスガイ」や「勇者トークン」といった強力な出張セットが大会で活躍するデッキの多くに使われるようになりました。
テーマとの相性や動かし方などが徐々に固まってきた9月環境から更に試行錯誤され、出張セットとより相性の良いテーマデッキの活躍が目立ってきました。
10月中旬には基本パックであるバトル・オブ・カオスが発売し、多くの既存テーマに新規カードが加わり強化されました。
中でも新たなシンクロモンスターが登場して強化された「相剣」は、出張セットを採用しない構築のものも大会で好成績を残しました。
これらを踏まえると、出張セットとより相性の良いテーマの試行錯誤や出張セット無しでも戦えるテーマの模索などもあり、10月時点ではまだ群雄割拠な環境と言えました。
11月ではいよいよ出張セットと相性の良いテーマが確立され、
「幻影騎士団」テーマに「D-HERO デストロイフェニックスガイ」と「勇者トークン」の両方の出張セットを採用した通称「幻影勇者」デッキ
「プランキッズ」テーマに「勇者トークン」の出張セットを採用した通称「勇者プランキッズ」デッキ
の使用率がみるみる上がっていきました。
「天威」「相剣」「竜星」といった複数のテーマの幻竜族サポート効果を駆使しそこに「勇者トークン」の出張セットを採用した通称「天威勇者」デッキも活躍したり、元々尖ったデッキ構築になりやすい「エルドリッチ」に「勇者トークン」の出張セットを採用したりと、出張セットの存在は極めて大きいと言えます。
もはや使用率の偏りは明確化しており、特に「幻影勇者」デッキは環境トップと言っても過言ではないほどの使用率の高さと活躍ぶりを発揮しています。
2022年1月に規制強化されるカードを予想して考察!
「フュージョン・デステニー」制限カード化
遊戯王 PAC1-JP048 フュージョン・デステニー (日本語版 シークレットレア) PRISMATIC ART COLLECTION
「D-HERO」融合モンスターをデッキ融合できる強力なカードであり、「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の出張セットでは必要不可欠なキーカードです。
「D-HERO」テーマのファンデッキにとってはかなり痛いですが、「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の出張セットを抑制するためにも制限カード化は十分あり得るかと思います。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」出張セットを止めたいなら「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」が禁止カードになればいいのではないか、そう思う人も多いかと思います。
加えて「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」は12月に発売したストラクチャーデッキ-アルバ・ストライク-に収録された「烙印融合」との相性も良く、もはや禁止カード化待った無しなのではないかとも思えます。
しかし「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」が規制されないであろう理由もいくつか挙げられ、収録パックが再販されたばかりであること・召喚方法は違えど似た役割を担う「水晶機巧-ハリファイバー」が制限カードに留まり続けていること等があります。
「烙印融合」に関して言えば、Aのカードを禁止カードにするからAのカードと相性の良いBのカードを出してしまおう、というようなことをKONAMIはほとんどしたことがありません。
実際の大会環境で大活躍したときに初めて規制が検討されるのではないかと思っています。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」制限カード化
遊戯王 第11期 06弾 BODE-JP039 D-HERO デストロイフェニックスガイ【プリズマティックシークレットレア】
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の出張セットの核にして最終的な着地点となる融合モンスターです。
「D-HERO デストロイフェニックスガイ」を複数枚積みする必要はないのだから制限カード化する意味は無いのでは?
と思うかも知れませんが、今回予想として挙げたのは「D-HERO デストロイフェニックスガイ」が「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」と同じ道を辿るのではないかと考えたからです。
「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」は出張セットのキーカードとなる「真紅眼融合」と「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」自体が制限カードに規制され、その半年後には「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」が禁止カードになり「真紅眼融合」は制限解除されました。
つまり「フュージョン・デステニー」を規制し、それでも出張セットが大会環境で活躍するようであれば「D-HERO デストロイフェニックスガイ」を禁止カードにして出張セットを完全に止める。そのための規制があるのではと予想します。
「幻影騎士団サイレントブーツ」準制限カード化
遊戯王 LVP2-JP079 幻影騎士団サイレントブーツ (日本語版 ノーマル) リンク・ヴレインズ・パック2
昨今の大会環境で活躍している「幻影騎士団」テーマの弱体化が目的で規制されるのではないかと予想します。
準制限カード化ではそこまで大きな影響にはならないかもしれませんが、「D-HERO デストロイフェニックスガイ」の出張セットが今回の主な規制対象であるなら、それを採用しているテーマへの規制自体はそこまで厳しくならないのではないかと思います。
「幻影騎士団ティア―スケイル」準制限カード化
遊戯王カード 幻影騎士団ティアースケイル(レア) ファントム・レイジ(PHRA) | ファントム・ナイツ 効果モンスター 闇属性 戦士族 レア
上記の「幻影騎士団サイレントブーツ」と同じ理由で挙げました。
「幻影騎士団」テーマの展開力やデッキ回転力が高い故に、「幻影騎士団サイレントブーツ」と一緒に規制される可能性も十分有るでしょう。
「紅き血染めのエルドリクシル」準制限カード化
紅き血染めのエルドリクシル スーパーレア 遊戯王 シークレット・スレイヤーズ dbss-jp031
「エルドリッチ」テーマの弱体化が目的で規制されるのではないかと予想します。
「エルドリッチ」デッキ自体が登場してから長い間大会環境で活躍していることもあるため、そろそろ「呪われしエルドランド」以外のキーカードにも規制のメスが入るのではないかと思います。
「聖殿の水遣い」準制限カード化
遊戯王 DBGC-JP026 聖殿の水遣い (日本語版 スーパーレア) グランド・クリエイターズ
「勇者トークン」の出張セットを安定して使うためのキーカードです。
このカードをサーチあるいは墓地肥やしさえ出来れば「アラメシアの儀」に繋げられるため、「彼岸の黒天使 ケルビーニ」などと合わせて使われることも多いです。
「勇者トークン」テーマ自体は登場してからまだ半年も経っていないこともあり、「勇者トークン」の出張セットがどれくらい規制されるかは未知数な所があります。
「聖殿の水遣い」と「アラメシアの儀」の両方が準制限カードになるか、それともどちらかだけを制限カードにするか、あるいは今回の規制改定では全く触れないのか、予想するのは正直かなり難しいです。
「金満で謙虚な壺」準制限カード化
遊戯王 BLVO-JP065 金満で謙虚な壺 (日本語版 スーパーレア) ブレイジング・ボルテックス
エクストラデッキのカードを裏側表示で3枚または6枚除外することで、その数だけデッキトップからカードをめくり内1枚を手札に加えられる通常魔法カードです。
誓約やデメリットはありますが、最大で6枚もデッキトップからカードを確認してその中から好きなカードを手札に加えられるというのは手札交換として極めて優秀です。
「強欲で金満な壺」と比較するとハンドアドバンテージという点で劣りますが、エクストラデッキから除外するカードを自分が選べることから採用できるデッキの幅はこちらの方が断然広いと言えます。
「ふわんだりぃず」や「エルドリッチ」などエクストラデッキに頼らないテーマもあるため、その点のカードパワーの高さや大会環境での使用率から規制されるのではないかと予想します。
まとめ!!
2022年1月に規制がかかるカードを予想してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回の規制は予想ではありますが、納得いく規制にはならず、「とりあえず様子見」という結果になりそうな気がします。
恐らく2022年1月は色々な要因もあり、納得いく結果にはならなそうですが、どのような結果になるのか、今から楽しみです。
2022年1月のリミットレギュレーションに関する別途関連記事はコチラ↓