遊戯王OCGで2021年1月1日から適用される新リミットレギュレーションの内容が公式より発表されました。
そこで今回は新リミットレギュレーションについて考察し、弱体化されるテーマの紹介をしていきたいと思います。
2021年1月のリミットレギュレーション(禁止制限)について大まかに考察!
規制強化
「トーチ・ゴーレム」制限→禁止
「ダイナレスラー・パンクラトプス」準制限→制限
「天底の使徒」準制限→制限
「レッド・リブート」準制限→制限
「呪われしエルドランド」無制限→準制限
「暴走魔法陣」無制限→準制限
規制緩和
「ファイアウォール・ドラゴン」(エラッタ)禁止→制限
「ジャンク・スピーダー」制限→準制限
「ゼンマイマジシャン」制限→準制限
「氷結界の虎王ドゥローレン」制限→準制限
「ダーク・グレファー」準制限→無制限
「魔界発現世行きデスガイド」準制限→無制限
「化石調査」準制限→無制限
以上が今回規制改定されたカードとその内容の一覧です。
「トーチ・ゴーレム」の禁止カード化と「ファイアウォール・ドラゴン」のエラッタによる制限復帰は大きな変化点ではありますが、この2枚に関しては昨今の大会環境を鑑みての規制改定というわけではなさそうです。
むしろ「ファイアウォール・ドラゴン」を制限復帰させるために相性の良い「トーチ・ゴーレム」が禁止カードになったという解釈も出来ます
(エラッタ後の「ファイアウォール・ドラゴン」であっても、手札の「トーチ・ゴーレム」1枚から「ファイアウォール・ドラゴン」+汎用リンク4モンスターを並べられたり、サイバース族デッキではそれ以上の展開も可能なため)。
環境を踏まえて今回の規制改定の内容を考えても、キーカードの禁止カード化などの厳しい規制がされているような物は見当たりません。
これは恐らく昨今の大会環境が様々なテーマデッキが鎬を削る群雄割拠だったからかと思われます。
いずれかのテーマデッキが使用率や成績において独走状態になっていたわけでもないため、厳しい規制をして環境で活躍しているデッキたちのパワーバランスが崩れることを警戒したのかもしれません。
一方で「ダイナレスラー・パンクラトプス」と「レッド・リブート」のような汎用カードが規制強化されていることから、公式には罠カードの採用率を高めたいという思いがあるのではと推測できます。
1月16日に発売予定の基本パックで登場する新規テーマ「アメイズメント」が罠カードを多用する特徴があることも関係なくはないのかもしれないです。
以上のことを総合すると、今回の規制改定は「トーチ・ゴーレム」と「ファイアウォール・ドラゴン」を除いて甘めの規制改定によってとりあえず様子見をしていくつもりなのではないかと考察できます。
2021年1月のリミットレギュレーションで弱体化するテーマを紹介!
「ドラグマ」
今回の規制改定で「天底の使徒」が制限カードになることで弱体化となります。
大会環境では「ドラグマ」の純構築というよりも、後述する「召喚獣」に「天底の使徒」を含めた「ドラグマ」関連カードを出張採用する傾向が強かったことが規制の主な理由かと思います。
「天底の使徒」はサーチ効果によって「ドラグマ」テーマの回転力や安定力を支えつつも、エクストラデッキから直接墓地へ送ったモンスターを利用してアドバンテージを稼ぐことが出来る優秀なカードであったために今回の制限カード化による弱体化&出張性能の低下は避けられないでしょう。
また「天底の使徒」は「ドラグマ」関連カードではあるものの「ドラグマ」と名の付くカードではないためサーチが難しく、それ故に出来るだけ多くの枚数を採用したいカードだったことも含めて弱体化となります。
「召喚獣」
今回の規制改定では「暴走魔法陣」の準制限カード化によって弱体化を受けます。
「召喚師アレイスター」が中心となる「召喚獣」デッキでは、「召喚師アレイスター」をサーチできる手段として非常に使いやすい「暴走魔法陣」は安定力を高める上でもフル投入が推奨されるカードでした。
準制限カードになりデッキに採用できる枚数が減ることで「召喚獣」テーマの弱体化となります。
しかし「暴走魔法陣」はフィールド魔法カードですので、恩恵を受けられる汎用的なサポートカードがいくつかあることを踏まえるとそれほど大きな弱体化とはならないかと思われます。
先述した「ドラグマ」の弱体化により、昨今の大会環境では主流であった「召喚獣」と「ドラグマ」の複合デッキ(通称「召喚ドラグマ」)にとっては、そこまで厳しくはないとはいえ二重の弱体化となるでしょう。
「エルドリッチ」
今回の規制改定で「呪われしエルドランド」が準制限カード化したことで弱体化となります。
「呪われしエルドランド」は永続魔法カードであるため維持すればライフコストを払うことで継続的なハンドアドバンテージ獲得源として使えるだけでなく、墓地へ送られた場合の効果により相手に除去された時や「黄金卿エルドリッチ」の効果のコストに使っても墓地肥やし効果を使っていけます。
「エルドリッチ」デッキにとって「呪われしエルドランド」はデッキを上手く回すための潤滑剤としてかなり優秀な性能を誇るカードであったために規制の影響を受けることになります。
前述した「天底の使徒」と同じく、「呪われしエルドランド」は「エルドリッチ」関連カードではあるものの「黄金郷」カードでもなければ「エルドリクシル」カードでもないためサーチ手段が限られるという意味でも3枚積みしたかったカードですので、今回の準制限カード化は多少の弱体化となるでしょう。
2021年1月のリミットレギュレーション(禁止制限)で弱体化するテーマの考察と紹介!まとめ!
2021年1月のリミットレギュレーションですが、今回の改訂はそこまで大きな改訂ではなく、一旦様子見という印象を受けました。
恐らく、今回の改訂については賛否両論あるかと思いますし、今回の改訂で大会環境が大きく変わることはあまりないと予想できます。
2021年1月の環境も顔馴染みが多い環境であることが予想されるので、個人的には次の改訂がどのくらい大きく変わるのかが見どころではないでしょうか?
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